保護者から、こんな質問。
「クラスで“いじめ”はありますか?」
正直、返答に困ってしまう(と答えた)。“いじめ”の定義次第だからだ。
マスコミで騒がれて(煽られて)いるような“いじめ”は、存在しない(だろう)。
しかし、“いじめ的”なことは、日々存在する。
(アンケート結果によると、学年4クラスの中で“いじめられていると思う”と
答えた児童は、私のクラスが最も少ない。しかし、そういう問題ではない。)
“いじめられている”と思う人がいる限り、いじめは存在する。
いじめは“グラデーション”だと思う。
白と黒の間に、無数の灰色が存在する。問題は白に近いか、黒に近いか。
従って、「いじめはありますか?(白か黒か)」という問いが少し違う。
このような前置きをした上で、
「いじめ的なことはあります」と答えるのが真摯な対応だと思う(実際そうした)。
そして、少しでも「白」に近づけていく努力をしたいと伝える。
2学期最後の授業は「いじめ」を取り扱う。
いじめの「グラデーション構造」を理解して欲しいと考えて。
事前に子どもから「いじめだと思うこと」を書いてもらい、私が10項目選ぶ。
その10項目について、各個人が「いじめ度合い」を10段階で評価する。
今度はグループでコンセンサス実習(多数決なしで納得)をする。
そして、考え方のズレを明確化していく。
子どもからの感想。
「話し合っていやなことをいいあって、すっきりしました。でもほんとうにいじめは、いけないと私は思いました。今、いじめでじさつする人がいるけど、にげ道はそこじゃないと思います。」
いじめのない、いや、限りなくいじめの少ない社会を望みます。
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2学期最後の学級通信の裏に、上記の実践結果を載せました。
写真を拡大すると数値も見れます。コメント覧にも貼り付けます。
「いじめの根絶・激減」は、家庭の協力が必要だと思います。
ご家庭でも、長い冬休みを利用して、話し合って頂けたら幸いです。