被災地支援プロジェクトチームEn

東北の中長期的な復興を目的としたボランティア任意団体です。活動のご報告をしていきます。

【学習サポート】 2016年度第5回:12月学習会活動報告

2016-12-31 15:56:58 | 日記


12/25〜12/27で学習サポートを行いました!

先月は中学生が受験に向けて難しいレベルの問題を解くことに備えて「深い理解にたどり着く」ということを目的に活動しましたが、今月は受験に向けてこれまでの勉強の姿勢から受験生に求められる高い水準の勉強の姿勢に中学生を引き上げることを目的として活動しました。

具体的には学習会をより良くするために、学習会のはじめに生徒自身にルールを決めさせたり、受験生になるということを「自分自身の課題に向き合うこと」と定義し生徒自身に課題を見つけさせ、ただ漠然と勉強するのではなくそれを克服するためにどうしたらいいのかを考えさせたりしました。

1.2年生は受験はまだ先なので、1年生は「継続」をキーワードに短い時間でも目の前の問題に集中すること、2年生は「深く」をキーワードに1つ1つの問題に丁寧に向き合うことを目指しました。

また、生徒同士が互いに教えあったり、分からない問題を一緒に考えられたりできるような場をつくる工夫をしました。Enの学習会が終わってからも、このような経験をもとに学習会が終わってからも周りの仲間と一緒に頑張っていってほしいなと思います。

学習会の最後には「基礎問題を徹底して伸びしろを見つける。なぜならば受験当日に自分はこれだけやったんだという自信になると思うから」「みんなで勉強することの良さはお互いに教えあえること」など、これから受験に向き合うにあたり自分にとっての課題を見つけそれに前向きに向き合おうとする姿勢や、みんなで勉強することの良さに気づいてくれた様子が見受けられました。

最後に振り返りの結果をご報告したいと思います。(5:とてもそう思う、4:そう思う、3:わからない、2:そう思わない、1:全くそう思わない)

Q1.学ぶことに対して、意識に変化があったと思いますか?
→5が67%、4が33%

Q2.En学習会で、今までやってきたことに深い理解をすることができたと思いますか?
→5が56%、4が22%、3が22%

Q3.自分で決めた目標に対して努力することができたと思いますか?
→5が78%、4が22%

3年生は受験まであと少しです。彼ら一人ひとりがこれから先自主的な学習ができるようになるよう、最後までチーム一丸となって頑張ります。
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【学びの機会】  ドローンによる授業で伝えたい新しい価値 

2016-12-22 12:57:31 | 日記


今年5月に実施した修学旅行企画で、ドローンをテーマにしたコースのゲストとしてお世話になりました小関賢次さん(株式会社iROBOTICS)に、石巻にある中学校で特別授業をして頂きました。

この授業では中学生が、ドローンとはどのようなものであるのか、どのような使い道があるのか、ということを実演を交えて学びました。小関さんが参加された山岳救助コンテストのお話などをしていただいた後で、中学生は校庭で実際のドローンの操縦体験をさせて頂きました。操縦体験をして、中学生は先生や友達と嬉しそうに感想を共有したり、ドローンが空高く飛ぶ姿に指をさして見上げていました。

最近ではドローンがあらゆる分野で活躍する一方で、ドローンがうまく使われずにネガティブなイメージを持たれてしまうこともあります。しかし、小関さんはドローンによる未来に可能性を見出し、中学生たちに新しい技術が実現させるより良い未来があることをお伝えいただきました。山岳救助コンテストのお話では、300ヘクタールもの山林のなかで遭難者役の人形を探すという部門で、小関さんのチームが第一発見者になったことについてお話頂きました。中学生たちは、「ドローンがこれからの世の中に役立つことが分かった」など、ドローンのある未来にポジティブなイメージを得たようでした。

今回のように、学校が社会に開けたことによって実現した授業は、学校にとっては新しい形での教育の機会を子どもたちに提供することができ、先生方にとっても普段では触れにくい外部との関係性を築く機会となりました。また、中学生にとっては、実社会で活躍される方からの新しい学びを得ることができたようです。今回の授業では、小関さんがドローンで何度も挑戦する姿を知り、「最後まであきらめないということは大切だと思った。なぜならば、できないって最初から諦めていたらできないのは当たり前だけど、少しでもやるって気持ちがあれば、できるかもしれない」という、諦めずに粘り強い気持ちで挑む姿勢を学び取る機会となったようでした。

この授業の実現には、私たちEnだけではなく、小関さんや中学校の校長先生はじめ先生方、私たちも普段お世話になっている現地コーディネーターの方など、多くの方が関わりました。これは、「石巻で子どもたちにドローンを学んでほしい」という小関さんの思いに、石巻の方々の「地域には教育格差などの課題がある中で、子どもたちに意欲を持って学べる機会を作りたい」という思いが重なって、このように学校の中で外部の人がドローンによる授業をするにまで至りました。たくさんの人の思いが込められたこの授業をきっかけに、これからの未来を歩む中学生が、可能性へと目を向けて挑戦をしていってほしいと思います。
                                                                (かっくん)
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【学習サポート】 2016年度第4回:友人の後押しで知ることができた被災地

2016-12-09 23:40:50 | 日記


今回の活動に参加したきっかけは、前回参加した友人から誘われたからでした。前々から「東北の被災地に訪れたい」「何かできることはないか」と思っていたのですが、なかなかきっかけを作れずにいました。

そんな時に前回の活動に参加した友人の話を聞き、参加を決め、震災から5年経ってようやく石巻市を訪れることができました。

石巻市街や女川町など津波による大きな被害を受けた地域でも建物や道路が整備されてきており、復興が想像していた以上に進んでいることに驚きました。

また、震災時の状況や記憶、そして得られた教訓を整理し展示する取り組みも進んでおり、被災地の方々が震災といかに向き合い、復興という課題に取り組んでいったのかについて深く学ぶことができました。

震災当時に撮影された写真や現在までの出来事を記録した年表は、国内外を問わず多くの人々が来て復興を支援してきたことを教えてくれ、訪れた先の方々による説明は、今まで見聞きした新聞やテレビの報道よりも私に深い印象を与えました。

実際に被害があった場所で語られることによって臨場感が増すのは当然ですが、それよりも話してくださった方々の、ここでどのような被害があったのか、そしてそうした被害とどのように向き合ってきたのか、といった自分たちの経験をその場にいる私たち一人ひとりに知ってほしい、という思いが伝わってきました。特に大川小学校で起きた悲劇からは、平時から災害対策を定期的に確認する必要性と、非常時に冷静に状況判断することの重要性を痛感させられました。

今回の活動を通して、二泊三日とは思えないほど濃い経験をすることができました。そして「今回得た教訓は自分の身の回りの防災対策に生かしたい」「あの震災についてもっと知りたい」と決意を新たにしました。

また、私は何かを決断したり試みようとするときによく途中で迷ったり、立ち止まったりしてしまうのですが、そんなときに今回のように人とのつながりが時に後押ししてくれたり、引っ張ってくれたりと、先へ進むきっかけとなっていることに気づきました。これからは私自身も、ほかの人が悩んだり迷っているときには、先へ進む手助けができる人になりたい、そして今まで以上に人とのつながりを大事にしようと思いました。
(丸くん)
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【学習サポート】 2016年度第4回:亡き方々と遺族の方、被災者の想いをつむぐ為に ~私達ができること~

2016-12-06 23:04:26 | 日記


「守れたはずの命」

6mを超える津波に飲み込まれ、74名の子供達、10名の教員が死亡、行方不明となった大川小学校。その悲劇をきっかけに結成された「小さな命の意味を考える会」の冊子にあった言葉です。

私は今回、災害研修の中で実際に大川小学校を訪れ、お子様を亡くされた遺族の方のお話もうかがってきました。

「地震発生からおよそ50分間の猶予があった。すぐ近くに山があった。津波の情報は発信され避難が呼びかけられていた。すぐに近くの山に避難していれば、助かった命なんだ。」

7歳の娘さんを亡くされた遺族の方の声が、今も、鮮明に耳に残っています。
痛切な想いを胸に、当時あの場所で起こったことを淡々と話してくださいました。

「なぜこんなにも落ち着いて話せるんだ?」
その場にいた全員が思いました。

残された遺族の悔しさ・その想いは私たちに計り知れるものではなく、世間の中には、「その想いに触れるべきではない」と考えている人もいます。

しかし実際の所、今回の訪問では遺族の方をはじめ(災害の)情報交流館の方や現地コーディネーターの方など、本当にたくさんの方々がその思いを吐露してくださいました。

実際に訪問してみてわかったことですが、被災者の方々は、震災で起こったことを、「伝えたい」と考えています。それは、そこでどんな凄惨な現実が起こったか、どれだけの人の命が流され、残された者がどれだけ悔しい想いをしているか。知って欲しいからです。その経験を教訓として、私達に活かしてほしいと訴えています。

私は今年、特に今回石巻を訪問したことで、2つのことを実感しました。

1つは、「日常が当たり前ではない」ということです。

当時の大川小学校では、普段と変わらず授業が行われていたように、いつどこで何が起こるかわからない。大切な人に感謝の言葉も何も伝えられないまま、突然に亡くなわれてしまうこともある。そんな後悔をしないようにも、自分が生き残る為にも今できることは、被災地を訪れることです。そうして「知識と災害への備え」を学び、活かしていくことです。

もう1つは、「自分が生きている今日は、誰かが生きたくても生きられなかった瞬間であるということ」

大川小学校の子供達には、これから何十年かけて辿りつく、たくさんの「夢と希望」あったと思います。自分達が生きているこの時間は、本来子供達がそれらを目指して歩み進めていた時間でもあります。
子供達を生かしていく為にも、震災を風化させてはなりません。これから同じようなこと(例えば首都直下地震も災害として同じ)が起こった際に、「想定外」の一言で、簡単に命を落としてしまってはいけません。「教訓」とはそういうことだと思います。遺族の方々もこのような想いで語り部をしてくださっているのだと思います。
私がボランティア活動を始めようと思ったきっかけも、大切な人の急逝でした。「その人が失った分の人生分生きる」と決めてから、自分だけではなく誰かの為に生きる人生でありたいと思っています。
だからこそ私としては、被災地で知った事実を語り発信していくことで、今を生きている方々に命を守る大切さを知ってもらうことが、亡き方々と遺族の方々の想いに応える為にできることであると考えています。

でもこれは、私だからできることではなく、誰でもできることです。
みんなの意識が変わっていけば、世の中から「守れたはずの命」を救い出せるようになっていくと思います。
東北に少し行っただけで偉そうなことは言えないかもしれないけれど、現地の方々の声に耳を傾けることは、これから生きていく中で、本当に一番重要なことを学ぶ機会であるように思います。ぜひ自分の目で確かめに行ってみてください。

(すーくん)
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