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アーロン・コープランドの交響曲第3番を聴きながら横浜から星川まで歩く

2008-10-16 03:52:41 | 古典~現代音楽北アメリカ編
昨日は横浜から星川駅まで歩きました。
途中聴いたのは1900年生まれのコープランドの交響曲。
アーロン・コープランドはロシア系ユダヤ人の子として、
ニューヨークに生まれ、14頃からピアノを学び、
その後フランスへ留学し、ナディア・ブーランジェなどに師事した。
1930年代になってジャズやカントリーなど
アメリカの大衆音楽の要素も取り入れた音楽を作曲し、
大衆的な独自のスタイルを確立し、
多くの人々に知られる作曲家となった。
交響曲第3番はクーセヴィツキー音楽財団からの委嘱により、
1943年に作曲され、1946年10月18日に初演された。
今回は作曲者自身がロンドン交響楽団を指揮するCDで聴いた。

第一楽章モルト・モデラートは、四度の下行で、
木管と弦楽器により提示される主題がアメリカ的で、
色々な楽器が加わり厚みを増し、堂々としている。
一種のアーチ型を構成した楽章とCDの解説では書かれている。
第二楽章アレグロ・モデラートは、三部形式によるスケルツォ。
管楽器と弦楽器によって示される軽快な主題が、
プーランクなどを想起させるようにフランス的である。
オーボエ・ソロで始まる中間部のトリオは、
田園風でのどかな音楽で、色々な木管楽器が受け継ぐ。
ピアノが加わり、冒頭の主題が木管楽器によって示され、
打楽器が加わり荒々しく奏されて華やかな中で終わる。
第三楽章アンダンテ・クワジ・アレグレットは、
序奏が第一ヴァイオリンにより示されるが、
この旋律は第一楽章と関連のある主題である。
後半は舞曲風の明快な音楽となり、フランス的でもある。
やがて冒頭の序奏的な部分が戻り、夜を思わせるような
孤独で静かな音楽になるが、その沈黙を破り、
フルートにより始まる第四楽章モルト・デリベラートにそのまま続く。
1942年に作曲された「市民のためのファンファーレ」が、
導入部として奏されるこの部分は私の好きなところでもある。
オーボエにより牧歌的な主題が示され、木管から弦楽器に、
そして全合奏による堂々とした音楽になっていく。
ファンファーレの旋律がところどころで顔を見せながら、
第二楽章が弦楽器により示され、ソナタ形式による展開部が始まる。
アメリカ的な要素も加わりながら、一旦激しさを増すが、
再現部でフルートやクラリネットなどが主題を優しく示し、
ファンファーレの旋律が加わった壮大なコーダに入り、
荒々しさを見せながらも華々しく終わる。

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