「同級生いるか？」いつも来る友人で隣町に住んでいます。じいさまが出て来ると「向山の入り口が解らないから、一緒に行ってくれないか？」。わが町にバイバスと道の駅ができて、慣れた人でないとわからなくなりました。お供して道案内へ出かけました。２０軒あった開墾地は７軒しかありません。大病してから何を考えたか、いとこ巡りを楽しんでいます。よもやま話から、幼少のころに食事に飢えていたころ、いつもごはんを食べさせて貰ったいとこにつながり大変に喜んでいました。一度もおじさんに怒られたことがないと、７０年前の辛さを思い返したのでした。どれほどの感激を味わったのだろうと思いました。昨日は義弟がバックを紛失したと電話の問い合わせです。いとこの息子さんが二人来て、親を強制入院させたりと歳が近いのか、別な忙しさを増してきている気配を感じてます。老いの階段がだんだん狭められているのも感じます。その息子さんがお母さんに「おれが今からおやじの面倒みるから」と力強い言葉に感動しました。今テレビで葉加瀬太郎先生のバイオリンを聞きながら、「こういう時間で癒されながら時を重ねて行くんだな」と感傷的になりつつです。
２，３日前にレジ前に並ぼうとしましたら、「ばあちゃん、先でいいよ」と、何歳も離れていないじいさんに声を掛けられました。どこか違和感があって、「ばあちゃんだと？」と苦い顔をしている自分に気がつきました。わたしも若い気持ちでいても、体の格好で隠せなくなっていたんだと、改めて受け入れる覚悟をしました。孫５人もいて、「ばば」になる覚悟がなかったのかと、帰りは無口になりました。じいさまは「何かあったのか？」と聞いてきました。「ばあちゃんと言われた、歳が何ぼも違わないのに」。今で言う「むかつく」なのかもしれません。今日のお昼に電話にでたら、「ばあちゃん、元気？」女孫からの電話でした。「どう、したの？」何か重大な出来事があったのかと心配しました。「今日は敬老の日だから電話したんだよ」優しいねー。と言ったけど娘が気を利かせたのが解りました。いくつになっても「ばば」の単語は好きになれないような気がします。「今日のお昼は何をたべるのかなー？」「おにぎりパーテーだよ」と可愛い感じです。昔のわたしには程遠いくらい可愛いです。老いるだけから、新しい老いを見つけて覚悟を決めようと思いました。。
今日は仕事の納めをしながら、ゆっくりと散歩を楽しみました。稲の実りも順調で、今年も食べられると心地よい田んぼ通りを歩きました。お客様に手渡しして、続きの田んぼ通りです。しばらくしてツバメの鳴き声が聞こえました。見回すと電線に２０羽ぐらいとまっています。立ち止まって見回すと、田んぼすれすれに飛び交っている姿もあります。「雨上がり 低く飛び交う つばめかな」と気持ちよさそうに独特な水平なとびかたをしています。「お母さん 見てみて ほら上手でしよ？」と言われている感じがしました。格好がよく元気があって、「おらえのつばめか？」と声をかけました。知ってか知らずか言葉遊びか鳴いています。誰かに通訳してほしいとせつに思いました。本当に自由で楽しそうな飛び方です。今までツバメのことが解らなかったのは、気がなかったのが原因だとわかりました。家の中の仕事ですから、当たり前かもしれません。だんだんと秋の空になっていきますが、いつまで田んぼの餌取りをするのだろうと、不思議に思いながら散歩を楽しみました。何もわからないツバメの勉強も楽しいです。時間を見つけて、また裏の田んぼに行こうと思いました。
今日久々にツバメの鳴き声を聞きました。裏の庭の草取りをしていたら、３羽ほど「ここ、ここ」と言っているように聞こえました。一昨日、友人の家から出たら、ぷっくりした小鳥に遭いました。友人に「ツバメかなー？」と聞いたら、「違うよ」と言われて、鳴き声で判断する御年になったもんだと独り言です。大きくなって胸がふっくらと膨れて、我が家にいたツバメが横綱になったように見えました。今日の小鳥も横から見て大人のように貫禄がついて、「やっぱりおらえのツバメだ」と独り言です。今までツバメのことに興味がなかったとはいえ、若いころに習ったような気がしましたが、なんの覚えもありません。反省して「わたしもバカだなー、巣立ちしてすぐには渡り鳥には慣れないんだよなー、餌の捕り方も覚えて体力ついてからだよなー」と一人で呆れてしまいました。そうしたらいつまで、我が家の電線に来るのか不思議に思いました。何処をねぐらにしているか聞いてみたかったです。なにもわからないわたしに、ツバメは教えているのかなー？。数えてみると１０羽ぐらですが、全部「おらえのツバメに」に見えてくるのでした。