そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

熊本震災を政局に言い訳材料として取り込む

2016-04-19 | 安倍晋三
熊本震災は地震としては奇妙な経過をたどりながらも、直下型地震の深刻な被害は拡大する一方である。気象庁は一連の地震で、最初に起きたのが前震としてその後の地震を本震と置き換えた。130年の観察史上前例がないと説明するが、古文書には記録があるが、現象を後付けで説明するのが、気象庁であるから、これは仕方ない。彼らの限界である。
震度4以上が650回にもなるが、収まる気配はない。前震からかれこれ1週間にもなるが、今日も震度5の揺れがあった。当初国会審議をおっぽり出して見舞いだか視察だかに出かけると発表していた安倍晋三であるが、中止した。北海道5区の補選もやめたからこれは仕方ない。負け戦になるからである。
しかしながら、どうやら安倍晋三はこの熊本地震をいろんな言い訳に使うようである。まずリーマンショックや大震災がない限り。消費増税はすると言い続けてきたが、周辺の空気が怪しくなってきている。熊本の地震を大震災と置き換えることを模索しているのでないか。震災を政局に利用するでも書いたが、突っ込まれると都合が悪いTPPなどは、地震を理由に時間稼ぎをしている。アメリカが新大統領になっても、TPPで素早い動きができそうもない。おまけに高所担当者の、甘利明は司直の手の中にもうすぐ落ちることになる。急いでやる雰囲気でなくなってきている。そこに降ってわいた熊本地震である。「キキカンリ」とか言って、腹にもない対策をやろうとしている。
TPPの批准延長と消費増税の延期を
激甚対策の指定もままならない。従来の地震と異なり、指定の基準をもてあそんでいる感がある。同級生の友人でもある蒲島熊本県知事であるが、現場の気持ちがわかっていないと政府に噛みついている。高校卒業してアメリカに農業実習に行ったのであるが、そのままアメリカの大学に入学してしまった。こくくして最後は東京大学の教授で定年を迎えたところで、創価学会員だったこともあって公明党が担ぎ出した、現場主義の実学者である。与党支持を受けているが、意にならない安倍政権が予想外の人物である。
熊本地震を受けて菅官房長官が、大災害時などの対応を定める緊急事態条項を憲法改正で新設することについて「極めて重く大切な課題だ」と述べたのである。地震などの転載を、緊急事態法の項目にするというのである。人の不幸に付け込む悪辣な発想である。片山虎之助の、「絶妙のタイミングで起きてくれた」は本音である。
衆参同日選挙の目もこれでなくなった。自民党は敗北が予測されるからであるが、熊本地震のせいにすることもできる。いい加減な政局である。


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