Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

エルッキ・メラルティンの交響曲第3番ヘ長調作品40を聴きながら二俣川から西谷まで歩く

2008-12-11 07:09:00 | 古典~現代音楽フィンランド編
昨日は快晴の天気の中、二俣川から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは1875年生まれのメラルティンの作品。
これも以前買っていた交響曲全集を開封して初めて聴いてみた。
彼はカキサルミという地に生まれたフィンランドの作曲家で、
1892年から1899年ヘルシンキでマルティン・ウェゲリウスに師事し、
1899年から1901年にはウィーンでロベルト・フックスに師事した。
ヘルシンキ音楽大学(のちのヘルシンキ音楽院)で教員として活動し、
ヘルシンキに移住してからは、デンマークのヴィボー管弦楽団の
指揮者として1908年から1911年にかけて活動したようだ。
マーラーの交響曲を指揮し、北欧の地域で紹介したのは、
彼が最初のようであることがCDの解説書に書かれている。
交響曲第3番ヘ長調作品40は、1906年から1907年に作曲された。

第一楽章アレグロ・モデラートの冒頭は、
神秘的な日の出を想像させるような雰囲気である。
中間になると軽快で明るい旋律も登場し、北欧的である。
後半音楽は情熱さを増し、ホルンは雄大な自然を感じさせる。
最後は金管楽器が華々しく主題を歌い上げ、
いささかその盛り上がり方はマーラー風でもある。
第二楽章アンダンテは、ゆったりとした感じで始まり、
ヴァイオリンのソロで始まる抒情的な旋律は、
他の楽器に受け継がれ、やがて情熱的に盛り上がっていく。
それはある時は葬送行進曲風にも鳴り響く。
その盛り上がりのあとの静寂な世界は、
シベリウスにも一部通ずるところがある感じもする。
最後は幻想的な感じを残しながら、ホルンの吹奏の中静かに終わる。

第三楽章ヴィヴァチシモは、スケルツォ楽章で、
諧謔的な感じの一方、おとぎの世界のように幻想的で、
リャードフなどのロシアの作曲家が作り出す世界のようでもあり、
ワグナー的な部分もありそれらが融合した感じだ。
中間部はゆったりとした牧歌風の音楽の中、
コラール風の旋律が金管楽器などにより奏される。
最後は冒頭の諧謔的で怪しい感じの旋律が登場し、
金管楽器の吹奏により華々しく終わる。
第四楽章ラルゴは、感傷的な旋律が流れ、
弦楽器中心に歌われたあと、金管楽器がそれを引き継ぐ。
中間部の弦楽器による旋律は甘く、ロマンティックである。
再び最初の主題が金管楽器により高らかに歌われ、
最後はマーラーの交響曲のような高揚感のある音楽で終わる。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« エイナル・エングルンドの交... | トップ | アウリス・サッリネンの交響... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

古典~現代音楽フィンランド編」カテゴリの最新記事