今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

ノラたちの春

2017年05月07日 | ノラたちの幸せを願って
暖かくなって、店に出入りするノラたちの生活が変わりました。
前回書いた先月の中旬あたりから来なくなって、ニャーモドキは10日ほど前に一度会っただけだし、カブキはまったく見ていません。

当初はダイフクの残し餌がなくなったりと、遅い時間に来ていた痕跡があったけど最近はそれもなくなった。カブキは最後に見たとき後ろ半身の黒毛が茶色く変化していて、明らかな異常が見受けられたので気になります。しかし、会えなくてはどうしようもなくて・・。

          
       10日ほど前、最後に会ったときのニャーモドキ

もともと通いだった彼ら、流浪の生活なれば、腹を満たせる店の餌場をそう簡単には諦めないだろう。とすれば他に本拠地があるのか、もっといい餌場を見つけたか。あるいは事故か事件に巻き込まれたか、彼らの生活を推し量る術はない。この店に居着けば、家猫として安住の地を見つける道も開けただろうに残念です。

※ダイフクは相変わらず間を空けてやってくるので改めて書く予定。

気になったので、以前シャッポを知る人に教えてもらった公園にまた行ってみました。公園の奥にある丘陵のさらに奥、隣接する公民館の裏近くに小路があって、その周辺にノラたちはいます。冬は植栽の下で寒さを凌いでいるのでしょうか。ここは、ノラたちが生息する場として知る人の間では有名らしい。この公園のニャンコたちの日常がどんなものなのか、もう少し見てみたくなりました。

          
            
          公園のノラたち、まだまだたくさんいます

以前にも書いたように(「ノラたちとの共存を目指して・その1」)、ノラに生まれても1才まで生きる確立は10%少々しかない。つまり、10匹生まれてもそのうち9匹は初めての冬を越せない。統計的にそう言うのは簡単だけど、その無念の死を遂げる一匹一匹に人生(猫生)がある。かつてバス通りの植栽帯で必死のしゃがれ声で鳴き続けていた子猫。K君と探したが結局保護できなかった。あの子猫の末路を思うと胸が痛む。

それが野生動物の生き様だ、と言われればそうだろう。でも人間と、人間社会に深くかかわりながら生きているノラたちを、社会としてもう少し見守ることはできないものか。今活躍しているボラさんたちのサポートとなる有効な方法が求められているのです。

ノラの生活は孤独だ。怪我をしても病気になっても誰にも頼れない。それはあたかも、紛争地域で戦闘に巻き込まれた子供たちに似ている。親を失い兄弟を失い、ひとりで戦地を彷徨う子供たち。もちろん赤十字の救護隊もいるけど手が足りない。ボラさんたちがどんなに頑張っても手が回らないノラたちと同じだ。

紛争地域に暮す子供たちのように、自分の力ではどうしようもない運命に翻弄されるノラたち。今はノラ問題に関する過去の報道を辿っていますが(これは「ノラたちとの共存を目指して・その2」として改めて書く予定です)、感じるのは統計的に扱っている報道が多いことです。

殺処分7万匹と一口で言われても、ピンとこない人も多いだろう。それより、「紛争地域で家族を失いながら健気に生きる○○ちゃん」のように具体的な現実例を直に伝えた方が人の心は動く。ノラたち救済活動の有名人や議員さんたちも大勢いるけど、やはり、社会を変えるには報道に頼るのが一番だと思うのです。

          
        「オレにはわかるぞ、ノラの気持ち」(テンちゃん)
コメント
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