WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

林明子原画展

2017-04-22 | よしなしごと




高松市美術館で開催されている、「林明子原画展」に行ってきました。
私たちの世代なら誰でもきっと林さんの絵本は子供に読み聞かせをしたことがあるのでは。

商店街でランチのついでに、1時間ちょっと…のつもりで行ったのですが、想定外の作品の量、それに、昭和感満載で、浸りまくり、3時間コースにするべきだったと後悔しました。
香川の方、ぜひお出かけください。
最後に、林さんの絵本を読めるコーナーがあります。
私はここで全部読みたかったけど、時間がなくてとっても残念でした。


    
  


林さんが絵本デビューされたのは、1970年代。
私たちの世代としては、「昭和」といえば、30年代、40年代…な感じです。
とても有名な「はじめてのおつかい」の出版のとき、私は絵本とは関係ない高校生。

私は息子を1999年に出産したので、子育て、同世代のお母さんたちから大きく遅れをとっています。
読み聞かせの絵本も、結構ズレあるかもね。
それでも林明子さんの絵本は押さえていました♪

館内に入ったとたん、紙ヒコーキや、シャボン玉で遊ぶ子供達の絵に出会い、
当時の子供のヘアスタイルや服装、そして、児童公園のブランコや滑り台…
いきなり40年前の昭和にタイムスリップ。
そして、懐かしい絵本の路地やお店。
ここからず~~~っと、昭和から平成の時代の旅をしてきました。

林さんが単著でご自分でストーリーを書かれた作品があることは、知りませんでした。
「こんとあき」
この原画がとても印象的で、これだけは読みました。
ぬいぐるみの「こん」と「あきちゃん」の冒険物語。




これの読み聞かせ、すごくやってみたい!
私は読み聞かせが大好きなのです。しかし、もう息子に読み聞かせをする時代はとっくに終わってしまった、、、
息子は私が読み聞かせをするのが大好きで、何度もせがまれました。
子供って、同じ本を何度も何度もせがむよね。
息子のリクエストNo1は「かめさんバス」
のろまのかめさんが、バスの運転手になって、小さな虫たちを運んであげようとするけど、
虫たちはのろまのかめさんをバカにします。
ここのところが息子はかわいそうで、毎回目を真っ赤にするんだけど、最後はかたつむりの家族が乗ってくれて、ハッピーエンド…という物語。

「ぐりとぐら」は歌付き♪
他にも、絵本の歌の場面はすべて作曲したよな~~
「ぐりとぐら」作曲してる方、絶対いっぱいいらっしゃると思うので、お披露目会などしたいなあ~~\(^o^)/

…などという、ほんとに懐かしい思い出とともに、とっても癒され、また触発もされたひとときでした。

重ねて申しますが、ゼヒ3時間コースでじっくりお出かけくださいね。





Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「かめさんバス」を一緒に読んだ

2012-06-28 | 教育ママ日記


先日の夜、Takと話の流れで、保育園時代の絵本を引っぱりだして読むハメになりました。
(どんな流れだかは忘れた)

中学進学にあたって、殆どのものは捨てたり、絵本はお友達にあげたりしたけど、お気に入りの絵本20冊ぐらい取ってあります。

中でもTakがいちばん好きなのが「かめさんバス」。


好き…というより、かわいそうで泣けるんだって。

物語はこのように始まります。




























ここで、Takはもうダメなのです。目が真っ赤。
せっかくバスになろうと思ったのに、周囲の生き物たちが、みんなかめさんをバカにしながら通り過ぎていくところが、かわいそうで、
しかも、このかめさんの目や口もとの表情が切なくてやりきれないのだと。

なるほどぉぉ~~
絵もかなり深く読み込んでいます。

でも、この物語は、このあと、ハッピーエンドに向かって展開していくんだよ。

かたつむりの親子が来て、「ちょうどよかった~ 乗せて~~」と…

かめさんは、一生懸命歯を食いしばって、坂道を登ります。
背中の上で、「がんばって!」とかたつむりファミリーが応援します。







そして、このあと、「あしたも、のせてね」といって、ファミリーは降りていき、
かめさんはひとりでにっこりしながら歩いていきます。


なので、はあとウォーミングなストーリーであって、哀しいとかかわいそうとかって私は思わなかったんだがなあ…
これで泣く子はあまりいないと思う。

しかし、TakはTakの感性で、このかめさんが「かわいそう」なのだ。
すごく優しくていいかめさんなのに、必要とされてない…みたいなところ。



「かわいそう」な登場人物、私も、子供の頃、いろいろ出会ったっけな。
特に「おじいさん」が多かったような気がするなあ。

なんといっても筆頭は「ピノッキオ」のジェッペットじいさん。
せっかく木で作って愛情こめて育てようとしたピノッキオがいたずらっ子で、学校にも行かず家出して、
そのピノッキオを探しに海へ小舟で漕ぎ出してサメに呑まれるなんて、かわいそうすぎる。
私は、ピノッキオを母に毎日少しずつ寝る前に読み聞かせしてもらったのですが、
ずっとピノッキオが好きになれず、ジェッペットじいさんがかわいそうでたまりませんでした。
最後にいい子になったからまあ、許すけど…ってな感じだよ(^_^;)


それから、浜田ひろすけ氏の、「いちばんいいおくりもの」に出てくる、ホームレス?の親子。
このお話は、あまり知られていないかもしれません。
私も、ストーリーうろ覚えで、無責任なことは書けないのですが、
ものすごく貧しいけれど、肩を寄せ合って仲良く生きている父と息子のところに、サンタクロースがやってくる… というのだったような、、

「ごんぎつね」も哀しくてかわいそうです。

子供の頃は、あまり感慨をもって読まなかったけど、「ごんぎつね」に似た少年がいろいろいるのです、、、
年齢関係なく。
「あれはオレだ…」と何人かの男子から同じことを聞きました。
それからなんだか、悪戯が過ぎで、病気の人を死なせてしまうなんてユルセン!とまずは思っていた「ごん」のことも、見る目が違ってきたかな…

子供の頃読んだ絵本や童話は、それで終わりではなく、読んだ人の成長とともに一緒についてきてくれるものなんだな…

それも、親とか、大人の思惑とは全く違うところで、絵本は、子供の心に棲みついて、一緒に成長しているのだなあ、、、


Comments (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする