Mars&Jupiter

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殷承宗ら共作によるピアノ協奏曲「黄河」を聴きながら上星川駅から三枚町まで歩く

2009-05-21 06:06:43 | 古典~現代音楽その他の地域編
昨日は上星川駅から三枚町まで歩きました。
今回からその他の地域の協奏曲編に入るが、
まずは中国の作品から取り上げる。
途中聴いたのは1941年生まれの殷承宗(Yin Chengzong)ら共作の作品。
ピアノ協奏曲「黄河」は、1969年に作曲された。
洗星海が1939年に作曲した「黄河大合唱」というカンタータをもとに
殷承宗(Yin Chengzong)、劉荘、盛禮洪らが共作で完成させた作品である。
1939年というと日本の中国内への侵入に対し、
第二次国共合作が成立し、抗日戦が中国内で展開された時期である。
そういうことから、愛国的な部分の力強い音楽である。
今回聴いたCDの演奏は殷承宗のピアノ、リーパー指揮、
スロヴァキア放送ブラティスラヴァ交響楽団によるものである。

第一楽章「前奏曲:黄河の舟歌」は、
大河が流れるようなうねりのある序奏に続き、
ピアノ独奏が入り、中国らしい旋律を奏でていくが、
音楽はラフマニノフ風なところもあるといえば確かにそうで、
色々な旋律がピアノで奏され、冒頭の旋律が最後登場して終わる。
第二楽章「黄河を讃える」は、チェロの朗々と歌う民謡風の旋律を
ピアノ独奏が引き継いでいくが、ともかくロマンティックである。
第三楽章「黄河の憤り」は、最初の笛子が奏するところが、
とても中国的であり、そのあとピアノ独奏が入る。
この旋律もいかにも中国的で、叙情的な曲である。
第四楽章「黄河を守れ」は、管弦楽により明るい音楽が奏され、
ピアノ独奏が入り軽快に民謡風の音楽が展開され、
主題は様々な形で変形され、雄大な黄河の流れをたたえながら、
ピアノと管弦楽により最後は盛り上がって華やかに終わる。

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