Mars&Jupiter

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イワン・ハンドシキンのヴァイオリン・ソナタ作品3を聴きながら二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2008-08-18 06:38:25 | 古典~現代音楽ロシア編
昨日は夕方歩き出そうとした時間に雨が強く降り出したため、
二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのは1747年生まれのハンドシキンの作品。
サンクトペテルブルクに生まれた彼は、
ロシア帝国の宮廷で、ヴァイオリン奏者兼作曲家として、
最初に活躍したロシア人といえるようだ。
彼は、音楽愛好家のピョートル3世から、信頼を得ていたようである。
ハンドシキンは見習いとして宮廷管弦楽団に入り、
ティト・ポルタなどイタリア人演奏家に学んだようだ。
イタリア歌劇を愛好するエカチェリーナ2世在位の
1765年以降宮廷の管弦楽団で、首席ヴァイオリン奏者
およびソリストとして活躍し、楽長にまでなった人物である
3つのヴァイオリン・ソナタ作品3は、
1800年から1808年にかけて出版された作品である。

ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調作品3の
第一楽章の行進曲:マエストーソは、行進曲風な部分もあるが、
古典的なバッハ風の音楽である感じを強く受ける。
第二楽章アレグロ・アッサイは技巧的な曲で、
ヴァイオリニストの高い演奏技術を要する感じであるが、
曲はやはりバッハのヴァイオリン独奏曲を思わせる。
第三楽章アンダンテ・コン・ヴァリアツィオーネは、
最初の主題をもとにした変奏曲になっている。
しかしこれもバッハ風の音楽となっている。

ヴァイオリン・ソナタ第2番変ホ長調作品3の
第一楽章アンダンテはゆったりとした雅な感じだ。
やはり古典的だが、少しモーツアルトの時代に近い
そんな傾向を感じさせる音楽である。
第二楽章テンポ・デ・メヌエットの宮廷的な曲は、
やはりモーツアルトの時代の音楽を感じさせ、
一方で中間部にみせる音楽はバッハ風である。
第三楽章ロンド:アレグロは軽快な音楽で、
やはりバッハとモーツアルトの時代の音楽が、
混在したような音楽に聴こえる不思議な曲である。

ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ長調作品3の
第一楽章アンダンテ・マエストーソは、
古典風でありながらイタリア的な響きを感じる。
第二楽章メヌエット・グラツィオーソは、
やはり優雅な感じの宮廷的なメヌエット音楽である。
アリア風の朗々と歌うような旋律も聴こえてくる。
第三楽章アレグロ・ヴィヴァーチェは軽快な曲で
古典的な中にもイタリア的な明るさを少し感じた。

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