ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

変節した学者たち - 12 ( 憲法と特例法と、教授会 )

2017-03-18 18:27:21 | 徒然の記

 先月「変節した学者たち」という表題で、11回に分けてブログを書きました。そのブログを見て、こんな意見を寄せた方がいました。

 「日本をダメにしているのは、反日政治家や評論家たちの言動をマスコミが持ち上げるからでもあるが、本当の原因は、そこに無い。日本をダメにしているのは、教育だ。」

 「教育が青少年の心を歪めているところが、一番の原因だ。つまり教育者に原因がある。その中で一番悪いのが、反日の大学教授だ。彼らはマスコミに顔を出し、反日の偏見を国内ばかりか、外国にまで宣伝する。しかもなぜか、首にならない。」

 そこで今回は「総まとめ」として、「どうして日本では、反日の教授がのさばっていられるのか。」につき、私の意見を述べることとします。

  中国を崇拝し北朝鮮を賛美し、朝鮮学校を支援する一方で、日本を憎み否定する、反日の教授たちは、いったい日本に何万人いるのでしょう。

 日本だけが間違った戦争をし、非道な殺戮をしたと、偏見でしかない知識を、教壇から学生に教えている教授たちの顔は、ざっと思い出すだけで次のとおりです。

 「非暴力の闘争で最も大事なのは、どうすればこちらが暴力を使わずに、相手を挑発して暴力を使わせるかということだ。」と言って、昨年の10月沖縄の極左活動家たちを正当化したのは、東大教授安冨歩氏でした。

 左翼のデモ活動で総理を罵倒し、死ねとまで暴言を吐いた法政大学教授の山口二郎氏など、常識のかけらも無い教授たちが、大学から注意を受けず減給もなく、辞職もさせられないのは、なぜでしょう。

 元防衛大学の学長だった五百籏頭真氏は、「拉致問題なんて小さなことだ。」と言ってのけましたし、名前だけ挙げていきますと、東大教授の奥平康弘氏、和田春樹氏、京大教授の上田正昭氏、同志社大教授の浅野健一氏等々、これだけでブログが埋まってしまいます

  日本人として、と言うより人間としての常識を失い、「魂の抜けた」教授たちが跋扈する始まりは、「日本国憲法」からです。第23条に、次のように書かれています。

 「学問の自由は、これを保障する。」

 戦前は学問の自由が限定的でした。ことに天皇制についはタブーとなっていて、沢山の教授が弾劾されたり職を失ったりしています。従って、憲法で学問の自由が保障されたのは、素晴らしいことだと思います。ここから「学問の独立」や「大学の自治」が語られるようになったことも、当然の成り行きと考えます。

 憲法に基づき、昭和22年に学校教育法が制定され、93条に「 大学に、教授会を置く」と定められました。

  ・教授会とは、教授等による合議制の組織のことである。

  ・大学によって制度上の権限は異なるが、一般的に教授会に所属する大学教員の意思をとりまとめる組織である。

  ・現在では、学長および学部長等に対して意見を述べるものとされている。

  ・教授会は、一つの大学に対して唯一設けられるというわけではない。

  ・大学内の学部ごとに置かれることが多く、学内の研究所にも置かれることがある。

   ・教授会は、一般的に教員人事、教育課程、学生関連などの、重要事項を取り扱
   う。

 これで教授会がどのようなものか、大体分かります。憲法から出発した一連の流れで読みますと、特に問題はありません。法律は、私たちのような素人が読む限りでは、当たり前のことが書かれているように見えます。

 しかし教授会が、「教員人事、教育課程、学生関連などの重要な事項を取り扱う。」という規定になると、事態が変わります。 

 ここで「教育公務員特例法」の抜粋を紹介すると、問題点が明確になります。

 第3条 2  学長の採用のための選考は、評議会 ( 評議会を置かない大学にあっては教授

      会 ) が行う。

    3  学部長の採用のための選考は、当該学部の教授会の議に基づき学長が行

      う。

    5  教員の採用及び昇任のための選考は、・・教授会の議に基づき学長が行

      う。

    6  前項の選考について教授会が審議する場合において、その教授会が置かれる

      組織の長は、当該大学の教員人事の方針を踏まえ、その選考に関し教授

      会に対して意見を述べることができる。

  つまりこの特例法により、大学では学長であっても、たとえ監督官庁である文科省であっても、教授会の決定には逆らえず、大学内のことは、教授会の意見を聞かずには決定できない仕組みになっているのです。
 
 先月までブログで取り上げた、著名な反日左翼教授たちが、マッカーサーの憲法を基に、「学問の自由」から「学問の独立」「大学の自治」へと話を進め、70年をかけて、関連の法律を整えました。
 
 これは同時に、自分たちの意に添わない人物を排斥する仕組みを作りでもありました。義理人情に厚い日本では、教授の世界も義理人情ですから、有力系列にいる教授の地位は安泰になります。学外の人間が何を言おうと、反日左翼の教授たちが学内で職を奪われないのは、このためです。
 
 言葉が崇高でも、下卑た人間が運用したら、国民に見えないところで法律が悪用されます。反日左翼が教授会を占拠したら、保守の学者は排斥されます。つまり生活の手段を奪われると言うことです。忌々しい話ですが、これが現実です。
 
 こうした現実を国民が知り、国を大切にする議員に一票を入れたら、文科省が変わり、大学も変得られます。今は反日教授の天下でも、憂国の教授が多数を占めたら、事態が逆になります。
 
 文科省の官僚たちも高給で大学に天下りし、反日左翼教授と親密になっていますから、獅子身中の虫は退治されず、むしろ大学が「虫たちの要請期間」となっています。先日文科省役人の天下りがマスコミで騒がれた時、大学との癒着を無くすキッカケになるかと期待しましたが、いつの間にか尻すぼみとなってしまいました。
 
  ブログは不愉快な結末となりましたが、失望も落胆もしていません。現実を知り、問題点を考えるところから、改善が始まります。
 
 何時だったか忘れましたが、安倍総理が教授会の変革に動いているらしいと、聞いたことがありました。ネットの世界の情報ですから、真偽のほどは分かりません。ただ私は、安倍氏ならやりそうだと期待するだけです。もしそうなら、安倍総理を倒そうとする現在の野党は、許せない反日・利敵行為になります。森友学園のようなスキャンダルで、百年の計を考える政治家を葬ろうというのですから、国民もシッカリしなくてなりません。
 
 獅子身中の虫の集まりでしかない野党に、票を入れることだけは止めたいと思います。すべては選挙の一票から始まりますが、そのためには知られていない事実を、多くの国民に知ってもらうことが大事です、ネットの素晴らしさがここにあります。反日左翼も活用していますが、間違いなくネットは庶民の武器です。
 
 意見を寄せられた方のご返事にはなっていない気もしますが、今はこの程度の答えしかできません。良い知恵を互いに出し合い、頑張っていきましょう。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする