そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

韓国で鳥インフルエンザが猛威を振るい3千万羽を超えた

2017-01-04 | 農業と食
昨年暮れから韓国で高病原性鳥インフルエンザ(H5N6亜型)がほぼ全国的に猛威を振るい、史上最悪の被害となっている。感染が確認されてから50日ほどで殺処分された家禽類が3000万羽を超えた。韓国の農林畜産食品部は1月3日午前0時までに、鶏2582万羽やアヒル233万羽、ウズラなど218万羽の計3033万羽が処分されたと発表した。
採卵鶏は韓国の飼養羽数の34%を超えた。生卵の消費者価格は45%以上上昇している。韓国政府は急きょ生卵7億個の無関税輸入を決定した。更に、卵液・卵粉など9品目(合計9万8千トン規模)についても、4日から緊急割当関税を適用し、関税を課さないことを決定した。
この数日間発生が減少し鎮静化の傾向にあると韓国政府は発表しているが、予断を許さないとみるべきである。緊急輸入は鮮度が求められるために、空輸になるとのことである。日本から大量に輸入させることのになるとおもわれ、国内の卵の価格が上昇することになるだろう。
日本でも昨年秋から、鳥インフルエンザの発生が起きている。7件に発生があり107万羽が処分されている。上の左の写真は韓国紙のものであるが、鳥たちを一酸化炭素で安楽殺しているのが解る。韓国は検査や消毒や殺処分などの対応もしっかりとやっているようである。
鳥インフルエンザは野鳥が持ってくると言われている。日本では死んだ野鳥からも検出されていはいる。当然のことであるが鳥には国境などない。大量に発生した韓国も深刻であろうが、北朝鮮や中国それにロシアなどの、検査やその後の処分などの対応が懸念されるところである。
菌種も伝搬もはっきりしているが、飼養形態のことについては多くは行政は語らない。日本や韓国での発生農家を現地に行って詳細に調べたわけではないが、処分羽数等から見て採卵鶏では全例がケージ養鶏だと思われる。一つの養鶏場で数十万羽飼養している。
EUではアニマルエルフェアー(家畜福祉)の観点から、鶏たちに苦痛を与える中空で生涯を終え自由を束縛する、ケージ養鶏は禁止されている。私たち人間は、生産効率を求めて鶏や豚や牛たちを生命ある個体として扱ってこなかった。彼女たち(家畜は殆どが雌である)から歪な管理に対する、報復・警告であるとみることもできる、鳥インフルエンザの大量発生である。
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