アンセルメ指揮ボストン交響楽団(melusina)1961/12/8live
冷たく厳しく、しかしリズムがキレて扇情的でもある。初演者たるアンセルメのかつてのバレエ指揮者として発揮した劇性を、抽象的に昇華させた晩年の記録であり、オケが機能性を誇るオケであるがゆえにアンセルメの「数学的な」音楽を忠実に再現しながら包蔵される愉悦性まで感じさせる。ノイジーだがクリアなモノラル録音であり、スイス・ロマンドならライヴでこうはいかなかったろう、しかも響きは透徹していながら透明感を感じさせない緻密な響きは時にズシズシくる。オケのカメレオンぶりにも感銘を受ける演奏だ。ミュンシュとは別種の力ある演奏である。2つの組曲版。
冷たく厳しく、しかしリズムがキレて扇情的でもある。初演者たるアンセルメのかつてのバレエ指揮者として発揮した劇性を、抽象的に昇華させた晩年の記録であり、オケが機能性を誇るオケであるがゆえにアンセルメの「数学的な」音楽を忠実に再現しながら包蔵される愉悦性まで感じさせる。ノイジーだがクリアなモノラル録音であり、スイス・ロマンドならライヴでこうはいかなかったろう、しかも響きは透徹していながら透明感を感じさせない緻密な響きは時にズシズシくる。オケのカメレオンぶりにも感銘を受ける演奏だ。ミュンシュとは別種の力ある演奏である。2つの組曲版。