ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

反日の韓国

2012-10-05 13:30:51 | 徒然の記
 「日本の驕慢 韓国の傲慢」( 渡部昇一 呉善花著 徳間書店刊)、 「反日 親北 韓国の暴走」(呉善花著 小学館刊)、 「やっかいな隣人」(井沢元彦 呉善花著 祥伝社刊)、 「大韓民国の物語」(李栄薫著 文芸春秋社刊)、 「反日の構造」(西村幸祐著 PHP社刊) 


 いくら本を読んだって、隣国の反日感情がどうなるものでないが、それでも彼らの言う「歴史認識」の中身が知りたくて本を読む。呉善花という韓国人も今回初めて知ったが、彼女には不思議な違和感を覚えた。日本の良き理解者として意見を述べる彼女はわが国にとって有り難いのだろうが、自分の国の欠点や短所を指摘してやまない人物はその存在自体が私の理解を越える。

 中国は親で韓国は息子、日本は韓国の弟という認識が韓国人にあるため、儒教の教えからして親がやることはどんなことでも、例え間違っていても許せるが、弟が兄を越えることは、何であれ許せないのだと言う。彼女の話で初めて知ったが、こういう認識から出発しているのなら、今後とも韓国や中国との関係は容易に修復しないだろうと実感した。頑迷な中華思想と偏狭な儒教が、両班と平民という厳しい身分制度を作り、どれだけ韓国の近代化を妨げていたか。

 両班は中央では高級官僚として国を統治し、地方では地主あるいは官吏として庶民を支配する権利を持ち、一般国民を牛馬のごとく使っていた歴史がある。日本が過酷な植民地支配をしたと言うのは間違いで、日本が韓国民を解放したのだと彼女は言う。貧しい農奴だった庶民に土地を分配して自作農にし、両班・平民という厳しい身分制度を廃止したのは日本の統治だった。しかし韓国ではむろんのこと、北朝鮮でも、このような事実は国民に知らされず、日本への憎しみと反発だけが教えられているなどなど・・・・・。

 私にすれば、こんなことは日本でなく韓国で語って欲しいと思う。そうすれば、居丈高に「日本人には歴史認識がない」という非難が如何に恥ずべき無知の産物であるか分かるだろうに。一方で渡部氏のように何でも日本が正しいと言う主張には排外的愛国心の臭いを嗅ぎ、頷けないものがあった。私が感銘を受けたのは、李栄薫氏の本だった。経済学者である氏は、数字や統計の資料から日本の統治時代が「韓国収奪」でなく、韓国の近代化と前進のため大きく役立ったと分析し、自国の教育の間違いを指摘していた。

 詳しいことは忘れてしまったが、ようするに彼は是々非々主義者で、こんな人物が韓国にもいるのかと深い安堵を覚えた。氏は韓国内で知日派として非難されているが、呉善花氏のように日本を誉めるばかりでなく、反日の立場を貫いているところに尽きない関心を抱かされる。

 だが、中国も韓国も暫くこれで休憩としよう。まったくのところ、厄介な隣人たちには疲れさせられるばかりだった。日々一喜一憂していては、身がもたない。「なに、そのうち。反日なんて収まりますよ。国民が豊かになったら、自分の暮らしを楽しむ方に向いていきますから。」と、邱永漢が楽観視していたが、百年河清を待てる国に育ったらそんな悠長なことが言えるのだろうか。

さてさて見上げる空はいつの間にか、秋だ。久しぶりに庭の手入れでもするか。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加