

メリケルは前日のロシアの戦勝記念パレードには、他のG7メンバー同様の欠席している。戦勝とはナチスに対してであるが、メリケルはドイツの犯した戦争犯罪を強く反省している姿を見せ、ウクライナを睨んだ外交問題への対応を、微妙な日程でこなしたのである。
メリケルが花を手向けるのは、南京大虐殺祈念館に日本の首相が花束を捧げるようなことである。靖国神社に、戦犯を容認するために参列したり記帳して葉を捧げることとは、真逆のことである。
旧東ドイツ出身でモスクワ留学生のメリケルとプーチンは、ロシア語で直接会話ができる旧知の間柄である。EUの実質的指導者のメルケルは、ウクライナに対して強硬な姿勢を崩さないプーチンに、事態改善に向けた協力を要求したであろう。
現在世界で最も長く政権を握り、安定している両氏ある。EUとアメリカから経済制裁を受けるプーチンが、ウクライナへの姿勢をどの程度和らげるのかが見ものである。
それにしても、メリケルの巧みな外交は、アメリカ議会で隷属を誇らしげに宣言してくるような、日本の首相とは大違いである。



