そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

安倍政権には「偽装」がいっぱい

2015-08-23 | 安倍晋三
安倍晋三(九条の会の大江健三郎氏の呼びかけで呼び捨てにしています)の持ち出す政策を逐一、政治的・法律的に反論するのはそれは大切なことであるが、その仔細は専門家に任せることにして、一般人に目で見てみたいと思う。真っ先に浮かんでくる言葉は「偽装」である。
安倍晋三の主張する多くは矛盾に満ちていて、その内容を覆い隠すため全く逆の言葉でくるんでしまうのである。食の世界でよくある「偽装」と呼ぶに相応しい。

先ずは”積極的”平和主義であるが、平和主義(Pacifism)に積極的を冠することによって、平和主義そのものを否定している。平和主義とは、「平和を理想として、一切を律する、思想上・行動上の立場」「戦争を悪として否定する立場」(広辞苑)ということである。これまでの安倍晋三の行動や思想とは相いれないものである。更には、この男の持ち出した、積極的平和主義とはこれまで以上に日本の自衛隊(軍)が武器使用の範囲と地域を広げることである。平和主義は偽装である。

安倍晋三は無役のころ、憲法を恥ずかしい存在と述べている。また村山首相の戦後50年の首相談話の時には国会を退席している。そして今回の、14日の首相談話である。支持率低下を気にした、これまでの発言や態度を覆す”継承”などとはほど遠い内容を、渋々述べた。この談話には偽装がいっぱいである。
注目のキーワードはならべてはみたが、これまでの首相談話でいっぱい言ってきたと、主語のない言葉で述べている。だから次世代には引き継がないと述べているのである。

本ブログで何度も述べている、「武器輸出三原則」の事実上の撤廃である。武器(人殺しの道具である)を”防衛整備品”と言い換えて、輸出を”移転”などと偽装し、更には輸出奨励や展示会などを開催するなど、外貨稼ぎに奔走するのである。死の商人へ国民の税金を投入するのである。
原発再稼働も、世界一厳しい安全基準と言い続けているが、世界で最も厳しい立地を背景にしたこの国で設ける基準は、世界一でも怪しいものである。その原発を輸出しようというのである。
安全基準などあってないようなものである。最終処分場のない、安全な原発再稼働は偽装である。

集団的自衛権行使容認そのものが偽装である。この100年余り、『自衛』以外の戦争は起きていない。自衛の理由が見当たらなければ、大国は偽造してきたのである。柳条溝でやられた、トンキン湾でやられた、大量破壊兵器がロンドンを狙っていると、虚偽を積み上げ自衛の戦争を行ってきた。
更に同盟国とは、理由のいかんを問わずに戦火を共にしてきたのである。集団的自衛権は最もポピュラーな戦争理由なのである。行使容認などとは、戦争を行うための屁理屈に過ぎず、偽装そのものである。

最もバカげた偽装は、「我が国の存立危機事態」の定義である。何度何度の事例を引き出してはみたが、それらの全てを引っ込めている。もっとも悲惨なのは、他国が攻撃されて存立危機事態になった事例を上げろと言われて、全く答えられなかった安倍晋三である。そんなものない!
苦し紛れにあげた事例は、個別的自衛権で十分対応できるものである。
自衛隊のリスクは高くならないとか、専守防衛は変わらないなど繰り返す発言も、アベノミクスもTPP参加しないも福島原発の放射能封じ込めも含めて、すべて偽装である。
安倍政権は偽装がいっぱいである。


コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 報道は正常な判断を私たちに... | トップ | 若者もそしてやっと連合も腰... »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (タンケ)
2015-08-24 08:25:36
アベシンゾーの重大な偽装の一つは先の選挙で議席奪い返して政権作ったこと自体にも及ぶ。「不正選挙」として訴訟している団体さえある。事実、選挙結果集計する装置ムサシなるものを製造する会社の筆頭株主がアベシンゾーなのである。このことだけでも不正選挙の嫌疑十二分ほどだ。

自民の広報機関と堕している今の新聞やマスメデイアなので期待などできぬが、これらについてしっかりと調べて報道する大きな責任が日本のマスメデイアにはあるのではないのか。人々多くももっと騒がねばならない。

なお、私には理解出来ぬ昔からの疑問だが、大切な投票用紙への記入が「えんぴつ」で書き込むようにされていることだ。これでは集計後にいくらでも書き換え可能だ。そもそも、こんな重要文書とも言える投票用紙をエンピツ書きするなどまったくおかしな話だ。
返信する
偽装 (はてな)
2015-08-24 10:05:02
そんな政治家を選んできたのは国民である、という話を聞きます。政治家が選挙の時言っていた公約を守っているならこの説もある程度の意味を持ちますが、彼らはほとんどが嘘を言っています。沖縄返還の密約しかり、TPPの正反対の政策しかり。他、年金から交通法規まで枚挙にいとまがありません。これでは「国民が選んだ」とは言えないでしょう。

安倍の偽装については、こんな話もあります。
http://lite-ra.com/2015/08/post-1419.html
返信する
Unknown (Unknown)
2015-09-02 11:18:21
>他国が攻撃されて存立危機事態になった事例を上げろと言われて、全く答えられなかった安倍晋三である

何で今までなかったから今後もないと断言できるんだか
返信する
確立だけではないけど (そりゃないよ獣医さん)
2015-09-02 11:40:11
匿名様
今までなかったのだけど今後はあるという根拠はなく確率も低く、今まで歴史上なかったのだから今後もないという確率の方が圧倒的で比較にならないほど高い。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

安倍晋三」カテゴリの最新記事