志情(しなさき)の海へ

琉球弧の潮風に吹かれこの地を掘ると世界と繋がるに違いない。世界は劇場、この島も心も劇場!貴方も私も劇場の主人公!

旧一月十六日は後生(グソー)のお正月だという。

2021-02-27 23:10:45 | 日々の記録・備忘録
(満月)
ジュールクニチ(十六日)は主に離島(宮古や久米島など)に広がる旧暦行事。離島地域だけではなく本島でも、家族を亡くして初めてジュールクニチ(十六日)を迎える家庭では、「ミージュールクニチ(初十六日)」の供養としてお墓参りを行う、ゆえにお墓に行き掃除をして仏壇に迎えた。由縁ある方からお花のプレゼントが送られ、少し仏前は華やかになった。


焼香に来て下さった知人から小耳に挟んだのは、小1の時不幸な死を余儀なくされた遊び友達のお母様がまだお元気だということだった。彼女の事は脳裏にあり続けた。住宅をマップを描いて教えてくださった。

不幸な事件で他界したクラスメートのお母さんは、お元気そうで記憶が曖昧だった。面差が小1で記憶が途絶えている彼女に似ている気がした。
私の名前は知るよしもなかった。無理もない。彼女の名前を呼ぶと涙を浮かべていて、胸が詰まった。線香を焚いて言葉をかけている内に涙がこみ上げてきた。是非仏前にと思いつつ時はあっという間に過ぎたのだ。

後生の正月がある。
旧十六日はまた廻ってくる。

食事をしながら語り合う一時、時は淡々と今日明日、思い出を呑み込んでいく。物語は消えていくが、記憶のなかにあり続ける君や彼女。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。