Mars&Jupiter

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ガンサー・シュラーの交響曲1965を聴きながら二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2008-10-17 06:45:37 | 古典~現代音楽北アメリカ編
昨日は二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのは1925年生まれのガンサー・シュラーの交響曲。
シュラーは、10月22日にニューヨークで生まれ、
作曲は独学であったが、アメリカ前衛音楽の中心的人物として活躍した。
メトロポリタン歌劇場管弦楽団のホルン奏者として活動したが、
彼の父もニューヨーク・フィルハーモニックの団員として活躍したようだ。
1959年になってから、彼は作曲や教育活動、執筆や指揮活動に力をいれた。
交響曲1965は1964年に作曲され、1965年2月8日に初演された。

第一楽章モデラート(おごそかに)を聴くと、
荒涼とした世界に放り出されるような感じだ。
ヴァーレーズのような前衛的な音楽で、
厳しいアメリカの砂漠が広がる大自然を感じさせる。
第二楽章厳粛に(フーガ、カノン、悲歌)も前衛的な音楽で、
打楽器が荒々しく奏されるところが、ヴァーレーズ風である。
さすがオーケストラのホルン奏者だけあって、
ホルン・パートは技巧的に書かれている感じがする。
孤独感、孤立感を思わせるような荒涼とした音楽である。
第三楽章スケルツォ-トリオは、激しく動きのある音楽である。
荒々しく緊張感のある音楽は、トリオの部分では、
ウェーベルン風またはベルク風の音楽になる。
第四楽章モデラート(フィナーレ)は、
金管楽器の吹奏で始まり、弦楽器がそれを受ける。
瞑想的な感じで始まるクールな音楽は、
第一楽章の一部分を再現することで全体的統一感を与えている。
最後は弦楽器の長い一音を持続させ、
終わることのないところを感じさせながら全曲を閉じる。

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