らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「頭越し」と「頭ごなし」

2024-04-11 | 雑学

先日、孫娘の高校の入学式がありました。
この高校は本人の志望校だったのでとても喜んでいます。
それ以上に喜んでいるのが両親です。
受験前には両親は相当心配して「頭ごなし」に叱りつけたこともあったようですが、結果は万々歳でした。
爺も嬉しくなって早速、入学祝を贈ったところです。

ところで、「頭ごなし」とよく似た言葉に「頭越し」という言葉があります。
今日はこの二つの言葉の違いについて調べました。

「頭越し」
「頭越し」とは、ご存知のように、そのことに利害関係のある者、先ず相談すべき者などを差し置いて、相手に直接働きかけることを言う言葉です。
頭越しは、もともと、「人の頭上を越して何かの動作をすること」という意味があり、それが転じて、「間に立つものをさしおいて、直接働きかけること」、つまり当事者の意見を聞くことなく、勝手に話し合いを進めること、という意味になります。
例えば、「交渉が頭越しに進められた」などのように使われます。

「頭ごなし」
一方、「頭ごなし」は相手の言い分をよく聞かず、初めから一方的に物を言うときの言葉です。
「頭ごなし」 の 「ごなし」 は、もともとは「こなす」 という動詞を名詞化したもので、「こなす」 という動詞は、形があるものを砕いて粉状にする、という意味になります。
そこから意味が広がり、食べものを消化する意味で は「腹ごなし」 と言ったり、「思うままに扱う、自由に扱う」という意味で「こなす」と言うようになり、更に、「使いこなす」「着こなす」のように物事をうまくやることができる、という意味にも使われるようになりました。

この二つの言葉の意味を簡単に言えば、
・頭越し・・・当事者を差し置いて話を進めること。
・頭ごなし・・相手の言い分を聞かずに話を進めること
です。

この言葉の違いは、よく考えればわかりますが、とっさに使おうとすると思わず間違えてしまうかも知れません。
使用するときは十分気を付けたいですね。

コメント (1)
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