らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

語るに落ちる

2017-03-11 | 雑学

「語るに落ちる」という言葉があります。
この言葉を「語るほどの価値がない」「つまらない」「どうしようもない」などといった意味だと思っている方が多いのではないでしょうか?
しかし、これは誤用です。
今日は「語るに落ちる」の正しい意味について調べました。

「語るに落ちる」「問うに落ちず語るに落ちる」という諺を略した慣用句です。
集英社のことわざ辞典によると、その意味は、人にたずねられる時には用心して事実を隠して漏らさないが、何の気もなく自分で語る時には、ついうっかりして漏らしてしまうものだ。事実を隠しおおせることは難しいものである。と説明しています。

辞書が示すように、この慣用句は、「問いかけても落ちないが、語らせると落ちる」という意味で、聞かれてても答えを教えないのに、自ら本音や本心を語り始める状態のことを「語るに落ちる」と言います。

即ち「語るに落ちる」は「語る状態に落ちた」ことであり、「語る価値のないほどつまらない人間のレベルにまで落ちた」と考えて「つまらない」という意味とするのは誤りとなります。
「落ちる」という言葉のイメージからそのような誤用がなされるようです。

使用例としては、「あれほど言わなかった彼女のことを言うとは、語るに落ちたね」は正しいですが、「彼は悪いことばかりをして、もはや語るに落ちた」という風に、「語るほどではない、つまらない」という意味での使用は誤りとなります。

使用する時は気をつけたいですね。

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1 コメント

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無尽蔵 (iina)
2017-03-11 09:48:45
森友小の理事長の記者会見なんかは、「語るに落ちる」はなしといえそうです。
某議員がコンニャクと思ったのを、あれは商品券だと語ったのは、金券も金銭と同じなので賄賂を認めたことになります。

 トランプといい、パククネといい、北の暗殺劇などの呆れさせる話題が、無尽蔵のように沸きたちます。
数が一・十・百・千・万・億・兆・京・・・と桁が増え続けると、あるいは無尽蔵という桁があるかと思って調べると、
  10の80乗が「不可思議」で  10の88乗は無量大数でした。
http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/5f3e4e666001c9c7625e16f7e3b8775b

ものをいうからには、口の中をよく掃除したうえで語って欲しいものです。


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