ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

国会会期4日間

2011-09-16 13:09:08 | 徒然の記

  野田内閣が、国会の会期を4日間にすると、びっくりするような提案をした。

 誰がこんなことを考えつくのか、意表をつかれて唖然とした。早速野党が、国会軽視だ、審議拒否だと激しく噛み付いている。出しゃばり参議院議長が、「言語道断」と息巻いている。で、私も最初は、野田総理の判断に疑問を抱いたが、今は違う。

 思い出しても見るがいい、どうせ開かれても、国会の審議とは名ばかりで、政策そっちのけの非難と、ヤジが繰り返されるだけのことでないか。崩壊した学校の授業みたいに、各自が勝手に騒ぎ立て、議長を取り囲んだり大声でなじり、あんなものが、国権の最高機関であるはずがない。

 だから新総理が、この緊急時に、会期を短縮したくなったって当然と思えてきた。しかし、さすがに泥鰌だ。野党の合唱にしぶしぶ応え、会期を14日まで延長した。マスコミが何と云おうと、私は野田氏のやり方に賛成する。

 これでまだ、野党の議員たちが今まで通り、国会を、愚にもつかない喧嘩の場所として使うのだとしたら、当分は野田氏の政権が続くと確信する。本来なら紳士の谷垣氏は、自民党を変革できる人物だと思うのに、手ぬるいとか、責めが甘いとか、そんな非難ばかりし、自民党自身が、彼を動けなくしているのだから、国民政党に脱皮できない訳だ。

 民主党には、国歌と国旗に敬意を払わない元総理や議員がいる。しかも自虐の史観で国民を駄目にしている彼らに、どうして国の未来が、本気で託せるというのか。そればかりではない。北朝鮮に拉致された国民を救うため、懸命になっている私たちの前で、菅氏や鳩山氏らが、拉致の手助けをした団体に、多大な援助をしていたという事実が明らかになった。

 拉致被害者より、北朝鮮への謝罪や償いが優先するというのだから、腹に据えかねる。

 国が争っているからと言って、無辜の民を拉致したり苦しめたりして、許される訳が無い。戦前の日本が、北朝鮮や韓国に対し行ったことには、双方の見解に大きな隔たりがある。だがそれは、政治の場で交渉されるべきもので、北朝鮮が、無実の国民を拉致する理由にはならない。

 右翼でない私は、拳を固めて絶叫しないが、民主党には、基本的に拒絶反応があるというのが本音だ。それでもまだ自民党に組したくないのは、長きに渡り金にまみれ、国民を忘れ、高級官僚と共に血税を浪費して来た党に猛省を促したいからだ。

 真の保守、国と国民のための議員がいるはずと、いつまでも、理想を追い求めている自分がいる。いい加減年を食っているのに、心はまだ未成熟らしい。愚かというのか、懲りないというのか、自分で自分に呆れるしかない。

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政治家の失言

2011-09-12 10:49:46 | 徒然の記

 鉢呂経済産業相が、就任九日目で辞任した。先日は、松本龍復興相が失言し、同じく就任九日で大臣を辞めた。

 民主党も野党の時は同じことをし、予算案を人質にし、失言を追及し大臣の首を取って来た。当人たちの失言は確かにお粗末だが、こんなことで大臣の首が、簡単に代えられるというのは、異常な現象ではないのだろうか。

 悪のりするマスコミが悪いのか、他人の失言を振りかざす野党が駄目なのか。政治そっちのけの、お祭り騒ぎに見えてならない。鵜の目鷹の目で失言探しをするのが、政治であり、報道であるのかと、問うてみたい。

 自民党は国会の早期開催を要求し、失言大臣たちの首を狙い、総理の指名責任追求、総辞職、解散へつなごうと意気込んでいる。世界のニュースで、失言大臣の辞職をあまり聞いたことがないところをみると、日本だけの特異現象ような気がしてならない。「山川の清きに魚も住みかねて、昔の田沼今ぞ恋しき」と、江戸の狂歌にあったように、自民党の再生を願う思いが、あちこちにあるのに、この現状が残念でもある。

 私に言わせれば、失言など誰にでもあるのだから、いちいち目くじらを立てるものでは、あるまい。失言より恐ろしいものは、失政なのだ。繰り返される失政には、目を注がず、目先の失言ばかり追う自民党も、道理の分からない議員が多いということか。
放射線の除去、がれきの撤去、被災者への生活支援等々、被災地の復興が遅れ、問題が山積しているというのに、自民党はなぜ政争にのめり込むのか。

 民主党の限界は、外交のみならず、防衛、教育といった国の基本政策からして、明確なものが皆無だから、次の選挙で議席を減らすと分かっているのに、自民党は、なぜ震災の復興に力を貸そうとしないのか。

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わが家のバラ

2011-09-04 16:52:34 | 徒然の記
 庭にあるバラの名が知りたいと言ったら、気の長い家内が何日かかけてメモ用紙に書き出してくれた。

 なんと、23種類もある。狭い庭によくそんなにと驚くが、鉢植えのミニバラが数を増やしているに過ぎない。大邸宅でないから、こんな数のバラが育てられる訳がない。「とみチャンばらって、聞いたこと無い名前だ。」「とみ江さんにもらったから、そう呼んでる。」「野バラって、これ、バラの名前じゃないだろ。」「分からないから、仮の名前。」23種類の中にはこういういい加減なものも混じるが、あとはどうやら正しい名前が記してある。

 名前と実物の結びつかないものもあるが、バラにはそれぞれ思い出がある。一度に買えず、4、5年くらいかけて揃えたのだから、どうしてもそういうことになる。一番古いのは、居間の窓辺を飾るキングローズだ。船橋にいた頃、家庭菜園をしていて、自分の畑の周りに植えていたバラだ。引っ越す時に挿し木を何本か作り植えたものが、今では鮮やかな赤い花をあふれるくらい茂らせ、切り花にして部屋に飾るほどになった。次は庭のアーチに絡ませたモッコウバラだ。香りの良い小さな白い花が、春の庭を楽しいものにする。

 それから物置の壁一面に広がるドルトムンス。とみ江さんから頂いたものだが、これはインターネットですぐに名前が分かったらしく、家内が正しくメモをしている。手入れが悪かったのか、土が不適だったのか、ぶどうの栽培に失敗し棚だけが残っていたので、ここにアイスバーグとロココを植えた。ぶどう棚の左右にからませているが、バラの素晴らしさをこれで知った。真っ白な花弁が幾重にも重なるアイスバーグが陽を浴びて輝き、淡いオレンジ色のロココが大輪の花びらをいっぱいに広げた時、「バラは花の王様だ」と思った。

 もしかするとジュードジ・オブスキュアとアンブリッジもこの時だったかもしれないが、この二つは地植えでなく、鉢植えにしている。王様であるだけにバラの手入れは難しく、ちょっと油断すると虫に花弁を食われ、病気に葉を変色させられ、マダムアルディーも雪舟も天使ガブリエルも、虫と病気から花を守るのに四苦八苦している。この苦闘が何年も続くと思うだけで気が重くなる。確かに花は開くが手入れの方が行き届かない状況なので、書き続けるのが面倒になって来た。

 とりあえず、名前だけでも列挙しておこう。ホワイトメイディランド、グリーンアイス、レンゲローズ、・・・・まだある。ポリアンサローズ、ファイルフェンブラウ、ブラッシュノアゼット・・・・何しろ23種類だから、まだある。スノーグース、グルスアンアーベル、もうここいらになると思い出なんてどうでもいい。スベニール ドウ ドクトルジャメイン・・・・・長い名前だ。そして最期にカルカロパとスカグローザ。

 やっと終わった。つまり私は、本気でバラを愛し栽培しているというより、適当に楽しむというだけで、根気のいる仕事はできない怠け者ということ。
ブログのおかげで、嫌でも「汝自身を知る」。癪にさわるが、感謝している。
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新総理

2011-09-01 22:30:28 | 徒然の記

 海江田氏が代表に選ばれたら、民主党と縁を切ろうと決めていた。

 それでも、自民党に戻るのは時期尚早だから、「みんなの党」「たちあがれ日本」か「新党改革」に票を入れようと思っていた。しかし野田氏が代表に選ばれたので、もう少し民主党にという気になった。以前船橋に住んでいた頃、野田氏は県議か市議で、毎朝船橋駅頭で演説をしていた。

 暑い夏も寒さの冬も、名前を連呼したり、一票を入れて欲しいと繰り返したりせず、慌ただしく通過する通勤者に向かい、自らの思いを語っていた。愚直ともいえる真面目さと、辛抱強さに呆れながらも、珍しい政治家だと注目した記憶がある。時として足を止め、言葉の熱さに心を動かされたこともある。氏は自らを泥鰌に例えたが、まさにそういう印象だった。マスコミの前評判では、代表戦のトップは海江田氏で、二番手は前原氏となっていた。だが結果は、野田氏が前原氏を抜き、決選投票では、海江田氏も抜いてしまった。

 この瞬間、民主党もまだ捨てたものでない、と思った。三役の人選、平野・細野氏の再任と、納得できる閣僚の人選に、野田氏への期待が高まる。あとはもう、どうか人気取りだけで、間違っても蓮舫氏などを起用しないように、と願うのみだ。さて、ここで一番大切なことは、小沢さんだ。個人としての思いに立てば、怨念の政治が、必然のものとなる。だが、ここに及んで、まだ怨念を引きずり続けるとしたら、政治家としては失格者になる。

 怨念がどこから始まったか、詳しいことは知らないが、第三者の私からすれば、最初に種をまいたのは、小沢さんと鳩山さんではなかったか。

 トロイカ体制などと言われつつ、政権交代をした時、名前は国家戦略室だったか、局だったか、何の実体も権限もない地位で、二人は菅さんを処遇した。菅氏が総理になって、小沢さんを切り捨てたのも、怨念の結果だろう。こんなことを詳しく書いても、明日のため、何の益にもならないので止めるが、小沢さんも、野田氏の政治運営に干渉することを止めるわけには、いかないのか。新人議員が何人ついているのか知らないが、お粗末な議員の一票を、いつまでも武器として振りかざしていると、この次は民主党の消滅ということになる。

 「壊し屋」の小沢さんには、何時ものことなのだろうが、国民はもう、彼につき合いきれない。どこか別世界の住民みたいな鳩山氏と小沢さんは、暫く黙っていてくれと切望したい。なぜなら野田氏は、小沢・鳩山両氏が破壊しようとした民主党を、なんとか立て直そうとし、いわば二人の尻拭いをしているのだから、先輩政治家としての矜持があるのなら、黙って協力すべきだろう。

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