らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「楊貴妃伝説」と「ハナカイドウ」

2024-04-05 | 

サクラの花だよりが各地から届いていますが、我が家でも桃の花に次いでハナカイドウが満開となりました。

「花海棠」
ハナカイドウは、バラ科リンゴ属に属し、春を代表する花の一つとも言われています。
ハナカイドウは妖艶な美しさを持つ花と称され、美人の代名詞と形容される美しい花です。
この花の原産地は中国で、日本には江戸時代初期に渡来しました。

・我が家のカイドウは「ハナカイドウ」です。


「ハナカイドウと楊貴妃」
「ハナカイドウ(花海棠)」は中国では唐の時代の絶世の美女・楊貴妃に因んで「睡花」とか「眠りの花」とも言われているそうです。
このハナカイドウ、その美しい淡いピンクの花が、ほのかに酒気を帯びた絶世の美女のうたた寝顔に例えられています。
その故事は、玄宗皇帝の妃・楊貴妃(719年~756年)が急に帝に呼ばれて、前夜の酔いも醒めないまま、そして髪も乱れたままで現れたため、帝はその様を海棠の花にたとえて、「海棠(かいどう )睡(ねむり) 未(いま)だ 足らず」と言ったことからと伝えられています。
この美しい海棠は楊貴妃自身も好んだと伝えられています。

・4月2日に撮影した我が家のハナカイドウです。


山口県長門市には楊貴妃伝説が伝えられています。
「楊貴妃伝説」(長門市HPより)
長門市HPによると以下のようです。
日本で云えば奈良朝の昔、唐の国では天宝15年(756年)7月のことじゃったげな。
向津具(むかつく)半島の岬の西側に唐渡口(とうどぐち)ちゅう所があってな、そこへ空艫舟(うつろぶね)が流れ着いたげな。
舟の中にはな、長い漂流でやつれておられたが、たいそう気品のおありなさる、それはそれは美しい女人が横たわっておられたそうな。

お側の侍女が申すに「このお方は唐の天子、玄宗皇帝の愛妃楊貴妃と申される。安禄山(軍人)の反乱(安史の乱)により処刑されるところを、皇帝のお嘆きを見るに忍びなく、近衛隊長が密かにお命を助け、この舟で逃れさせ、ここまで流れ着きました。」と涙ながらに云うたそうな。

息も絶え絶えの楊貴妃を里人たちは手厚く看護しましたがの、そのかいものう間もなく息を引き取られたげな。
そこで里人たちは、西の海が見える久津の丘の上にねんごろに葬ったそうな。
それが今、二尊院の境内にある楊貴妃の墓と伝えられておる五輪の塔でのう。
いつとなく「楊貴妃の墓に参ると願い事が成就する」というのでの、多くの人が参詣するようになったと申しますいの。

・二尊院には楊貴妃伝説と五輪の塔が建っています。(ネットより)


(参考)
「安史の乱」
なお、安史の乱とは、755年~763年、唐の玄宗の末年から起こった安禄山(唐代の軍人)父子・史思明(ししめい:安禄山の部下)父子の反乱です。
乱後、節度使(地方組織の名称)の自立化が進み、唐は衰退に向かったのです。

コメント (1)
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