かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

よくわからないふらつき

2013年09月12日 23時29分16秒 | 医者仕事
神経内科という科はよくわからない症状をわりと守備範囲にしているところがあり、そういった症状のことで相談を受けることがよくある。
今日の外来は何人かふらつきを訴える人が来た。ふらつきといっても原因は多々あるので原因を特定するのは典型的なものでなければすぐには難しい。おまけに結局原因を特定できなかったりすることもあるわけで、そうなると長期戦を覚悟しなくてはいけない。
原因不明の運動失調でしかも進行性となると脊髄小脳変性症を考えなくてはいけないが、それはそれで診断をきちんとつけるのは難しくなる。それで精査入院というのも考えなくてはいけない話である。