そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

2.26事件の日にアベノミクスの破たんを考える

2016-02-25 | 安倍晋三
今日は2月26日である。2・26事件の日である。2・26事件とは、1936年(昭和11年)2月26日から3日間陸軍皇道派の影響を受けた青年将校らが、500名の下士官兵を率いて起こしたクーデター未遂事件とされている。その背景は軍部の内部対立や、若者たちの日本を思う血気が物語として伝えられ、天皇が唯一決断したものとして語られている。

しかし、時代を俯瞰してみれば軍部の異常な要求に官邸が屈するきっかけを2・26事件が作って、軍部が急速に台頭し一気に軍国化へと走ったことが見て取れる。第一次世界大戦の後、世界不況が世界を席巻していたが、先進国として唯一早期に不況を脱していたのが日本だったのである。犬養首相に乞われて再登場した、高橋是清大蔵大臣が金本位制を排し国債を乱発して、不況を脱したのである。それは同時に財政の悪化を伴うものでもあった。
財政規律の健全化のために、増税をして乗り切る意見に対して、是清は緊縮財政を打ち出した。当然軍事予算もその対象になったのであるが、これを是清は国力にあった予算を盾に軍部の要求を蹴った。時は低金利政策と国債の乱発によって悪性のインフレ状態にあり、財政規律の健全化を是清は打ち出したのである。
犬養が殺された(5・11)後の2・26事件である。財政規律ははことごとく切って捨てられ、軍部が政権を掌握して巨大化し、日中戦争そして太平洋戦争へと進むのである。戦争は最大の公共投資といえる。

これは現在とそっくりである。1000兆円を越す巨大な財政赤字など安倍晋三はどこ吹く風で、大企業とアメリカの望むままに、国債の乱発、異次元の金融対策、過大な公共投資、軍事国家への道、そして増税を行うのである。大企業とアメリカを当時の軍部に置き換えると良く判る。2・26事件以降、政治が軍部に乗っ取られてしまったが、現在は安倍晋三のクーデターと見える政策転換で、大企業とアメリカに乗っ取られているのである。
安倍政権は国家の形、国家の力にあった予算を組んでいるとはとてもじゃないが思えない。富国裕民を唱えた、高橋是清は何はともあれ庶民の生活が向上して裕になるなることを望んだ。格差がより一層進行し、巨大な資本と国家が栄え庶民にい増税を強いる、財政破綻をきたすアベノミクスは、是清の望むことと真逆の方向であるといえる。
アベノミクスなる経済対策を打ち出した日本は、国家の破たんと破局へとへと走っているのである。

先週キューバに行きましたが、同行した友人の唐松さんのブログを参考にしてください。
http://blogs.yahoo.co.jp/tack9jp

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