山北町向原の能安寺で毎年2月に行われている世附の百万遍念仏に13日出かけた。雪化粧の丹沢連山を眺めながら酒匂川左岸のサイクリングコースで松田まで走り、国道246号へ出て山北を目指した。 国道246号の松田から山北へ向かうゆるい上り坂を越え御殿場線東山北駅の近くに会場の能安寺がある。お寺の入り口には売店も作られ地元農産物が売られていた。 世附の百万遍念仏は神奈川県の指定無形民俗文化財で600年前より継承されている。もともとは世附地区の能安寺で行われていた祭事だが、昭和49年に三保ダム建設で世附地区が水没してしまったため、向原へ能安寺を移転し続けられている。以前、世附出身の方と話す機会があり、是非一度見てみたくて今回の訪問となった。 能安寺の本堂の中は参拝客とカメラマンでぎゅうぎゅう詰め。長さ9メートルの大数珠が滑車に取り付けられて、保存会の人が威勢良く回転させていた。途中に何回か休憩があり、その時間を利用して一般の参拝客も大数珠を回転することが出来る。本堂には5色の幣が吊り下げられその下で獅子舞や神楽も行われた。混んではいたがささやかな春を感じさせる祭事でよかった。
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