被災地支援プロジェクトチームEn

東北の中長期的な復興を目的としたボランティア任意団体です。活動のご報告をしていきます。

【学習サポート】2016年度第6回:Project”M”さんとの対話を通じて

2017-02-06 10:57:50 | 日記


私たちは活動において、学習サポートの他に災害研修というものも行なってきました。

なぜ、災害研修を行うのか…それは、「3.11を教訓にしたい」という想いから、ボランティアに参加するメンバーが防災への意識を上げることを目的としているからです。

今回の活動では、Project "M"さんという団体とコラボレーションをさせていただき、災害研修を行いました。

Project "M"さんとは、南三陸町で語り部の活動や南三陸町の魅力発信などを行う団体です。地域の中で、「人と人」「過去と未来」「人と地域」を結ぶという目的のもと活動されています。

今回の災害研修では、「災害の現実という背景を知った上で、災害時に生きるスキルを身につけること」を目的とし、震災当時のお話、ディスカッション、救命講習を行いました。これは、私達Enとproject"M"さんの「3.11を教訓にしたい」という共通の想いのもと実現しました。

1月のメンバーにその災害研修を振り返っていただきましたので、ぜひお読みください。
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活動中、東日本大震災の語り部と救命講習を行っているProject”M”さんにお越しいただいた。Project”M”さんの講習を受け、私は「自分の命を守ること」について考えさせられました。

災害当時、彼らは海から30mも高い中学校の校庭に避難していたにもかかわらず、校庭に波が押し寄せてきたそうです。そして、校庭にいた人々はさらに高台へ逃げ、高台で彼らはジャージをロープ代わりにして逃げ遅れた人を助けたり、心肺停止の男性に心臓マッサージを行ったりしたという体験談をお聞きしました。

そのような死と隣り合わせの状況を体験した彼らが私たちに教えてくれたことは、「まずは、自分の命を守ること」でした。これはとても当たり前のことだが、人の命を助けることができるのも自分の命があってこそで、改めて自分の命を守ることの大切さを感じました。そして災害に直面したとき自分の命を守るためには、それぞれの防災意識がとても大切だと考えました。

実際、彼らがいた南三陸では海岸に近い町の人よりも、海から離れた町に住む人々の方が亡くなられた人が多いそうです。この違いは、危機感、防災意識の高さの違いであると思います。このことからも、普段からの防災意識が災害に直面した際の正しい判断、行動につながると感じ、1人ひとりの意識が自分の命を守ること、そして災害による人的被害を減らすことにつながると思います。

しかし、実際、災害を経験したことのない人々にとって、常日頃から高い防災意識を持ち続けることは難しいと思います。では、高い防災意識を保つには、どうしたらいいか。

私は、発信し続けることだと思います。災害当時の状況や被災した人の心境を知っているかどうかで防災意識を高く保つことに大きく影響すると感じます。
そして、その想いを受け取った人が別の人に伝えていくかもしれません。そうやって、自分の考えたこと、感じたことを自分の言葉で発信することが、人々が災害について考えるきっかけになるのはもちろんこと、自分の中の防災意識、震災を風化させないことにつながると思いました。
(よっくん)


こちらの記事に取り挙げられているProject"M”さんのFacebookページです!こちらもご覧ください。
https://www.facebook.com/ProjectM-1738680696367360/

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