Said q winning

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映画達に愛の眼差しで突っ込みだ

楽園 何時か何処かに作ろう。怖い「真実」

2019-10-25 | ら・を・ん の 作品

監督 瀬々敬久
キャスト 柄本明 綾野剛、杉咲花、佐藤浩市、片岡礼子 村上虹郎 黒澤あすか

お話 12年前、青田に囲まれたY字路で幼女の誘拐事件が発生した。事件が起こる直前までその幼女といたことで心に傷を負った紡(杉咲花)は、祭りの準備中に孤独な豪士(綾野剛)と出会う。そして祭りの日、あのY字路で再び少女が行方不明になり、豪士は犯人として疑われる。1年後、Y字路へ続く集落で暮らす養蜂家の善次郎(佐藤浩市)は、ある出来事をきっかけに、村八分にされてしまう。


監督・脚本は『64-ロクヨン- 前編/後編』『友罪』などの瀬々敬久。
『悪人』『怒り』の吉田修一の「犯罪小説集」を原作
申し訳ないが、私は吉田氏の作品とソリが合わないのである(;^_^A アセアセ・・・

映画は5つの短編から足利事件をモデルの「青田Y字路」
山口連続殺人放火事件がモデルの「万屋善次郎」
この2編を合わせて映画は作ってある
実は・・・私は、果たしてこの重苦しい実はの事件を
合わせてあるのは、どうかと思っている

事件はあくまできっかけであり
メインは「事件が起こした影響」
実際に起きた事件なので、緊迫感というものではない
青緑の、輝く田畑と、建物の高いものも存在しない世界に
空は青く、美しくあり、ストーリーの切なさを感じ行く
重厚さを感じる
ただし、景色の素晴らしさに反比例して
そこは「限界集落」なのだ

Y字路で起きた事件。少女は失踪し地域住民の捜索も虚しく
見つからないまま、時は12年が流れる
同じY字路で再び少女が失踪
無事発見・保護される
祖父は人格者であったが、孫を失ったことを責めて生きていた
二度目の少女失踪事件

彼は幼いころ母親とともにタイから日本にやってきた
その彼が犯人に仕立て上げられる
平屋のアパートに一人暮らしをする彼
片言や表情で感情を表す意味は日本語が上手では無い。

よそ者は格下で金があるなら、ここに住んでも良いぞ
住まわせてやるから恩に着ろよ
住民からの陰湿な村八分
「ここは日本だから、日本人だけの場所」
そういう集団の気持ちが蹂躙されることが感じられる

彼は犯人として集中攻撃を受けていく
なのにそれは原因のない「かもしれない」という事だろう
この「かもしれない」は 集団の気持ちから発生している

定食屋に逃げ込む。緊迫する

不気味さを醸し出すムードに、どきり

彼は母の目の前で焼身自殺を図る
事件に対して真犯人「かもしれない」事を謎のまま終了する
まさしく、これは、集団心理だ

別に嫌いじゃないけど「あの人が嫌って言ったから私も、私も」
弱きものに対する仲間外し
誰でも良い。自分たちよりも金銭が乏しい、生活がおつる
そのような人に「根拠もない責任」を勝手に押し付ける
本当の「真実」は、これで良いよね。
と終わりにする
これは、小学生や中学生といった子供達の世界で言う
いじめ、ハブするという事・・・
公園デビューのママ達、それこそママ友の世界

精神を保つために植樹をする男
村人は掘り起こす

事は起きた

どこに住んでも一緒だ。

3人の希望
何故か 素晴らしい。

犯人の生死はわからない

責めるだけ自分を責めていた彼女
祭を抜け出した彼女が辿り着いた現場

祖父と話し、絶望の真っ只中で生きていたが、少しの希望を見出す

希望を抱いて「生きていく」

彼の書いた言葉が、彼女に希望をもたらしたと感じた

とにかく 役者の秘めたる「静かなるパワー」で表すのが素晴らしい!!!!
死の時を表す素晴らしさ
痛み、恐怖を表す 表現

シロツメクサを編んだ花冠
車の荷台に沢山積んだ真新しい養蜂箱
レオ

蛇足 ラストが、なんだかなぁ・・・だったな



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