WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

歌声カフェ

2023-06-20 | アーティスト魂


父の日。午後から教会で「歌声カフェ」というのを催しました。

コロナ禍になるまでは、毎年恒例でSYOさんをリーダーとするJAZZのメンバーで「父の日LIVE」やってました。
私もヴォーカルとして参加させていただいていましたが、あまりにも毎回私ではお客様が飽きるだろうということで、
時々お休みさせていただいてましたけど。

そのうち、コロナ禍に突入し、SYOさんも天国に帰って、今回は、教会始まって初めての「歌声カフェ」を催すことに。
奏楽者3名のうち1名司会、1名キーボード 私は、歌唱指導を申し付かりました。責任重大。
とにかく前例がなく、どうやって進めるんだ、、、
冒頭の画像は、「歌声カフェ」のダイニング。SYOさんとの誓約式の後、内輪だけでささやかなパーティーやったときのもの。

趣旨は、「父の日コンサート」と同じ。
教会員以外の、近隣の一般の人たちに気軽に来てほしい。
ターゲットは主に歌の好きな高齢者。
礼拝堂は3F部分なので、1Fのダイニングスペースでやります。人数は10~20人程度。これで、年いちど「父の日」じゃなくて、毎月となります。

とりあえず今回は、1曲は、日本歌曲を部分練習などしながら仕上げて、その後カフェタイム、2曲目にはさらっと讃美歌を歌う。
…という流れでやってみました。
歌は、「埴生の宿」と「いつくしみ深き」

「歌声カフェ」をやるというなら、私としてはまずは「埴生の宿」をやってみたかった。
みなさんに、とても喜んでいただけました。すごく嬉しい。
曲は知ってるけど歌詞を知らない方が殆どで(これ、狙ってました)一行ずつ丁寧にご説明し、味わいながら歌っていただきました。
メロディーは知ってたけど、こんな素敵な歌詞だったとは知らなかった…
と、みなさん仰って下さいました。
でしょーでしょー。私はこの歌が我が人生で一番好きなのです。
歌詞の意味をみなさんに説明しているだけで胸がつまって涙ぐむほどです。いつもそう。

途中で発声練習も少しだけやりました。
それは、この曲の高音域を気持ちよく出すための、ほんの少しのサポート。
「まず発声練習から」というのも本意ではないのです。合唱団じゃないんだから。

そして、仕上げのときには、みなさん、本当に気持ちよく高らかに歌っていらっしゃいました。





カフェタイムには、初めてということで「他己」紹介の時間もあり、隣の方を紹介するというもの。
でっ、最後に私に回ってきて、お隣の方にご紹介いただいたあと、牧師先生から、「何か、他には…」と言われ、
「SYO Michael の妻です…コロナ禍中の入籍、当教会への転籍…いきなり「やもめ」となってしまったので、みなさんマスクで、お顔と名前が全然覚えられません、ごめんなさい…」
みたいなこと申しました。





それをきっかけにSYOさんの思い出話なども始まって、私にとっては、ものすごく久しぶりに、SYOさんのお話が聞けて、すごく楽しかった。
私もSYOさんが召されたときの様子を会が終ったあとで、雑談でお話させていただきました。
SYOさんの召天は、あまりに突然すぎて、みなさんきっと私にこの件については遠慮されていたのだと思います。



画像はすべて2019最後の「父の日コンサート」



SYOさんは奏楽者としても偉大だった、、、、
これからは、引き継いだ3人の奏楽者で、派手なことはできないけれど、歌の好きな一般の高齢者の皆さまに、
ものすごく楽しくて充実したと思っていただけるような音楽のイベントを企画していこうと思います。
きっと「歌声カフェ」もどんどん進化していくと思います。



Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人生は30000日の地球旅行

2023-06-16 | アーティスト魂



昨日、カッシーと「人生は30000日の地球旅行」のほぼ最終から2ばんめの打合せしました。
カッシーと私は、日ごろから使ってる言葉が全然違うと思う。
私は感性、カッシーは理性で語るので、特にアレンジの話とかになると、メールじゃ通じてるつもりでも全然通じてなかったりする。
それで、音声通話にするのだけど、それでもなかなか通じない。
昨日の要点。たとえば

⓵TAKAMI「こことか、ここの8分音符のストリングスの音が「ぎゃっ ぎゃっ」て短くて怖い感じなので、もっとホントのオーケストラっぽくまいるどにしてほしい」
→K「怖いってなんだ、まいるどって何だ?小さくすればいいのか、それなら簡単にでききる。音の終わりが短くて鋭いのは、ばらかせば解決する。」
→TAKAMIの心の声…ばらかす…ってなんだ?まとまった和音を揃えずばらかして切るのか???

②TAKAMI「曲の最後は、どうしても星に帰る感じにしたいので、こんな短いコードのアルペジオみたいなので終わるのでなく、もっと長く、距離感がほしい。そして、もっとコードも高音がほしい」(ここは20時を回っていたけど、一瞬弾いて説明するしかなかった)
→K「グリッサンドにすればいいということか。どこからどこの音までか言って。音階は?Aのリディアン?」
→TAKAMIの心の声…ミファソラシドレミファソ…なんだがなあ…こんなくっきりした音でもグリッサンドというのか、、でももっと長いグリッサンドでもいい、、、



もーこの伝わらないもどがしさといったら、、、
それでも私はカッシーが好きだ。

メールも音声もタメ口で話してくれるところ。
「今いいよ(音声)」ってタメ口で書いてくれるところ。
私がステーショナリーのコーナーでシャーペンや芯や手帳を選ぶときも、積極的に付き合ってくれて、私と全然違う視点で積極的に意見を言う。
こんな人他に誰も会ったことがないよ。
もーホント、水と油、対角線上、、、
そのカッシーと私が何十年も音楽で繋がってる。
このたびは、お互いに「これは自分の人生にはなかった曲」とかいいながら、ここまでやってきたのはすごい。
あっ、でも酒と食も深く共通か。

SOUND2のメンバーたちは、こんな私のワケのわからない、わかりにくい要求に、最大限に応えてくれます。


次のLIVEは、冒頭の画像。
フライヤーのご挨拶にも書きましたが、私はWIND AND SOUND2 を立ち上げました。
長年お付き合いいただき、ものすごく頼もしかった高橋修さん、稲生田純一さんには、長い長い電話でお別れをしました。
オーナー美濃さんの「Speak Low」では、「WIND AND SOUND」のLIVEに、私の知らないお客様も来て下さるようになり、楽しんでいただけるようになってきました。
そういうお客様にも帰ってきてほしい。
どうすればいいのか、まだまだ暗中模索ですが、先へ進んでいきたいです。

そんな中で、また必ず、高橋修さん、稲生田純一さんをOBとしてお迎えして盛り上がりまくるLIVEもやりたいです。
カッシーも今はイヤがってるけど、いつか高松LIVEに来てほしい。
東京時代のフラミンゴのみなさん全員です。そんな日が実現しますように。
今回のLIVEはそんな夢に向かっての1歩かも。

どうか、応援よろしくお願いします。






Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

僕のカノジョは62歳

2023-06-09 | アーティスト魂


明日が本番となりました。
準備期間は長かったですが、いちばん大変だったのは「移調」でした。
デジタル化されておらず、7月のLIVEの譜面も含めすべて手書きで移調した。サバイバルだ。
もうこれに懲りて、これからはコツコツと、記譜ソフトに移行します。
…てゆーか、まずは新曲から。

シャンソン系の「チョイ汚れ系」がつくりたいなあ…

このところろ全然恋の歌を作れなくなってたけど、ってゆーか、もう打ち止めのつもりだったけど、
やっぱり恋の歌がいいなあ。でもドロドロ系は苦手な私。
TAKAMIの歌はキレイすぎると言われる。
でも、これからはやはり、「チョイ汚れ系」かなあ…と思ってる一方、
.
私のアタマの中にチョー今日浮かんだタイトルは
僕のカノジョは62歳

いや72歳でもいいね。まだ歌詞は全然ですが。自然にカワイイ系、、、

あまりにもシュールで、「ボク」が何歳か何歳差か、もぉ~こーなったらどーでもいい世界でしょ。
この歌詞を考えるのはかなりウキウキするし、TAKAMIの真骨頂…といったところだ。

「ある日どこかで」1980年のSFワープ系ロマンス。
青年が数十年前にワープして、恋をする話。だけど、実際の年齢差は数十歳。…みたいな。
これは殆ど恋愛モノは観ない私が、当時友人と一緒にアパートで観た映画なんだけど、
あまりにもジャンルが違うので、ものすごくインパクトがあったのだ。切なかったなあ。
でっ、先ほどタイトル調べました。


とかゆってる場合じゃなく、明日が本番ですけど。



これはTAKAMI宅でのダイニングテーブルを囲んでのアンプラグドリハ






これは丸亀町レッツホールでの最終リハ すごいわーこの差 



私、本番前になるといったんテンションが最低に下がります。
でもそれは、普通、当日の午前中の美容室…とかの時間だけど。
思考は停止し、居眠りするので、美容師さんには、この人今日本番なのに大丈夫なのか…と思われる。
あと、当日朝目が覚めたら、もう本番のことを通り越して次のことが次々と浮かんできます。
なんだか、今回はそれが同時にどどどぉぉぉっっ!!と、、数日前からきてる感じ??

お時間のある方にはぜひお聴きいただきたく、宜しくお願いします。
配信チケットはこちらでお求めいただけます
http://nomad-music.net/2023-6/
Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

野草は雑草?

2023-06-07 | アーティスト魂


私の歌(音楽)のゆきつく究極は、ひとりの人なのです。
エラソゲですが、読んでいただけたら嬉しいです。

というか、これまでも、私は不特定多数の人にお聴きいただくための曲を作ったりアレンジしてきたつもりはあまりなく、
無職になってから楽譜の整理をしていても、例えば私がアレンジした讃美歌の同じ曲の楽譜がいくつもある。
バンドの曲なんか、めっちゃあります。どーなってんの?っていうくらい。
それは、そのつど一緒にやるメンバーのためにアレンジしているのです。
整理してて「なんだこのアルト、難しすぎじゃん」と思ったら、それは私が一手にあるとのパートを引き受けている。
私はコーラスは得意なのです。だから、みなさまには歌いやすく、私がムズイ音程をやればよいと。

バンドのコーラスとかもついムズいヤツを作ってしまって、デュエットのパートナーを自宅に呼びつけて、口移しで殆ど「レッスン」状態で、覚えていただいてきました。
みなさん、譜面は読めないけど、耳はいい人たちだったので、ついつい…

JUNTARO、ゆみゆみ、きよしげさん、お付き合いいただき本当にありがとう。

あとは、この彼(まあJUNTARO)とは見つめ合ってにっこり笑うようなデュエットはムリだから、一切目を合わさずに歌えるこれから出会う2人のデュエットにしよう…とか、ぶっきらぼうなキャラにしようとか…
まずメンバーがいて、曲ができる。
歌を作る楽しみというのは、一緒に演奏してくれる人がいてこそなのです。
それがなんといっても幸せなのです。


ところで。
私は、自分の音楽人生で、ものすごく大きく後悔をしていることがあります。

それは、以前にもこのブログの記事のとこかに書いているのですが、
病床の父に私の歌を聴いてもらえなかったことです。

父は肝臓癌で亡くなりましたが、入院生活、いくらでもチャンスはあったのに、
私は父に病室で私の歌を聴いてもらうことを全く思いつかなかった。大バカヤロウです。
だんだん認知が進んでいく父に、絵本の読み聞かせはやったのに、
それも、絵本の対象年齢をだんだん下げていきました。
どうして歌うことを思いつかなかったのか、もう今となっては後悔のしようもありません。
父に、童謡や唱歌、父の世代だからもしかしたら軍歌も、歌ってあげられる時間はいくらでもあったのに。
父がなんの歌が好きだったのかも、わかりません。
悲しすぎます。

私は1人のひとのために歌う歌い手になりたいのです。


それで。

私はこのたび1人のひとのために歌をつくって(作ったのはもう数年前だけど)レコーディングしました。
もう完成間近。
作詞者の方にお贈りしたいのです。それは藤本誠先生。
初演は数年前にやりましたが、作詞者の藤本先生には諸事情でまだ一度もお聴きいただいていません。
彼はこの曲を思い入れをもって私に詞を託して下さったと思っています。
でも、もしも、このたびのLIVEにも諸事情でいらしていただけなかったら…と考えて、レコーディングして、先生に贈呈することにしました。
先生はグラフィックデザイナーですから、私がお送りするのは音源のみで、CDの表紙?も中身もご自分でデザインしていただきます。

それで、知音カッシーとともにアレンジしました。本番もカラオケで歌います。

…と、これは7/22 SOUND2の話。

今終末のListen to the View (りすん)では、藤本誠作詞「野草は雑草?」を歌います。


「野草は雑草?」

温室で育って けっこいけっこいと
まぜてくれるバラや胡蝶蘭

野草はわがからねんごげに えばることはせん
野草は自然がくれた めんめの季節に
そっと可憐に化粧する せらうわけでもなく
だれっちゃ見とらんとこで咲き
だれっちゃ知らんとこで散る

野にある花は りくつげにせん
こなな名も知れん野草を いとしなげに
人は 雑草とゆうとる…









Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Listen to the View (りすん)来週だ

2023-06-03 | アーティスト魂



ついに6月。LIVEまで1週間。
昨日TAKAMI宅でListen to the View (略称りすん)のリハでした。
なんか、うちに納田牧人さんと古川康造さんがいるのって、かなり不思議。
お二人とも「超大御所」なのですから、、、

しかし、それをいうなら、超大御所ピアニストSYO Michael さんが初めてうちに来て私のピアノを弾いて下さった時も超不思議だったっけなあ、、
イヤもちろん嬉しくて幸せでした。
あの頃は、まだ「ヒミツ」でブログにもなんにも書かなかったのに、
…というか、そんなあつかましい申し出はできなかったんだよ。恋するTAKAMIでしたからね。

しかしこのたびのお二人は堂々と画像を撮ってどどーんとすぐにアップできるのは嬉しいな。

お二人とも手際よくてきぱきと新曲をこなしてくださいました。
私の譜面の不備もちゃちゃっと直して下さり、めっちゃテクニカルです。

やっぱりギターはいいなあ。
特に「午前2時」がボサノバになったところが超嬉しい。
まるで違う曲。
違う曲のように歌おう。







午前2時

午前2時の帰宅
エンジンを止めながら
あなたの声がききたくて携帯を鳴らしかけたけど
思わず次のメモリーの人を呼び出してしまう

あまりにもあなたが好きだから
私を全部見せられない
あまりにもあなたが大切だから
私を全部ぶつけられない

好きなように生きて輝いてと私を突き放す
それが愛のつもりねあなたの
今日も夢中で1日を駆け抜けたけど
ほんとはあなただけに向かって輝いていたい


切なくて苦しくて 朝まで走りたくて
助手席に乗るこの人は
ひたすら暖かく
心をほどいて私を溶かしてくれる
でもあなたじゃない

午前2時のマジック
揺れながら サイドミラーにあなたが浮かぶ
夜明けまでのトリック 
闇を走れば心の中のあなたが消える

孤独と愛 闇と温もりの間で揺さぶられ
あなたに背いてみたくなる瞬間
ひとりでも生きてゆけるような気がするの
夜明けまで走り抜けて輝く私を見て…

今日も夢中で一日を駆け抜けたけど
ほんとは あなただけに向かって輝いていたい
 


この歌の主人公は真夜中に「あなた」が好きすぎてコールができず、思わずナンバー2の男を呼び出してドライヴに付き合わせる。
温かく優しいナンバー2とは、このあとどーなるんだ?
…なんて作ったときには全然考えてなかった。
棘のある薔薇のようなぴゅあでひたむきな主人公は当時のヴォーカルKAZUMIちゃんのイメージ。
彼女に歌ってもらいたくて作りました。
でも私は作った当時とは違う心の揺れを表現したいな。
「好きなように生きて輝け」と突き放すカレシをホントにこれからも愛していいのか。
納田さんのギターには、ボサノバで助手席のナンバー2になってもらおう。すごい。そんなこと今の今まで全く考えたこともなかったよ。





康造さんとハモれるのもめっちゃ嬉っしゃ!

だがしかし、全曲バンドのオリジナルと全然違う曲。1週間で頭と体にしみこんでるヤツを総入れ替えしないとね。
納田さんが全然違う間奏やソロを弾くと、「サイズ」がフッ飛んでしまったり、思わず聞き入って次の歌詞を忘れてしまうこと多々。
私!!!いちばんやべーぞ。
残り1週間 フルスロットルでいきます。


ところで、「知音」とは。

中国の故事成句で、春秋時代に琴の名人・伯牙(はくが)が親友の鍾子期(しょうしき)が亡くなったとき、
「自分の琴の音を理解する者はもはやいない」といって琴の糸を切ってしまったという故事に由来する「心の通じたよき理解者」のこと。

…というこの言葉の由来を知って、最近大切にしてます。
私にとって「知音」とは深い地下水脈で繋がっていると思われる人。



チケットのご予約はこちらです。
https://blog.goo.ne.jp/pf-vo-takami/preview20?t=1685759872284
Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする