平成24年に自由民主党が公開した「日本国憲法改正草案」は、プリントして持っていますが、『 The Jimin NEWS 』の解説を読むのは初めてです。
分かりやすい解説なのに、自由民主党はなぜ大手メディアを使って公表しないのでしょう。これらを読めば多くの国民は「憲法改正問題」を理解し、共同通信社や朝日新聞、NHKなどが余計な世論調査をする必要もなくなります。最近急速に影響力を高めたとは言っても、ネットの世界の信頼度はまだ既存メディアに及んでいません。
自由民主党がフロントランナーと胸を張るのなら、既存メディアの活用にも力を入れるべきでしょう。あるいは自由民主党が頼んでも、「トロイの木馬」である反日マスコミが協力を拒んでいるのでしょうか。
それならそれで実情を国民に伝えるのが、自由民主党の役目でしょう。「言論の自由を権力が侵害している ! 」とマスコミが騒ぐと、反論もできずにひたすら萎縮している自由民主党が、フロントランナーであろうはずがありません。
今回は長く、退屈な内容になるのかも知れませんが、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々だけには、『 The Jimin NEWS 』の続きを紹介せずにおれません。日本国憲法改正草案」の概要に入る前に、下記タイトルの「前書き」があります。
〈 日本らしさを踏まえ、自らが作る日本国憲法 〉
・日本国憲法改正草案」は、前文から補則まで現行憲法の全ての条項を見直し、全体で11章、110カ条の構成としています。 ( 現行憲法は10章及び第11章の補則で103カ条 )
・自民党の憲法改正草案が国民投票によって成立すれば、戦後初めての憲法改正であり、まさに日本国民自らの手で作った真の自主憲法となります。
・草案は、前文の全てを書き換え、日本の歴史や文化、和を尊び家族や社会が互いに助け合って国家が成り立っていることなどを述べています。
・主要な改正点については、
国旗・国歌の規定、自衛権の明記
緊急事態条項の新設、家族の尊 重、環境保全の責務、
財政の健全性の確保、憲法改正発議要件の緩和など、時代の要請、新たな課題に対応した憲法改正草案となっています。
現行憲法との比較がありますので、「まえがき」だけでもおおよその見当がつきます。さてここからが、肝心の概要説明です。
〈「日本国憲法改正草案」の概要 〉
⚫︎ 天皇は元首であり、日本国及び日本国民統合の象徴
⚫︎ 国旗は日章旗、国歌は君が代とし、元号の規定も新設
( 第2章 安全保障 ) ・・現行憲法は ( 第2章 戦争の放棄 )
⚫︎ 平和主義は継承するとともに、自衛権を明記し、国防軍の保持を規定。
⚫︎ 領土の保全等の規定を新設。
( 第3章 国民の権利及び義務 )
⚫︎ 選挙権 ( 地方選挙を含む ) について 国籍要件を規定。
⚫︎ 家族の尊重、家族は互いに助け合う ことを規定。
⚫︎ 環境保全の責務、在外国民の保護、 犯罪被害者等への配慮を新たに規定。
( 第4章 国会 )
⚫︎ 選挙区は人口を基本とし、行政区画等を総合的に勘案して定める
( 第5章 内閣 )
⚫︎ 内閣総理大臣が欠けた場合の権限代行を規定
⚫︎ 内閣総理大臣の権限として、衆議院の解散決定権、行政各部の指揮監督権、国防軍の指揮権を規定
( 第6章 司法 )
⚫︎ 裁判官の報酬を減額できる条項を規定
( 第7章 財政 )
⚫︎ 財政の健全性の確保を規定
( 第8章 地方自治 )
⚫︎ 国及び地方自治体の協力関係を規定
( 第9章 緊急事態 ) ・・新設
⚫︎ 外部からの武力攻撃、地震等による 大規模な自然災害などの法律で定め る緊急事態において、内閣総理大臣 が緊急事態を宣言し、これに伴う措 置を行えることを規定
( 第10章 改正 ) ・・ 現行憲法 第9章
⚫︎ 憲法改正の発議要件を、衆参それぞれの過半数に緩和
( 第11章 最高法規 )・・ 現行憲法 第10章
⚫︎ 憲法は国の最高法規であることを規定
( 附 則 )・・ 現行憲法 第11章 補則
最後に、自由民主党の決意表明があります。
・ 自民党は「憲法改正原案」の国会提出を目指しています。
・「国民投票法」の施行に伴い、憲法改正案を国会に提出することが可能となりました。
・わが党 は、国民の理解を得る努力を積み重ね、「憲法改正原案」の国会提出を実現し、憲法改正に向 けて全力で取り組みます。
条文の全てを述べなくても、なぜ自由民主党は以上の概要だけでも、大手マスコミを利用して国民に伝えなかったのでしょう。案を作って以後12年間もあったのに、決意表明の意気込みの割には、国民周知への意欲がありませんでした。大手新聞が記事の掲載を拒むのなら、「全面広告スタイル」でページの買取だって可能でしょうし、公共放送のNHKなら、それこそ報道の自由で利用できたはずです。
「ねこ庭」は以前のように反日左翼勢力のマスコミや政党だけでなく、日本国民の願いを無視する自由民主党も公平に批判します。息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に言います。
「立憲民主党の主張は改憲妨害の屁理屈ですが、自由民主党もフロントランナーの使命を果たしていません。」「どっちもどっちです。」
大きく横道へそれましたが、次回は共同通信社の記事の紹介に戻ります。