今年を振り返って一番ショックだったことといえば、やっぱり「川又堅碁選手の名古屋への途中移籍」と言わざるを得ません。ボクなんか、堅碁のゲーフラを新しく制作した直後でしたからね。結局あのゲーフラ、ほとんど出番のないままお蔵入りとなってしまいました。
今シーズンのチームの顔(のはずだった):堅碁と、チームの間に何があったのか?海外移籍、複数年契約、戦術理解不足など…さまざまなキーワードが当時の記憶や憶測とともに蘇ります。
実はこの件について、9月にブログに書きかけたことがあったのですが、いろいろ考えてそれを封印していました。あの堅碁との因縁対戦となったの名古屋戦の前に、中日スポーツの名古屋版に掲載された堅碁のインタビュー記事についてです。今さらそんなことを…とも思ったのですが、この「週末はアルビレックス!」は、ボクにとって「(個人的な)アルビレックスに関する記録」という意味合いもあるので、その記事のこともしっかり残しておくことにしました。
「言葉の代わりにゴールを決める」「因縁古巣への思い激白」
記事はそんな見出しで書かれていました。中日スポーツにしてみれば、「理不尽な理由で新潟を出た元エースが、因縁の対決で『ざまぁみやがれゴール』を決める」っていう意図で記事を書いたのだと思います。
結果はもちろん、指宿の初ゴールで新潟が勝ち、堅碁は無得点に終わったゲームとなったのは皆さんもご承知の通りです。
幸せな決別ではなかった。移籍騒動は6月。複数の海外クラブからオファーが届いたが、「今季は新潟でプレーする」という昨年末の約束を守って残留した。契約満了する今季終了後に堂々と移籍するつもりだった。しかし、それでは新潟に移籍金が入らない。新潟は移籍金を設定した複数年契約を提示した。
これでは、川又にとっては移籍先の選択を狭めかねない契約となる。固辞したところ、寝耳に水の「構想外」となった。ところが、一部報道では前年23得点のエースに対し、「戦術理解不足」がベンチ外となった理由とされた。川又は苦笑するしかなかった。
「まあ、何とでも言ってほしいよ。オレはもう黙ってゴールを決めて、それを言葉の代わりにするしかない。自分が結果を残せば、そうやって(戦術理解不足と)言っていた方が恥ずかしくなるだろうし」
騒動の最中、不本意な経緯を自分の言葉で語ることもできた。「やっぱり男として、黙っている方がかっこいいときもあるからね。そういうところはすごく大事にしたい」
ひとまず胸にしまった。それでもひとつだけ、伝えたい思いがある。「オレの口からはもう一切言いたくない。新潟(のフロントや監督)については。ただ、関わってくれたすべての人とサポーターに感謝の気持ちは常に持っている。それは自分の口から言える。それ以外はもう、名古屋でゴールを決めて、勝って、いい順位になって、それしかないね。勝ちたいね、とりあえず次は」
すべての試合は敵を倒すという意味で同じ、と川又は語ったが、やはり特別な一戦だ。男の誇りをかけたゴールを、見逃すわけにはいかない。
…とまぁ、これが9月の中日スポーツの報道でありました。さらに、10月の終わりに発売された「サッカーダイジェスト」には、「移籍マーケット最新動向」というタイトルで、サッカー記者さんたちの覆面座談会が開催されたわけですが、そこでも堅碁の移籍に関する次のような情報が掲載されていました。
記者C:それにしても名古屋は年齢のバランスが良くなりましたね。今年の夏には24歳だった(現25歳)川又堅碁をうまく引き抜きましたし。
記者A:その川又なんだけど、すごく変則的な契約になっているという話だよ。海外からオファーが来た場合は容認する。海外に行かない場合は年俸6500万円で契約を延長。もし海外に移籍した場合も、日本に戻ってくる場合には名古屋に復帰するという条件のようだ。
記者C:実際に川又が来季、海外に出る可能性はあるんですか?
記者B:海外でやりたい気持ちは強いようだね。行き先はロシアという可能性もあるみたいだし。
記者D:新潟から名古屋に移籍するときも、ロシアへの移籍を模索しているって噂がありましたよね。
9月の中日スポーツの記事、そして10月の「サッカーダイジェスト」の記事を読んでいくと、なんか真相が見えてくるような感じですよね。まぁ結局、堅碁は来季も名古屋でプレーすることで契約したみたいですから、海外からのオファーはなかったということなんでしょうね。今季の実績では当然の結果でしょう。もし今後も堅碁が海外に行くことがずっとなかった(オファーがない)としたなら、「新潟から名古屋への移籍は、彼のサッカー人生にとってどんな意味があったのだろう?」ってことになるのかな。まぁ本当に実力のある選手なら、契約期間が残っていようがいまいが、違約金を払ってでも海外から獲得に乗り出してくるわけなので(高徳なんかはそうだったですよね)、やっぱり今回の堅碁の件のゴタゴタは、彼自身の器の小ささを露呈したような感じは否めないですね。
いずれにしても、「『チームの顔』として今季の活躍を期待されていたエースが、シーズン途中に他チームに移籍する」という、アルビレックスの歴史に最も好ましくない足跡を残したことだけは間違いありません。このような歴史は、今回限りにして欲しいモノです。
それだけ思いが深かったのに
ただどこへ行ってもプロの厳しさは変わらない
結果が求められるわけだから
今はいてくれる選手を応援するのみ
去るものは追わず
キーワードはすべてこれなんでしょうね。
それが」幸せなのです。フロントもアルビサポも。
これを理解し、事態に、現実に立ち向かう。
ある意味、サムライで男らしくもある。
話が逸れましたが、検証記事にも一読の価値ありと再度思わせて頂きました。
これからもご健筆を祈念して!
結局そういうことですよね。
結果として、堅碁の器の小ささが明らかになったって感じです。
>下町アルビ魂さん
そうなんですよ。
あのゲーフラ、けっこう気合いを入れて作ったのにね。
>片貝在住アルビサポさん
ずっとブログ編集画面の「下書き」のところで放置して
いたのですが、年末になったので日の目を見ました。
今さらでしたが、まぁ今年も終わりってことで。