「いい試合しているんだけどなぁ…」とか、「あとは得点だよなぁ…」とか、「先制されても追いつけるから今年のアルビは一味違うよね」とか、ボクらサポーターは身びいきですから、3節が終わった時点で今年のアルビについて、前向きにポジティブに考えようとしております。それはある意味で当然であります。そして、実際に今年のアルビのサッカーは、ボクらに夢と希望を与えてくれていると思います。もちろん、まだ結果はついてきていませんけどね。
ですが、われらが指揮官・柳下氏は、全体的には選手の前向きさを評価しながらも、厳しいコメントを毎試合自ら発しています。今回のコメントはこれです。
◎全体を通してアグレッシブにプレーすることと、判断のない一生懸命やるプレーと、少しはき違えているように今日は感じました。
◎途中から入れた選手もゴール、ゴールを目指し過ぎてバランスを崩している。
さすがです。「アグレッシブなプレー」と「判断のない一生懸命やるプレー」という表現が、実によくわかります。ボクらがゲームを見ていて感じる「選手はよく走っているよなぁ…」という感想を持つプレーには、まだまだ「判断力が足りない」ということなんでしょうね。「もっと考えてプレー」し、「もっと的確な判断」をすれば、得点に結びついているはず。…ということなのでしょう。それでもボクらは今シーズンのアルビレックスのサッカーに、大いにアグレッシブさを感じて興奮をしていますけどね。監督の要求レベルは当然もっと高いのだ!
2つ目のコメントもよくわかります。昨日のゲームでも堅碁と武蔵が交代で入りました。結果的に堅碁は金根煥の同点ゴールをアシストしたのですが、交代で入った2人のFWのプレーは「まだまだだな…」と感じたのは多くのサポーターの共通した見解だったのではないでしょうか。2人とも一生懸命さは伝わってくるのですが、なんか「ぎこちない」という感じがするのです。
こういうコメントをズバッとする柳下監督は、なんかいいですね。褒めるべき所はほめるけど、歯に衣着せぬ言葉でズバッと核心を突く。選手の手綱さばきが上手いという感じがします。これは昨日の第3節だけではないですよね。
第2節の広島戦では、「今日はスタートの笛が鳴ってから、ひとりゲームに入っていけていない選手が見られた。それは非常に残念です。なにかオドオドしてビビッている。今までキャンプでやっていたこと、あるいはセレッソ戦でもいいプレーを見せていたのに関わらず、ビビッている。残念に思います。」というコメントをし、開幕のセレッソ戦では「ゴールをしないと勝ち点3が取れない。何度もチャンスがあったところを、せめて枠に飛ばしてほしかったなと思います。サッカーのゲームにおいて1失点は、どんなことがあるか分からないので常に考えておかなければいけない。ワンチャンスで入れられても、それよりも何度もあったチャンスをゴールできなかった方が問題であると考えています。」と コメントしています。
柳下語録は、今シーズンの楽しみのひとつになりそうです。
冒頭の画像は、開幕のセレッソ戦で撮影した柳下監督のダンマク(?)であります。監督のこんな幕が出るなんて、すごいですね。
今までのアルビの監督にない魅力がありますよね。
磐田時代よりもさらに監督自身が進化しているようです。