WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

「こんな人と恋ができたらいいな」

2019-11-27 | アーティスト魂







この記事はご本人の了承を得て書きました。


私の高校・大学時代の同窓生で作曲家の村上裕昭さんが、「Virgo Maria」という、ご自分で作曲された「アヴェマリア」だけを集めた曲集を出版されました。

早速購入して、すぐに私にかろうじて弾けそうないちばんピアノが簡単な曲を選んで音取りをしてみました。
それがもぉ~~~素敵でめっちゃ私のタイプなのでした。
フツーと違う、これまでに歌ったことのない音の使い方が時折あって、「えっ、そっち行くの?」となりながら、「こっちこっち」と連れてってもらいながら、自分がどんどん曲がつくる世界にハマりこんでいく。
もぉ、初見でたどたどしく音取りをしていながらも、突然ぱ~~っと風景が浮かんだ。
海辺で、真珠のロングのネックレスが突然切れて弾け飛んで、波打ち際に散らばる。
それが、規則的な波に揺られながらいったり来たりしている。
もうその風景や空気のちょっとひんやり感と、陽射しの暖かさまで感じられます。
もちろん真珠は音ね。
もぉ、連れていかれてしまう感満載であります。
裕昭さんは、こんな素敵な曲を作る人になったのか…と感動しました。

きっとどの曲も全部こんなふうに次々と違う風景が浮かぶんだろうなあ。次々と歌ってみたいなあ、、次々と連れていかれたい、、、、

とかいっても、「私のタイプ」なのであって、「わからんな~」と思う人もいるかもしれないけどね、、、






私は裕昭さんに私の曲を聴いてもらいたくなりました。
コンポーザーとしての立場からのご感想をいただけたらなあ…と、
ホント、あつかましく、おこがましすぎるとは思ったのですが、聴いてもらいたい気持ちのほうが先走ってしまった。


数日後、裕昭さんから感想メールがきました。



こんな人と恋が出来たらいいなァ~なんて思っちゃいますよホントに!!



恋の歌を作りまくってきた私にとって、これほどの賛辞はありません。
歌の主人公たちは、マンマの私じゃなく、いろいろと脚色しまくってはいますが、私の感性がちりばめられています。
そして、彼曰く「センチメンタルな一面とポジティヴな気持が入り混じったような…」と、、

そーソレソレ!! それがまさに私の作品なのです。
自分でここでゆーのもナンなんですけど、それをさらりと理解して下さったことが、あまりにも嬉しく、、





東京フラミンゴ時代、メンバーに「TAKAMIさん、超絶失恋の歌つくって~~!!」と言われ、わかったつくってみる~~と言って、2ヵ月間ぐらいだったか、絶望のどん底に陥りつつ悶絶しました。
「突然のさよならのイミがわからなくて世界がまっ白になった」そして、それから永遠の夜が続いて、いつまでも過去にすがっているのです。やっぱ、そんなん私じゃないよな。
「髪を切って少年の心になって…春は遠いけど、、、」と、
…と、最後は一筋の希望の光が差し込むエンディングにせずにはいられなかった。
どろどろの失恋の歌にはなりませんでした。

さらには、大切な人を亡くした歌は3ヵ月ぐらい絶望のどん底に陥って電車の中でも泣きながらつくりました。もう悲しすぎてどうしていいかわからない…でも最後は「こんなに愛したままでいさせてくれてありがとう」

…と、どうしても次へいきたくなる私。





村上裕昭さんからの賛辞は、あまりにも身に余るもので、その内容をここにえへらえへら…とは書けません。
私の歌(声)のこと、曲のこと、詞のこと、ほんとにすべてを創り手の感性で理解してくださったのだと思います。

1人でいいのです。たった1人でもいい。
私の歌をまるごと受け取ってくれる人がいたら。

あるとき、私の友人で、アメリカ在住時代に大勢の著名なアーティストと一緒に仕事をしていた方が言っていました。
彼らには、ものすごく大勢のファンがいるけれど、「自分の音楽に託す思いを本当に受け止めてくれる人が1人いればそれでいいのだ…」と言うアーティストが結構いるとのこと。
それは誰なのかは、コンプライアンスってことで、私でも知ってる人だとしか教えていただけませんでしたけど。


東京での「フラミンゴ」時代、私のLIVEに来てくださったアーティストの友人が、「TAKAMIの歌は風景が浮かぶ」と言ってくださいました。
それは主に弾き歌いの曲に関してだけど。
しかし、私にとって、「風景が浮かぶ」というのは、これまでの音楽人生の中で最高の賛辞でした。


村上裕昭さんからの「こんな人と恋ができたらいいな~」以下のご感想は、本当に本当に、身に余るのではありますが、音楽人生最高の歓びであります。

このたびのストリートライヴが終われば、次は教会でのクリスマスのささやかな祝会があります。
私はこの最高の歓びを、裕昭さんの「Virgo Maria」にすべて託して歌いたいと思っています。
今の私にとっては声域的に、そして、発生的にも大変難しいのですが、挑戦して楽しみたいと思います。


そして、来年は、Piano & Vocal を復活します。
1年がかり…な感じですけど。
そして、新曲も完成させます。


大切なメンバーや、応援してくださる方や、すべての方への感謝がとまりません。すべて音楽に昇華させたいと思います。


なんか、年末のご挨拶のようになってしまったなあ…



全然関係ないけど、Pink Flod のTシャツ入手した。うれしい♪




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Chris Quintet (クリスマス・ストリートライヴ)

2019-11-19 | アーティスト魂






今年で11回目のクリスマス・ストリートライヴ

今年も2バンドに出演いたします。

所属教会の演奏の他に、今年は「Chris Quintet」\(^o^)/
今年はツインヴォーカルでやります。
先日のエシカル・ガーデンのLIVEのメンバー全員そのままスライドで、「Chris Quintet」

クリス・クィンテット


30分の短い時間ですが、今回はもぉ~~~Vo.木村清繁さんが参加してくださるということになり、前回ライブのメンバーが全員参加OKとなり、魂こめまくってアレンジしました。

私はまだクリスチャンになっていないときから10年間このライヴに教会メンバーとして参加して来ましたが、途中から別枠で「TAKAMI&SYO Michael」としてプロの演奏を所望されました。
いちどお引き受けしたら、もぉ~~~今までずっとですわ~~

10年も経てば、各教会のワーシップチームも成長しまくり、大変素晴らしいので、「私たちもうイランやろ」と毎年辞退表明をしつつ、なかなかそうもいかず、まあいろいろベーシストやサックスなどゲストもお迎えしながらやってきました。

これまでも、ストリートライヴのコーラスは、魂を込め、そして楽しくやってきた。
私は、いつもコーラスのアレンジは歌う人の声域そのたを考慮しつつ「この人ならこんなんできるハズ!」と思いながらつくる。「この人」用につくるのだ。
今回も「この人」用につくった。
この音域がきれいだから、このキーにしようとか、
アナタなら、このベースラインの音程の跳躍イケるよね!とか、
過去の譜面を掘り起こしてみてもいつもそう。アルトがめっちゃムズいのは、これは私が歌うからだ…とか、このメンバーでこれをやる!みたいなカンジでやってきた。
過去の譜面を見ると、そのときのメンバーが思い浮かぶ。

昨日は、所属しているシオン教会の礼拝とストリートライヴのリハでした。
魂こめて、さいごのコーラスのアレンジやりました。


今日、すべてのクリスマス系のコーラスの譜面を書き終わりました。

そして今、寂しさひたひたな私。

この季節、数年前までは教会のストリートライヴのコーラスをアレンジしまくって、譜面を書きまくってた、、、
ワーシップチームのコーラスのメンバーがとても充実していた頃…

整理できていない譜面の中から、過去にアレンジしたコーラスの譜面とか掘り出せばいっぱい、こんなのも作ったんだった…と、すっかり忘れてた曲が出てきた、、、


でっ、今私は寂しい、、、



もう明日からアレンジしたり譜面を書いたりすることは当分ない。
私は所属教会からは転籍するので、ワーシップチームからも退く。
今まで毎日かなり濃くやってきたことがもうなくなる。

でもこれからが本番にむけてのリハじゃ~~ん!!
超絶楽しいはずじゃん。
でもそれにも終わりがある。

次いこ次!!



次のことは一応考えているのです。またご案内させていただければと思っています。








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瀬戸芸2019 大島

2019-11-03 | 瀬戸内国際芸術祭





瀬戸芸に初めて1人で行ってきました。



まだ、直島も本島もアップしてないけど、これだけ会期中にアップしときます。

大島。
今期はこれが最後。





まずはクリスティアン・バスティアンスの「大切な貨物」

なんだけど、あまりにも海と空がきれいなので、会場にいくまでに何度も立ち止まった。
今日の空…というか雲は画像に撮るのは不可能。
もう空全体に絵を描いたように広がっていて、切り取ることができない。
もう眺めて感動するしかない。

海も、、、

というわけで、映画の上映時間なんか全然気にしてなかったので、10分ほど遅れて入室。
なんか、ものすごいクェスチョンを投げ掛けられたような作品だったので、もう1回観た。
それでもクェスチョンは消えるどころか、塊になった。

大島に何十年にも渡って隔離されて生きざるを得なかった入所者たちの物語を
「人間の条件」を問い続けてきたアーティストがオリジナルで映像作品を制作。
日欧の役者たちが出演し、人権問題に深くかかわってきた盟友リヴ・ウルマンが特別参加。
       (2019公式ガイドブックより



次に向かう途中に教会がある。(のは知ってた)






なんだかものすごくぴったりな気分なので覗いてみた。
入ってみた。






電子オルガンがあったので、弾いてみた。
クリスマスの曲や聖歌をたくさん弾いた。
もう今日は海と空と教会。これだけでいい。
ものすごくそういう気分で、満たされまくった。










というわけで、他の作品は全然見てないので、もしかしたら最終日にもまた行くかも?
また教会にも行くかも。











もし行けたら、こんどはVeni Veni emmanuel をうたおう。


Veni, Veni Emmanuel


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