被災地支援プロジェクトチームEn

東北の中長期的な復興を目的としたボランティア任意団体です。活動のご報告をしていきます。

【学びの機会】 Save the ChildrenとのコラボでPFA for Children研修を実施しました<ESD編>

2017-06-10 23:08:43 | 日記
今回のSave the Childrenとのコラボでは、Enが力を入れているESD(持続可能な開発のための教育)を研修と組み合わせました。

ESDとは、現代社会の課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組む(think globally, act locally)ことにより、それらの課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと、そして、それによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動です。つまり、ESDは持続可能な社会づくりの担い手を育む教育です。
(文部科学省参考URL)http://www.mext.go.jp/unesco/004/1339970.htm

Enは、これまでの事業で一貫して「3.11を教訓にする」ということを原点にして、「人を育てる」ということを事業の中核にしてきました。Enでは「人を育てる」ことにおける目標を、人が困難に直面しても立ち上がり、自ら課題を見つけ解決し、未来を切り拓く力をつけることとしています。それによって、東北、その他の被災地域の中長期的な復興、及び次の災害に対する社会全体のレジリエンスの向上を目指しています。

ESDとEnの事業の中核には共通点として、自ら課題に向き合い、新たな価値観や行動を生み出し、持続可能な社会を実現させる人の育成が挙げられます。そこで、Enはこれまでの活動の蓄積から得られた知見にESDを組み合わせることによって、人が興味を広く持ち、物事のあり方や関係性を構造的に理解できるようになること、その上で、そこから気付きや疑問を持ち、主体的に自分の課題を捉えてそれに向き合い、取り組むようになることを目指しています。

今回の研修のねらいは、受講者が研修を受けてPFA for Childrenを「分かったつもり」にならずに、PFA for Childrenを必要としたときに、状況に合わせて自分で考えて正しく実行できるまでに理解を深めることにあります。

なぜなら、PFA for Childrenによって災害時により多くの人を救うためには、その正しい理解とそれを実行する主体性を必要とするためです。支援者がPFA for Childrenを正しく主体的に身に付けることで、災害に対するレジリエンスが向上する可能性があります。そのために、EnのESDによる学習の工夫によって、受講者がPFA for Childrenを正しく理解すると共に、主体的に実践するようになる設計を研修に組み込みました。

具体的には、次の3点の工夫を実施しました。
〇Enの活動経験者によるファシリテーションの補助
受講者の各グループのうち1名はEnの支援活動に参加したことのあるメンバーを配置し、受講者の学びを促進するファシリテーションを補助しました。受講者同士が学びを深め合いながら、研修だけで終わらない学びのきっかけを得てもらうことをねらいとしました。

〇ラーニングガイドを用いたPFA for Childrenのポイントの振り返り
「ラーニングガイド」とは、研修での学びを深めるための問いをそなえた資料です。今回の研修では、研修内で伝えられた知識や実践することによる気づきを得た後に、ラーニングガイドを用いてPFA for Children全体のポイントを振り返ることで、そのポイントのうちで分かること/分からないことを明確にし、PFA for Childrenを理解するための課題を見つけてもらうことをねらいとしました。

〇事後アンケートによるESDの観点からの振り返り
ESDの観点から研修を振り返る問いを設定し、研修後のアンケートとして学びを自らに落とし込んでもらうために答えてもらいました。PFA for Childrenを正しく理解しているかと共に、それにどう主体的に取り組むかを考えてもらいました。


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