そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

辺野古・大浦湾の環境保全を

2015-09-06 | 環境保護と循環
日本自然保護協会(NACS-J)の会員になって、かれこれ30年ほど経つであろうか。この会は早くから日本の環境悪化と多様な生物の保全などを、地道な作業として取り組んで多くの地域で成果を上げている。
その中の一つが、辺野古沖である。辺野古とは日本がアメリカに作ってやる新たな巨大基地の岬の名称である。その先の、大浦湾を協会や学者たちが長年調査している。大浦湾は沖縄で最も開発の遅れた所である。急に深くなる環境のため、開発が遅れたところである。
大浦湾は世界の生物多様性のホットスポットの一つとされ、極めて生物の多様性の高いところである。この海域からは、262種の絶滅危惧種を含む、5334種もの生物が記録されているところである。
この生物の多様性を生み出してるのは、豊かな珊瑚礁があるだけではなく、マングローブや干潟、浅瀬の海草藻(うむくさも)場、砂泥質の海底など、多様な環境が隣り合っている存在しているからである。辺野古沖の大浦湾は開発で失われた沖縄の海を今に教えてくれる、極めて貴重な自然環境と言える。
今でも新種のスナギンチャクが発見されたりもしている。
ジュゴンの貴重なえさ場である大浦湾は、沖縄で最大の海草藻場であり命のゆりかごと言える場所である。協会はこれまで政府や県に、大浦湾の保全を訴えてきた
大浦湾には、外洋に面した場所から湾の奥までや様な環境があり、環境ごとにハマサンゴ類、コモサンゴ類、キクメイシ類、ミドリイシ類、アザミサンゴなどが良好な状態で残されている。協会では大浦湾の埋め立て事業に次の警鐘を鳴らしている。
「サンゴ礁の生態系が永久に失われる」「絶滅危惧種への配慮が不足している」「埋め立て土砂採取地でも環境破壊が起きている」「土砂とともに外来種を移入・拡散させる」「科学性や民主性が尊重されていない」「沿岸集落の伝統・文化の消失がする」などである。
協会では東京で、シンポジュウム「辺野古の海の生物多様性を伝えるシンポジウム」を9月13日に開催する。
政府は沖縄県民の極めて強い反対にあって、辺野古埋め立てを一月中止して話し合いう振りを見せている。国会で戦争法案を抱えているため、ちょっと時間を稼いだのであろう。無造作な埋め立て作業は止めることはない。、
人類は環境破壊を繰り返す、愚かな生き物である。極めて無頓着に私利私欲や経済性や今回のように軍事性あるいは国益などの理由で、数多くの環境を破壊してきた。もうそれらを見直す時期に来ている。ウルトラ右翼の安倍晋三軍事政権には、環境保護や生物の多様性など理解する能力もないだろう。

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