らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「びた一文」の由来

2021-04-30 | 雑学

「びた一文くれてやるものか」とか「びた一文負けられません」などと使う「びた」は、漢字では「鐚」と書きます。
今日は「鐚一文(びたいちもん)」の由来について調べました。

「鐚」は中国漢字ですが、その意味は中国と日本では異なっています。
中国では甲(かぶと)の下に付ける首を守る防具のことですが、日本では価値の低い粗悪な銭の総称の意味になります。

広辞苑で「鐚」を調べてみると、「鐚」は「鐚銭(びたせん)」の略とし、「鐚銭」には、(日本では「鐚」は悪い金の意)粗悪なぜに。室町時代から江戸初期にかけて、永楽銭以外の銭。また、一文銭の寛永鉄銭の称。と説明していました。

「鐚銭」
広辞苑にも説明しているように、鐚銭とは、中国から渡来した立派な銭に対して、日本で私鋳された出来の悪い銭のことで、不純物が多いものや、欠けや変形、削れなどの損傷があるもの、独自に発行した非正規の銭のことを「びた銭」と言いました。
しかし、私鋳でも、ニセガネではなくて、貨幣としては通用ていたのです。



「びた一文の由来」
これを踏まえてその由来を調べてみると、永楽通宝と区別するために「鐚」という語が生まれたようです。
即ち、室町時代、幕府は明と貿易し、明の通貨「永楽通宝」を大量に輸入して流通貨幣としました。
ところがそれまで流通していた貨幣は長年使われているうちに表面の文字が磨滅したものとか、目方の少ない劣悪なものが多かったために、この永楽通宝との間に大きな品質の差ができてしまいました。
そこで、これらを「鐚(びた)」と称して新貨と区別したのです。

「一文以下の鐚」
「鐚」は4枚でようやく新貨の1枚(1文)に相当したと言われています。
ここから、普通の1文よりさらに低い価値のお金という意味になり、「びた一文」は「一文にも満たないわずかなお金」と言った意味で使用されるようになったということです。

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モーニング・グローリー?

2021-04-28 | 地元紹介

一昨日、いつものように5時過ぎに早朝ジョギングをしたときのことです。
空を見上げると細く長い2筋の雲が北東方面から南西方面にかけてかかっていました。
「この雲、もしかしてモーニング・グローリーか?」
そう思ったのは、いつもコメントをいただいているiina様が、数年前に「モーニング・グローリー」を取り上げていたのを思い出したからです。

「モーニング・グローリー」
モーニング・グローリーとは巨大なロール状の雲が、帯のようになって流れる気象現象です。
ごく稀な現象ですが、世界各地で目撃され、オーストラリアの北東部で最も多く観測されています。
原因は特定されていませんが、オーストラリアのモーニング・グローリーの場合、海風と陸風が衝突してできる前線により大気に循環が生じて、このような雲が発生すると言われています。

・これがモーニンググローリーです。(iina様のブログより)


写真をとっておこうと思ったものの、ジョギング中のためカメラは持っていません。
雲は2本の帯状を保っていたことから、ジョギングが終わるまでは大丈夫と思ってそのまま走り続けることにしました。
ところが、3周目の頃から帯状の雲が途切れ始めたのです。
急遽、家に帰り、スマホをもってジョギングを再開し、見通しの良いところまで行って撮影したのが下の画像です。

・2本の筋雲のうち、下の筋雲が途切れだした帯状の雲です。


午前6時前には2筋の帯状のうち下側の雲が徐々に切れて、撮影した時には既に「千切れ雲」になっていました。
この雲の形を見れば当然のことながら、これはモーニング・グローリーではないと分かります。
明らかに違います。
モーニング・グローリーはとてつもなく珍しい現象であり、気象学者が発生を予測できる場所はオーストラリア北部、クイーンズランド地方に世界で1ヵ所しかないということです。
しかも1年に数度、オーストラリアが春のときにだけ起こる現象であり、日本で見られることは先ずありません。

では、私が見た2本の帯状雲は何雲なのでしょうか?
調べてみると、この雲は「波状雲」ではないかと思われます。

「波状雲」
波状雲?
波状雲はさざ波のように縞模様に波立って見える雲です。
下層と上層の空気の流れる速さや向きが違うときに発生するようです。
ネットを調べた波状雲が下の画像です。
そして、私がモーニング・グローリーと思った時の2筋の雲はこの画像の中央の2筋のように長く連なった雲でした。

・これが波状雲です(ネットより)


モーニング・グローリーが発生する早朝の時間帯に見た帯状の雲。
今日の記事は、日頃、雲を観察しない者が珍しい雲としてお騒がせしたお恥ずかしい顛末記でした。

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鳩山元総理の「朝三暮四」

2021-04-26 | 雑学

今日は古い週刊誌に面白い記事があったので取り上げました。

「21世紀の日本をダメにした最大の戦犯」

2015年当時の週刊誌に、「21世紀の日本をダメにした最大の『戦犯』は誰か」と尋ねた記事がありました。
最も多くの識者が挙げたのは、3年と3ヵ月の間政権を担った、民主党政権の人々であるとし、彼らは国民の期待を一身に受けながら、それを裏切り、粉々に打ち砕いたと記されています。
その中でも第1位に挙げられるのは鳩山由紀夫元総理、第2位は菅直人元総理だということでした。
政界を見守ってきた識者たちからは、彼らは思いつきだけの男たちで、政権運営を担う実力があったのか? 疑問があるとのことでした。

「鳩山由紀夫元総理の『朝三暮四』逸話」
その鳩山元総理大臣が2010年の衆院予算委員会で、この年度の第一次補正予算で凍結した財源を第二次補正に回すことに関連して、当時の自民党幹事長代理から次のような質問があり、その答弁です。
「質問」
「総理は朝三暮四という言葉をご存じか?」との質問に対し、
「その答弁」
「知っている。朝決めたことが夜すぐに変わるという意味、物事をあっさり変えてしまうことだ」と 自信たっぷりに答えました。

しかし、鳩山総理が答えたのは『朝三暮四』ではなく『朝令暮改』のことであり、完全に間違えた答弁でした。
鳩山総理は早速、『朝三暮四』についての講義を受けるはめになったということで、当時この話は、「日本の総理大臣ともあろうものが常識を知らない」としてニュースになりました。

「朝三暮四とは」
時の鳩山総理が間違えた「朝三暮四」とは、結果的には同じであることに気づかず、目先の差にこだわることの例え。また、あたかも有利であるかのように言葉巧みに人をたぶらかすことの例えです。
出典は『列子(れっし)』の「黄帝」で、その故事は下記のように言われています。

「故事」
春秋時代の宋、狙公(そこう:猿回しの人)が貧しくなったため、飼っていた猿に与える餌を減らすことにしました。
しかし、猿がなつかなくなると困るので、狙公は言い方を考えました。
「今日から餌の栃の実を朝3個、夕方4個にする」と言うと、案の定、猿が怒りました。
そこで、「それでは朝4つ、夕方3つにする」と言ったところ、猿は納得したということです。
この故事から、結果的には同じであることに気づかず、目先の差にこだわることの例え、「うまい言葉で言いくるめて他人をだますこと」を例えて使用される熟語となったということです。

「朝令暮改」
鳩山元総理が間違えたように、「朝三暮四」と勘違いしやすい言葉に「朝令暮改」があります。
これは命令や規則などがひっきりなしに改変されて、一向に定まらないことで、朝出した法令を夕暮れには改めることからこのように言われます。

「朝令暮改」は中国の専売特許のような言葉で、共産党に不都合な法令は直ぐに変えてしまう傾向があります。
現在でも鳩山元総理は中国に行っては日本の批判を繰り返していますが、鳩山元総理が「朝三暮四」と「朝令暮改」の区別がつかないのは、親中・反日の思想的なことや中国で「朝令暮改」に度々接している事などが影響しているのかも知れませんね。

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フレイル原因と予防

2021-04-24 | 情報

最近、フレイルという言葉をよく聞くようになりました。
そこで今日はフレイルの概要について調べてみました。

「フレイル」
フレイルとは、日本老年医学会が2014年に提唱した概念で、健康な状態と要介護状態の中間に位置し、身体的機能や認知機能の低下が見られる状態のことを言います。

「フレイルの構成要素」
フレイルは、・筋力低下などの身体的要素
      ・認知症やうつなど精神的・心理的要素
      ・独居や経済的困窮などの社会的要素で構成されます。
従って、フレイルの進行を予防するためには、これらの3つの側面から総合的にみて対応する必要があります。

「フレイル・サイクル」
①加齢などにより筋力や筋肉量が減少すると活動量が減り、エネルギー消費量も低下します。
②更に、その状態では食欲が湧かないので食事の摂取量が減り、タンパク質をはじめとした栄養の摂取不足による低栄養の状態になります。
③低栄養の状態が続くと体重が減少し、筋力や筋肉量が減少していきます。
こうした悪循環をフレイル・サイクルと呼び、転倒や骨折あるいは慢性疾患の悪化をきっかけとして要介護状態になる可能性が高くなります。

「フレイルのチェック項目」
下記の3項目以上に該当すればフレイルと判断され、1~2項目では予備軍と判断されます。
 ・体重減少・・・6か月で2~3kg以上の体重が減少した
 ・筋力低下・・・ 握力が「男性で26kg以下、女性で18kg以下」である
 ・疲労感・・・・「ここ2週間で、わけもなく疲れたような感じがする」など
 ・歩行速度・・・通常歩行速度が「1.0m/秒」以下である
 ・身体活動・・・(1)軽い運動・体操をしていますか?
         (2)定期的な運動・スポーツをしていますか?
         上記の2つのいずれも「していない」と回答した場合



「原因」
フレイルは、齢に伴う以下のさまざまな心身の変化と社会的、環境的な要因が重なりあうことにより起こります。

「フレイルの原因となる例」
 ●動くことが少なくなる
 ●社会的に交流する機会が減る
 ●身体機能の低下(歩くスピードの低下)
 ●筋力が低下する・筋肉量が減る(サルコペニア)
 ●認知機能の低下
 ●疲れやすくなる
 ●元気が湧かなくなる
 ●日常管理が必要な慢性疾患(糖尿病、呼吸器疾患、循環器疾患、関節炎、抑うつ症状など)にかかる
 ●体重が減る
 ●低栄養になる
 ●収入が減る
 ●孤独になる
これらの要因を放置していると、より虚弱な状態に陥り、フレイルから要介護状態へと移行することになります。

「予防」
フレイルを予防するには、健常な段階から生活習慣病の進行を予防をしながら、運動機能・認知機能の低下を防ぎ、社会的に関わりを保ち続けることが大切です。
・持病のコントロール
 既に糖尿病、心臓病、腎臓病、呼吸器疾患などの慢性疾患がある場合には、まず持病を悪化させないようにすること。

・日常生活に運動を
 生活習慣病を予防したり、運動機能を維持するためには、日常生活で運動習慣を取り入れること。

・低栄養はフレイルを起こす最大の要因
 高齢者は食が細くなって、満腹感があっても栄養が十分に摂れていなかったり、さっぱりしたものばかりを食べて、体を維持するために必要な栄養素が不足したりします。
 特に一人暮らしの高齢者は、食事の品数も減り、食べる食材も偏り、食欲が低下しがちで、低栄養状態に陥りやすくなります。

・社会とのつながりを
 趣味のサークルなどで新たなつながりを作ったり、地域のボランティアなどで貢献する役割を担うことで、人との関わりを保ち続けることはフレイルの進行予防になります。

要介護に陥らないように、いつまでも健康を維持したいですね。

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日本人とお辞儀

2021-04-22 | 雑学

新型コロナウイルスが入り込む前の日本には大勢の外国人観光客が来ていました。
当時のニュースでは、奈良公園を訪れた外国人観光客が「日本では鹿までお辞儀をするのか!」と驚いたということも報じられていました。
確かに、奈良公園の鹿はお辞儀をすることで有名ですが、でも、鹿はただ「あなたが持っている、その鹿せんべいが食べたい!」ということで、頭を振っているだけと思われますが、確(しか)とは分かりません。
日本人のお辞儀は外国ではよく知られているところですが、このお辞儀はいつ頃から始まったのでしょうか?

今日はお辞儀の由来について調べてみました。

「お辞儀の始まり」
日本人がお辞儀をするようになったのは、大化の改新(645年)の頃と言われています。
お辞儀は元々中国の立礼という挨拶を真似たものです。
頭を下げるという行為は、相手に「攻撃の意志はありませんよ」と言うことを伝える上で都合がよかったようであり、そこからお辞儀が取り入れられたと言われています。

それまでの日本人は挨拶の時に土下座をしていました。
特に下々の者が身分の高い者にする挨拶としては土下座が一般的でした。
土下座に慣れていたためか、最初はなかなかお辞儀の習慣が広まらなかったようです。
そこで、天武天皇がわざわざ「立礼に統一する」というお触れを出したほどです。

「お辞儀の形」
一般的なお辞儀の形には「会釈」「敬礼(普通の礼)」「最敬礼」の3つがあります。

 立ち姿  会釈(15度)   敬礼(30度)  最敬礼(45度)(ネットより)

「会釈」は上体を15度ぐらい、「敬礼(普通の礼)」は30度ぐらい、「最敬礼」は45度ぐらい傾けて行います。
・「会釈」は朝夕のなどの簡単な挨拶の時に、
・「敬礼(普通の礼)」はお客様や目上の人に対して、
・「最敬礼」は高貴な方に対して用いられるほか、感謝の気持ちやお詫びをする時に用いられます。
上記以外にも職業や場面によりお辞儀の形はいろいろあるようです。

「海外が驚く日本特有の挨拶」
「おはよう」や「ありがとう」といった挨拶は海外でもそれぞれの国の言語で使われますが、食事の前後に使う「いただきます」と「ごちそうさま」は、日本ならではの言葉です。
・「いただきます」には「命をいただく」という感謝が、
・「ご馳走さま」には食事の準備にあちこち走ってくれたことへの感謝が表されています。

海外では、このような食事の前後に使う決まった挨拶がない国も多く、日本の「いただきます」「ごちそうさま」を聞くと不思議に感じたり、驚いたりする人も多いのだそうです。

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きゅうり草

2021-04-20 | 雑学

先日、NHKの天気予報担当の方が予報の前のスポット的な話題で「キュウリグサ」の花を紹介していました。
その方の説明では、「キュウリグサ」はどこにでも生えている雑草だと言っていたのです。

そこで、私も早速、畑のあぜ道を探したところ、確かに、あぜ道のあちらこちらに小さな花を咲かせていました。
誰からも見向きもされないが、それでも小さな可愛い花を咲かせる「キュウリグサ」。
春のこの時期だけ、懸命に自己主張している可憐な花を咲かせた「キュウリグサ」。
そして、長く伸びれば草刈り機で刈り取られてしまう、気の毒な雑草の「キュウリグサ」。
今日はこの「キュウリグサ」についてご紹介します。

・雑草の中に小さな花を咲かせている「キュウリグサ」です。


キュウリグサ(胡瓜草)は、ムラサキ科キュウリグサ属の雑草です。
名前の由来は、葉をもむとキュウリのようなにおいがすることに由来しています。
そこで私も葉を揉んでみましたが、残念ながら私にはキュウリの匂いは感じられませんでした。

・ブルーの小さな花がキュウリグサの花です。


キュウリグサは別名を「田平子(タビラコ)」と言い、若い茎や葉は山菜料理にも利用されるということです。
茎は高さ10〜20cm,長楕円形の葉が数個つき、春に茎や枝の先に花穂を出し、次々と多数の花をつけます。
花は花径2~3ミリくらいの淡い青紫色をした小さな五弁花を上向きにつけ、 花の中心は黄色です。

・2~3ミリの可愛い花です。


日本では全土に分布し、3月下旬から5月ぐらいまで庭や道端、公園などで見つけることができます。



「キュウリグサの花言葉」
キュウリグサは、雑草でありながら花言葉があります。
それは「愛しい人へ」、「真実の愛」です。

2~3mの可愛らしい花を咲かせるものの、雑草であることから、往々にして花を咲かせる前に、刈り取られてしまう悲しい運命にあるキュウリグサ。
そんな目立たない雑草のキュウリグサを、「愛しさをもって見つけてくれた」と言うことからこの花言葉になったのでしょうか?

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桃イチゴ

2021-04-18 | 家庭菜園

イチゴには沢山の品種がありますが、私が栽培しているのは「トヨノカ」、「アキヒメ」、「アスカルビー」そして「四季なりイチゴ」です。
今年はこれらに加えて「桃イチゴ」2株を追加しました。
追加した「桃イチゴ」は今年の1月に知り合いのH氏からアスカルビーとの交換の申し出があり、2株入手したものです。

このイチゴについてH氏からは、「大きな桃のような実がなる品種で、名前は「桃イチゴ」です」と聞ました。
初めて聞く品種だったのでネットで調べてみたところ、多分「桃薫(とうくん)」という品種ではないかと思われます。

・大きな実どころか、アスカルビーよりも小さいイチゴの「桃イチゴ」です。
 たくさん生らしたことが原因なのでしょうか?


「桃イチゴ(桃薫:とうくん)」
ネットを調べてみると、「桃薫」は交配を繰り返して生まれた新しい品種のようです。
開発したのは食品産業技術総合研究機構・野菜茶業研究所と北海道農業研究センターです。
この2つの研究所が共同で育成した品種の「カレンベリー」と野生種を交配して得られた艶のある系統に、「とよのか」の品種に桃のような香りの野生種を交配して生まれた香りが良い「久留米IH1号」を交配し、生まれたものから選抜育成されたとされています。

2009(平成21)年に登録出願され、2011(平成23)年に品種登録された新しい品種です。
桃薫という名称は、『桃のような甘く芳醇な香りが隅々まで漂う(薫る)様子をイメージし、各地に広く普及していくことを願って命名された』となっています。

・右の薄い色のイチゴが「桃イチゴ」で、左の濃い赤色が「とよのか」です。


「桃薫の特徴」
更にネットでは、その特徴として、果実の大きさはやや大きめで、形は縦横比が同じくらいの円錐形です。
表皮の色は完熟しても淡い桃白であり、上の画像の様に真っ赤ないちごのイメージとは随分違います。
表面は、そう果(種のようなもの)の窪みが一般的なイチゴに比べかなり深く、イチゴの表面が凸凹している感じです。
そして香りは、『桃やココナツ、カラメルのような香り成分が多く含まれている』とされています。

・果肉が真っ白で、ほんのりと桃のような香りがあります。


実際、熟れた「桃イチゴ」1個を半分に切って食べたところ、果肉は果皮近くから芯に至るまで真っ白で、柔らかくジューシーでした。
そして、ほのかに桃の香りがあり、味は甘さとわずかな酸味を感じました。

家庭菜園では色々な新しい物、珍しいものを植えて、味わうことができる楽しみがあります。
作付けや栽培管理はしんどい(関西弁=辛い、苦労)ですが、収穫時にはそれを喜びに変えてくれます。
だから、菜園を始めると止めることなく、いつまでも続けられるのでしょうね。


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つつじの蜜標

2021-04-16 | 家庭菜園

下の画像は何だと思いますか?
花弁を拡大したものです。それに斑点があります。
これは、ツツジの「密標(みつひょう)」と言われています。

「密標」
密標とは、昆虫に密のあるところを教える目印です。
花の思惑通りに花粉を運んでもらうために昆虫をガイドしているので「ガイドマーク」とも言われています。
昆虫は波長の長い赤色などは見ることができないのですが、波長の短い紫外線は見ることができます。
蜜を出す花の中央部は紫外線をよく吸収することから、昆虫はこの紫外線を見つけて蜜を探すのだそうで、そこから蜜標と呼ばれています。

このことを実験した記事がネットにありました。
それによると、大量のモンシロチョウを放したところ、赤い花にはほとんど集まらず、紫の花に多く集まったそうです。
このことから、ツツジ類の蜜標部分は昆虫には濃く見え、蜜腺に誘導する目印になっていると考えられているということです。

・花弁の一番上の1枚にだけ「密標」があります。


「つつじの密標」
ツツジの花には、上方の花弁にだけ斑点があります。
花弁にある斑点は、一般に「蜜標」または「ガイドマーク」と呼ばれ、昆虫に蜜のあるところを教えて、花粉を運んでもらうようガイドするためのものです。
受粉を昆虫に頼らなければいけないツツジは、その方法をよく考えたものです。
植物を観察すると知らないことがあって面白いですね。



 

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イチゴ収穫

2021-04-14 | 家庭菜園

3月13日のブログでは、”イチゴにアブラムシ”を取り上げました。
早いもので、それから約1か月が経ちました。
そこで今日は、その後のイチゴの生育状況と収穫についてご紹介します。

3月13日の”イチゴにアブラムシ”の記事
アブラムシが付いた原因は2月にトンネルハウスをした後、1か月ほどそのままにしていたことにより、隙間から入ったアブラムシが中の暖かさで増殖したこと、そしてそれに気づかなかったことから早期の駆除ができなかったことです。

・1回目の殺虫剤で死滅したアブラムシとイチゴの株です。


アブラムシは2回の農薬散布で完全に駆除しました。
しかし、茎や葉、蕾についたアブラムシの死骸は残ったままだったので、その殆どを取り除きました。
そして、株を洗浄するために降雨予報の前日にビニールトンネルを開けておきました。
幸運なことに、強い雨が2日ほど降ったことから雨水洗浄ができて、何もなかったかのようにきれいな株になりました。

「生育不良」
しかし、アブラムシがくっついた蕾を取り除いたことや、昨年と同じ場所に植えた連作障害と思われることから、株の矮小化が見られ、更に株元から出蕾する細い軸の蕾を全摘したことなどにより、イチゴの肥大が見られず、収穫量も昨年と比べると相当少なくなっています。

・株が小さく、葉っぱも少なく、花も既に終わり、今、生っているイチゴが熟れたら収穫終了となる惨めな今年のイチゴ栽培です。


連作障害の影響かどうかはわかりませんが、他にも、株元が浮き上がって根が張らず、少し触ると折れるような不安定な株が散見されます。

・株元から3方に折れたように開いた形の株です。触ると折れてしまいます。


ともあれ、今年のイチゴ栽培は昨年より3週間ほど早く、4月中旬に入って収穫が本格化しました。
毎年、5月の連休には孫がいちご狩りを楽しみに帰省してくるのですが、今年は今月中に収穫が終了するかもしれません。

・少ない葉っぱに実が少ないイチゴの株です。イチゴが少ないのに大きな実にはなっていません。


そんなことから、先日、イチゴを楽しみにしている孫のところに少しだけ届けてきました。
昨年までならこの箱に2箱くらい採れていたのですが、今年はさみしい収量でした。
でも小さな粒でもイチゴには変わりなく、「おいしいよ」と言って喜んで食べてくれました。
爺には、この言葉が一番のお礼の言葉です。

・孫に届けたイチゴです。



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八十八夜の別れ霜

2021-04-12 | 家庭菜園

比較的暖かい大阪南部の熊取も、昨日、一昨日と二日続けて最低気が5~6度まで下がり、季節外れの寒さとなりました。
天気予報でも霜注意報が出されて農作物への注意喚起があったので、日の出前に畑に行ってみました。
すると予報通り霜が降りていたのです。

・昨日、霜が降りた畑のあぜ道です。


私の畝では、寒さに弱いかぼちゃを始め、既に植え付けた苗類については寒さ除けの帽子やトンネルを覆っていたのですが、菜園仲間のT氏は先日植えたそうめんかぼちゃの苗に寒さ対策をしていなかったことから、霜害を受けて惨めな状態になっていました。

・これが霜害を受けたT氏のそうめんかぼちゃの苗です。


このように、毎年、4月になっても今回のような遅霜の降りる日があります。
このようなことから、昔から言い伝えられている諺に、「八十八夜の別れ霜」「九十九夜の泣き霜」があります。
この諺は、春の遅霜は農作物には大敵であることから、十分注意するように言い伝えられているものです。

「八十八夜の別れ霜」
「八十八夜の別れ霜」とは、急に気温が下がって遅霜が降り、農作物に被害を与えることを警戒した言葉です。
農作物の多くが新芽を出したりして、育ちはじめるころなので、この時期の遅霜は農作物に大きな被害を与えます。

しかし、八十八夜が過ぎれば、遅霜が降りることは少なくなり気候も安定することから、八十八夜は昔から農作業の目安とされ、農家ではこの頃から本格的に農作業にとりかかりました。
因みに、今年の八十八夜は5月1日なので、まだまだ安心できません。

「九十九夜の泣き霜」
また、「九十九夜の泣き霜」という言葉は、5月半ばごろまでは泣いても泣ききれないほどの大きな遅霜の被害が発生する地方もあるということです。
この諺が教えるように、農家の方はもちろん家庭菜園においても、5月中頃までは農作物への寒さ対策を怠らないように十分注意していただきたいと思います。

 

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