作曲家指揮クリーヴランド管弦楽団(youtube)1959/1もしくは8live
正体不明の音源だが、ジョリヴェにしてはドビュッシー「遊戯」の範疇に留めたような作風で、妖しくもわかりやすく美しい曲だけに左右の安定しないモノラル録音なのは惜しい。オケはセルにきたえられているだけあって、超高音で酷使されようが弱みを見せることなく派手に弾ききっている。中間部で銅鑼にのって古臭くもわかりやすい妖気をはなつ箇所など全く舞踏的ではないが、その後にわかにストラヴィンスキー的な低音からのリズムの打ち出し方は、ジョリヴェに期待されるものを十分に示している。それはメシアンまではいかない、ブーレーズまではとてもいかない、我々の理解可能なコープランドレベルの現代性を提示するもので、長続きせず弱音に落ち着いて、銅鑼にのって中低音で奏でられる旋律はどことなく、ハルサイのオリエンタルなものより遥かに人好きするところが、ジョリヴェの「人間性」なのだろう。ヴォーン・ウィリアムズすら思い出させる良い民謡風旋律だ。不安げな終わり方も格好が良い。拍手カット。くれぐれも演奏は充実し音はよく出ている「よう」なのだがyoutubeのものはレンジも狭くボロボロで残念だ。
正体不明の音源だが、ジョリヴェにしてはドビュッシー「遊戯」の範疇に留めたような作風で、妖しくもわかりやすく美しい曲だけに左右の安定しないモノラル録音なのは惜しい。オケはセルにきたえられているだけあって、超高音で酷使されようが弱みを見せることなく派手に弾ききっている。中間部で銅鑼にのって古臭くもわかりやすい妖気をはなつ箇所など全く舞踏的ではないが、その後にわかにストラヴィンスキー的な低音からのリズムの打ち出し方は、ジョリヴェに期待されるものを十分に示している。それはメシアンまではいかない、ブーレーズまではとてもいかない、我々の理解可能なコープランドレベルの現代性を提示するもので、長続きせず弱音に落ち着いて、銅鑼にのって中低音で奏でられる旋律はどことなく、ハルサイのオリエンタルなものより遥かに人好きするところが、ジョリヴェの「人間性」なのだろう。ヴォーン・ウィリアムズすら思い出させる良い民謡風旋律だ。不安げな終わり方も格好が良い。拍手カット。くれぐれも演奏は充実し音はよく出ている「よう」なのだがyoutubeのものはレンジも狭くボロボロで残念だ。