日本の真実

日本人自身が知らない「世界に誇るべき日本の真実の姿」を様々な面から紹介するブログです。

世界に誇る日本人の発明 その一 永久磁石

2006-08-10 22:19:12 | Weblog
◎世界最強の永久磁石の開発

1910年代以降、日本で磁石鋼の開発が盛んになりました。(第一次世界大戦の勃発により、磁石鋼の輸入が止まり、自給に迫られたことが開発が進んだ一因と言われています)。世界最強の磁力を持つ永久磁石が何度か日本人の手で発明されています。

◆KS鋼:本多光太郎(1917年)
東北大学の教授だった本多は強力な磁石の開発に取り組み、コバルト・タングステン・クロムを含む永久磁石、KS鋼を開発しました。KS鋼は当時最強の磁石だったタングステン鋼の3倍の磁力を持ち、世界最強の磁石となりました。

◆MK鋼:三島徳七(1931年)
東京大学助教授だった三島は鉄、ニッケル、アルミニウムを主成分とする磁石を開発しました。それまで最高だったKS鋼の2倍の磁力を持ちました。

◆新KS鋼:本多光太郎(1934年)
本多はMK鋼にコバルト・チタンを加えた新KS鋼を開発しました。磁力はMK鋼を上回り、本多の作った磁石が再び世界最強になりました。
この新KS鋼を改良したアルニコ磁石がしばらくの間永久磁石の主流として使われましたが、その後フェライト磁石などにその座を譲りました。

◆ネオジム磁石:佐川眞人(1984年)
現在、世界最強の永久磁石はネオジム、鉄、ホウ素を主成分とするネオジム磁石で、1984年、住友特殊金属(現在の株式会社NEOMAX)の佐川眞人によって開発されました。
非常に磁力が強く、ハードディスクやCDプレーヤー、携帯電話などに使われています。
(信)