○ピエルネ指揮コンセール・コロンヌ管弦楽団(CASCAVELLE/ODEON他)1930/2/10・CD
止揚する音楽。なんという自在さだろう。弛緩せず速めの解釈だが、表現のひとつひとつに心が篭っており、この淡い音楽をその淡さを損なうことなくしなやかに纏め上げている。この時代とは思えないオケの巧さにも傾聴。とくに木管陣のソリスティックな技巧には舌を巻くことしばしば。ピエルネの力量を感じる。作曲家としては凡庸だったがその棒は創意に満ちている。幻想は少ないがリアルな音楽の面白さだけで十分だ。録音状態はかなり悪いが上手くリマスタリングしており感情移入に支障は無い。録音マイナスで○ひとつ。
※2004年以前の記事です。
止揚する音楽。なんという自在さだろう。弛緩せず速めの解釈だが、表現のひとつひとつに心が篭っており、この淡い音楽をその淡さを損なうことなくしなやかに纏め上げている。この時代とは思えないオケの巧さにも傾聴。とくに木管陣のソリスティックな技巧には舌を巻くことしばしば。ピエルネの力量を感じる。作曲家としては凡庸だったがその棒は創意に満ちている。幻想は少ないがリアルな音楽の面白さだけで十分だ。録音状態はかなり悪いが上手くリマスタリングしており感情移入に支障は無い。録音マイナスで○ひとつ。
※2004年以前の記事です。