栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

キングカメハメハ産駒(8)~ローズキングダムの線の細さ

2010-03-22 15:47:00 | 血統予想

まずは訂正とお詫びから…
前回までのデータに大きな誤りがありました
各成績のなかで、距離別成績だけは芝のものではなく、誤って芝ダート合算したものを掲載していたのです
今回からは芝だけのデータになっています…失礼しましたm(_ _)m

キングカメハメハ産駒各成績
芝1200m(15.8.12.116)15.2%
芝1400m(8.17.13.82)20.8%
芝1600m(29.26.23.166)22.5%
芝1800m(31.25.22.151)24.5%
芝2000m(14.12.13.133)15.1%
芝2200m(4.7.3.24)28.9%
芝2400m(2.2.3.15)18.2%
東京芝(22.21.14.104)26.7%
中山芝(16.15.12.90)23.3%
京都芝内(6.16.11.86)18.5%
京都芝外(9.7.7.45)23.5%
阪神芝内(4.9.4.56)17.8%
阪神芝外(17.9.9.68)25.2%
新潟芝内(2.2.6.33)9.3%
新潟芝外(4.4.4.38)16.0%
芝良(83.85.75.565)20.8%
芝稍(14.8.11.86)18.5%
芝重不(12.9.6.62)23.6%

先週はローズキングダムに土がつき、韓国馬事会杯は人気3頭が総崩れ、但馬Sのベルベットロードも凡走と、やはり信頼度は中山<東京、阪神内<阪神外という結果に…

橋口師はローズキングダムの敗因を馬場に求めているようですが、それは私も同感ですね~

この馬はキンカメ産駒にしては薄手でちょっと線が細い感じがあって、それは主にMill Reefやナスキロクロスの影響だと思いますが、まあパンパンの良だったらゲシュタルトは差していたのではないかと

しかしそういう線の細いところが、これまで手放しで大物だと褒めきれなかった理由でもあります

良血で馬が垢抜けていて、完成度が高くてセンス抜群で、でも男馬にしては少し線が細い

ロイヤルタッチがそんな馬でした

バブルがいなかった皐月は最大のチャンスだったんですが、あの馬は皐月を勝つには少しお上品すぎたんですよね~

勝ったのがブルーカラーなイシノサンデーだったので、よけいにそう思いました

キングカメハメハ産駒(7)~エルコンとの違い
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/b8c3b6daa9c16d89bd6a49ae3f797cf9
キングカメハメハ産駒(6)~ラストタイクーン増幅がさらに早道
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/0fb16dacb9608153d41f41ce452ed0e1
キングカメハメハ産駒(5)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/65773423a5ab830ec60e23771688ec26
キングカメハメハ産駒(4)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/e55f428737922691b79e8e6ec6e9a961
キングカメハメハ産駒(3)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/117642ea4c574e04f0982348f4bb6e0f
キングカメハメハ産駒(2)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/2cd78db447a93ca661a57425806887df
キングカメハメハ産駒(1)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/7b33f09a345a93132084ed0d7078765b

コメント (3)
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今日の収穫は…

2010-03-22 00:33:07 | 血統予想
中山11R スプリングS
◎3.ローズキングダム
○12.サンディエゴシチー
△5.アリゼオ
△11.サンライズプリンス
×6.バシレウス
×15.ソリタリーキング
注14.サクラエルドール
キンカメ産駒は1600~1800mの成績が最も良いが、◎も体型はあまり伸びがなくてベストは1800mとみている。多少渋ってもこなす走りだしここで取りこぼしはないだろう。相手を絞る必要があるが、○はマンカフェ×ブラッシンググルームの黄金配合で、母父がスピードのラーイだし体型的にも1800mがベスト。ヘイローのクロスの影響もあって手先の軽さだけでサクサク走るので、大回りより小回り、東京よりは中山がベターだろう。東スポ杯は先頭に立ってソラをつかったのもあるが直線も長かった。中山で好位捲りならこれが相手筆頭とみるが。

阪神11R 阪神大賞典
◎6.ジャミール
○13.トウカイトリック
▲10.ホクトスルタン
△14.アサクサキングス
×11.メイショウベルーガ
注12.ゴールデンメイン
メイショウは地力強化は認めるが前走は相手が弱かった。イコピコは距離云々以前に大跳びで内回りを捲る脚がない。アサキンもステイヤーではないと言い続けてきた。となるとG1級不在でステイヤーズSやダイヤモンドSの延長線上にあるレース。条件上がりの◎で通用するのではないか。母系にフェアトライアル的小脚とサンインロー的スタミナが豊富で、直線の長いコースでは斬れ負けするが前走の捲りは実に鮮やかだった。サンデー×サドラー×スタミナ牝系のリンカーンに近いイメージで、内回り向きのステイヤーだと思うのだ。

---------------

終わってみれば勝ったのがアリゼオとトウカイトリックですから、どちらも新星登場とはいきませんでした

「馬を気にするところがあるので、馬を横に並べないように気をつけました。今日は初めての騎乗でしたが、難しそうなところもあるので馬のリズムを守って乗りました」とノリはコメントしていますが、ここで逃げて勝ってしまったことは、(内枠に入ったらこれしか手がないという)手の内をさらしてしまったということでもあります

サンライズプリンスは母系の重厚さが出た馬で、タキオン産駒らしからぬゆったりしたストライドで走るので、中山内回りのせせこましい競馬向きではないと思っていましたが、東京のダービートライアルに出てくれば楽しめそうだ…というぐらいの脚は見せましたね

他にこれといった収穫はなく、やっぱりペルーサは皐月に行くべきだと思うなあ…(笑)
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さっきちょこっと予想してみたんですが

2010-03-21 11:27:39 | 血統予想
はなのき賞は難解ですが、DeepCompactさんのアイビーフォールドでいいところじゃないですかね~
寒桜賞は内回りでカネトシディオスを買いたくないのでこの馬の単だけ買って観ていたんですが、HyperionとFair Trialベースのパワーと粘りのスプリンターで、1400mでも寒桜賞のようなスローなら我慢しますが、前走のようなHペースだとバタバタになってしまうように(^ ^;)現状は1200mで時計のかかる決着が理想でしょう
今の中京で稍重ならば、未勝利勝ちのような好位差しで上位争いできると思うんですが
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並んでも遊んでいる

2010-03-20 19:02:17 | 血統予想

中山11R フラワーC
◎9.サンテミリオン
○12.オウケンサクラ
▲11.コスモネモシン
△1.ダンシングマオ
△13.ベストクルーズ
×6.イイデサンドラ
×10.ダノンプリマドンナ
注3.シンメイフジ
注15.ジュヴェビアン
◎の母はミルリーフ3×3でフロール賞(仏G3・芝2100m)に勝った。そこにゼンノロブロイで、伸びのある体型と柔らかなストライドから繰り出される斬れ味はいかにもオークス向き。中山より東京がベターだろうが、ここでも素質は一枚上とみる。○は血統も体型も走法も中距離馬で、この距離で好位付けなら今度は馬券圏内。ただしハードなローテへの一抹の不安はあるので、ヘイローのクロスで中山向きのレース巧者▲も相手に加えたい。

阪神11R 若葉S
◎4.ペルーサ
○6.ヒルノダムール
△2.セイクリッドセブン
×10.コスモエンペラー
今年のクラシック路線は堅実で自分の力だけはきちんと走るモノサシ馬が多く、中距離でいうと○とかダノンシャンティとかアリゼオとかエイシンフラッシュあたりの層が非常に厚い。つまりこれらに完勝しないとローズキングダムとヴィクトワールピサに挑戦状は叩き付けられないということだ。◎は新馬を勝ったときから大器だとベタボメしてきたが、まだ前走にしても物見したり抜け出して遊んだりで本気で走っていない。ここで○相手に真価をみせてくれるだろう。3着には自分の競馬に徹する馬をということで、ドリームパスポートの全弟で斬れ味のある△の追い込みと、今回はスタミナにまかせて逃げそうな×。

中京11R ファルコンS
◎7.ダッシャーゴーゴー
○17.ジュエルオブナイル
▲4.キョウエイアシュラ
△3.エーシンダックマン
△15.エーシンホワイティ
×9.メイショウデイム
×13.サリエル
注2.セイウンオウサム
注10.ドリームフォワード
小倉2歳Sの1,2着馬はその後も1400m以下では凡走がないし、2馬身以上離したオレンジティアラやサリエルをモノサシにすれば、両エーシンやドリームフォワードあたりより一枚上の地力があるとみたい。今の時計のかかる馬場も考慮すると◎の好位差しでいけるだろう。京王杯は滑る馬場に脚をとられたが、左回りを経験しているのは強みだ。

---------------

サンテミリオンは中団から差す形になり、しかもこれだけスローで瞬発力が要求される流れだと、「細かい適性をいうと1800<2000、中山<東京」と書いた一抹の不安が現実のものとなった感
今日も追う毎に全身がしなってストライドが伸びて斬れる脚は使っているのですが、中山のスローはあそこでしなっていては間に合わないのです
まあもともと桜よりオークスというタイプですから、先々へ向けての糧というか「程よい負け方」だったとは思いますよ~

ペルーサはまだ追い切りをビッシリやったことがないらしいのですが、おそらく実戦でも稽古でも、苦しい思いや辛い思いを全く味わってないんじゃないですかね~
抜け出してから遊ぶとかソラをつかうのは強い馬にはよくあることですが、この馬は並んで追っているときも遊んでるように見えます
今日も直線で併せ馬になって、アンカツさんがハミをかけても前に出ようとする意志が感じられず、「ねえねえヒルノくん、競馬場で走るのって楽しいよね~♪」と息も切らさず話しかけてる、そんな絵にすら見えました
馬体や走りにBlushing Groomの美点が全て出ていて、アグネスデジタルの鋭敏さとテイエムオペラオーの重厚さを併せ持っているイメージで、学習すれば何でもできそうな気がしますよ
皐月に行かないなんてもったいない…と思うのは私だけではないでしょう

韓国馬事会杯は人気のキンカメが全部消えましたね~
やっぱり同じマイルでも、東京や阪神外ほどは信用できんなあ~と改めて思った次第
…予想は◎シルポートで空振りでしたが(^ ^;)

Mill Reef的なサンテミリオン、Halo的なコスモネモシン
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/362a5da5d1b6535f06286d0fde3a9db2
ペルーサ出陣
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/336dfd85c88811b348f543332f4ccf1a
ゼンノロブロイ産駒の配合
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/ec56ab792f39ea09d4270ecc3729a711
名ホストBlushing Groom
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/022a071bed05039c162e9b66d3807a2c

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Mill Reef的なサンテミリオン、Halo的なコスモネモシン

2010-03-19 15:51:48 | 血統予想

サンテミリオンの母モテックはMill Reef3×3でフロール賞(仏G3・芝2100m)の勝ち馬
ゼンノロブロイ+Mill Reefのイメージ通りの、細身で伸びのある体型と柔らかなストライドから繰り出される斬れ味は、誰が見てもオークス向きです
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007102958/
ノリは「ゼンノロブロイにソックリ」とゾッコンのようですが、こちらのほうが父より体型の伸びはありますが父ほど俊敏ではないですね
だから細かい適性をいうと1800<2000、中山<東京だと思うので、そこを素質や器の違いで押し切れるかどうかでしょう
Mill Reefのクロスはローエングリンのように燃えやすい気性が伝わることもままあるのですが、今のところそういう面は見られません

コスモネモシンはゼンノロブロイ×SingspielでHalo3×4。Halo的な無駄のないフォームで走るレース巧者で、フェアリーSは展開が上手くはまった面もありましたが、相手なりに走るタイプでしょうし中山内回り向きの器用さは買いでしょう
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007101171/
瞬発力はそれほど図抜けたものはありませんから、少し馬場が渋ったほうが狙い目は増しそうです
ヴィクトワールピサ、サンディゴシチー、ダノンシャンティなどHaloクロス馬の活躍が目立つ3歳世代ですが、サンデーの血が2代3代と遠ざかるにつれてHaloを増幅する必要が出てくるのは自然の流れでしょう
ちなみにペルーサとヒルノダムールとレーヴドリアンはHalo≒Red God、リディルはHalo≒Drone、リルダヴァルはHalo≒Sir Ivorです
他にもCaerleonやミスプロやSeattle Slewなどを絡める方法もありますが、いずれにしてもHalo的な要素をどうやって増幅させるかというのが、サンデーの孫曾孫たちの配合の一つのポイントといえるでしょう

あと、「ゼンノロブロイ×トニービン」でも書いたように、どちらも母が欧血主体の血脈構成になっているのも見逃せません

ゼンノロブロイ×トニービン
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/20e716ffbb942bcc595d91127299e4d4

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ビリーヴ+カワカミプリンセス=女タマモホットプレイ?

2010-03-16 16:45:45 | 配合論

ビリーヴの母グレートクリスティーヌは、父Danzigと母Great Lady M.が非常によく似た血脈構成なので、
Northern Dancer≒Icecapade2×2
Petition4×5
Olympia5×4
Fighting Fox5×5
という強力な相似配合になっていて、これが娘の卓越したスプリント能力の源と考えられます
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1998101038/

Great Lady M.はサウンドバリアーの3代母でもあり、そこにSecretariatが配されて生まれたのが祖母Lady's Secretで、G1を勝ちまくって北米年度代表馬となったのはご存じの通り
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007101512/

そして注目できるのは、アグネスデジタルの母父Chief's CrownがDanzig×Secretariatの組み合わせであることで、グレートクリスティーヌがやっていた相似配合を、代を経て、Secretariatを絡めてニアリークロスでやっていることになり、ようするにサウンドバリアーはChief's Crown≒Lady's Secret3×2になっているわけですね

┌Danzig
Chief's Crown
│┌Secretariat
└Six Crowns

┌Secretariat
Lady's Secret
└Great Lady M.

┌Danzig
グレートクリスティーヌ
└Great Lady M.

母スリーピングインシアトルのSeattle Slew×Secretariatという組み合わせはカワカミプリンセスの母と同じで、エルフィンSはスローのヨーイドンで後方のままでしたが、上がり12.0-11.9の持続戦を柔らかなアクションでジワジワ伸びて差し切った脚質は“上がり12秒の女王”カワカミとかぶるものがあります

「ビリーヴ的スプリント+カワカミプリンセス的柔斬れ」という配合的イメージでいくと、マイルも守備範囲ですがベストは平坦大回り芝1400m、ナベが乗って大外一気の勝ちっぷりもコミで、どうやらこれは“女タマモホットプレイ”というキャラではないかと…

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阪神は外差し、中山は中伸びに

2010-03-15 22:37:13 | 血統予想
阪神11R フィリーズレビュー
◎6.テイラーバートン
○15.ラナンキュラス
▲8.ステラリード
△2.ロジフェローズ
△3.レディアルバローザ
×7.カレンチャン
×11.ニシノモレッタ
注9.ソムニア
土曜のうずしおSは昨年の1,2着(サワヤカラスカル,マイネエスポワール)がそのまま2,3着にきたわけだが、昨年は重馬場のHペースの前崩れだったことを思えば、今の阪神芝は少し時計のかかる馬場で外差しも決まりやすい状況か。となるとタスカータソルテの全妹で、ジャンポケ産駒ながら母系のノーザンテーストやブルリーのパワーが出た急坂小回り向きのマイラーの◎が力任せに差し切ってしまいそうだ。Hペースになればマイネレーツェルのような中距離馬でも届くレースだし、1000m通過59秒前半の前走でも行きたがっていたほどで、1400mのペースに戸惑うとは思えない。急坂小回り1400mがベストの○▲を相手本線に。

中山11R 中山牝馬S
◎4.コロンバスサークル
○1.チェレブリタ
△7.レジネッタ
△15.ブライティアパルス
×8.ジェルミナル
×16.ザレマ
注3.ニシノブルームーン
◎はアプリコットフィズの半妹で伯父にマンハッタンカフェがおり、奥のある素材だと以前から褒めてきた。小回り1800mを小器用に勝つタイプでもないような気はするが、スプリンターのウエスタンの逃げをショウナン以下が追う展開なら淀みないペースで流れるだろう。レディパステルがインから地力で抜け出したような競馬で勝ち負けになるとみた。○は父を柔らかく緩慢にした感じで道悪の京都牝馬Sを勝ったがベストは1800mだろう。まだまだイン有利の馬場バイアスだけにこのイン差しを相手に。

-------------------

先週は阪神も中山も待望の良馬場でしたが(中山は土曜途中まで稍重)、阪神は時計一つかかる馬場で外差し優勢、中山もイン絶対有利というほどでもなく内から3,4頭目あたりが一番伸びるという感じの馬場バイアスでした

阪神は先行馬が止まることが多く、うずしおSのポルトフィーノやフィリーズレビューのテイラーバートンなどは、ドッと下がってきた先行勢がまともにカベになって全く追えませんでした

サウンドバリアーは母がSeattle Slew×Secretariatですからカワカミプリンセスの母と同配合で、そこにアグネスデジタルでSecretariat5×3。ボルキロ的な柔斬で差す馬で、チューリップ賞の血統クリニックでは「上がりがかかれば差す脚はある」と書いておいたのですが、内回りのここで間に合うとは思いませんでしたね…
レースの上がりが12.0-11.9で、これを大外からジワジワ差した脚は鋭さより持続力を感じさせるもので、エルフィンSは上がりが速すぎて後方のままでしたが、そういう脚質も“上がり12秒の女王”カワカミと相通じるものがあります
基本的には内1400mよりは外1600mのほうが合っている馬で、本番も軽くはみれないと思いますが、外回り特有のスローになると辛いかなというところはあります
ラナンキュラスはファレノプシスに似た内回り向きの差し馬だけに、ここは勝ちたかった鞍でしょう

ニシノブルームーンは母カプリッチョーサ(チェヴァリーパークS)がFair Trialのクロスで、自身はTurn-toとRomanのクロスですから、ブライアンズタイムのパワーとFair Trialの粘りで走るのでヴィクトリーのように急坂小回り向きの脚質
府中牝馬とエリ女は大回りなので無視すれば、マーメイド2着、愛知杯5着とオープン入り後も小回りではまずまず好内容で、ここは狙い目ではあったのですが穴人気になってもいました
コロンバスサークルは最後に素質の高さはかいま見せましたが、やっぱりこの姉妹は中山より東京のほうが走りやすそうに見えます
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ゼンノロブロイ×トニービン

2010-03-14 00:22:13 | 血統予想

中山11R アネモネS
◎7.アニメイトバイオ
○2.ギンザボナンザ
△15.ワシリーサ
×1.オルレアンノオトメ
×12.トーセンフリージア
注3.ホッコーマスタング
◎○が実績上位のメンバー。新興勢力という点では△で、フェアトライアルが多い配合で中山マイル向きの器用さと粘りがある。

中京11R 中京記念
◎11.サクラオリオン
○16.マイネルスターリー
▲1.リトルアマポーラ
△2.ホワイトピルグリム
△8.シャインモーメント
×5.シャドウゲイト
×9.トウショウシロッコ
注4.ホッコーパドゥシャ
注14.ナリタクリスタル
◎はエルコンにダンジグにテューダーミンストレルだからフェアトライアル的な粘りで走る中距離馬。手先だけで走るので長い直線で斬れ味を要求されると辛いが、小回りで時計や上がりがかかるとしぶとい。昨年からの9戦は(2.0.2.5)だが、小回り2000mで勝ち時計が2分以上かかった場合は(2.0.1.0)で、中京記念と函館記念に勝ち札幌記念で僅差3着。中京の芝は前開催から時計がかかっているし、しかも先週は道悪競馬。同期のヴァーミリアンもトウカイトリックもアイルラヴァゲインも今年に入って馬券に絡んでいるし、今週の追い切りの動きなどみるとこの馬もまだまだ元気だから、この人気なら◎でいってみる価値はあるだろう。

------------------

アネモネのギンザボナンザもゆきやなぎのハートビートソングもゼンノロブロイ×トニービンで、この組み合わせはこれまで8頭が出走して4頭が勝ち上がっており、なかなかの相性というべきでしょうね(ちなみにゼンノロブロイ産駒全体の勝ち上がり率は約28%)

前に「ゼンノロブロイ産駒の配合」で書いたように、ゼンノロブロイは米血に偏った血脈構成なので、欧血オンリーのトニービンのような血を母父にもってくるのは有効です

ペルーサの母なんてほとんど米血ゼロといっていい血脈構成です

ゼンノロブロイ産駒の配合
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/ec56ab792f39ea09d4270ecc3729a711

名ホストBlushing Groom
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/022a071bed05039c162e9b66d3807a2c

--------追記--------

栗山さんのブログを見にいったら全く同じタイトル内容でした(^ ^;)あそことは内容がよくかぶるなあ…

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ブレない予想で

2010-03-12 23:23:31 | 血統予想
もう水曜の話になりますが「ハート・ロッカー」見てきました~

一連の爆弾物処理のシーンは手に汗握るものがありましたが、まあ5段階で☆3つ半ぐらいですかね~。退屈しないで最後まで観れましたよ

この映画は無名の実力派俳優ばかりを起用していて、そのため登場人物の誰がいつ死ぬかわからない…という緊張感が最初から最後まで続くわけです

たしかにうちのオカンなんか、2時間ドラマの真犯人を役者の格だけで当ててしまいますからね~(^ ^;)

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土曜の予想はタイミングよくというか、最近ここで書いてきたことを踏まえた◎になりました

まあ考え方はブレてないということで、あとは当たれば万々歳ですが(^ ^;)
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血統クリニック

2010-03-11 14:02:03 | 血統予想
競馬総合チャンネル「血統クリニック」ではメインレースの出走予定馬の血統解説を毎週書いています(毎週木曜更新)
チューリップ賞のを転載します

◇デピュティ系の雑草の強さ
 アパパネについては母がSalt Lake産駒のスプリンターだったこともあり、「瞬発力だけの馬だ」などと書いてきたが、前走の勝ちっぷりを改めて見直すと、この馬は母父のDeputy Minister系の雑草的な強さを受け継いでおり、距離やコースや馬場や展開など、様々な条件に幅広く対応できるような強さを持ち合わせていて、私が思ったよりも奥のある馬ではないかと思い直した。キンカメ産駒は外回りのマイルは強いし、馬体に伸びが出て成長もうかがえるので、ここは◎でいいだろう。

◇外回り向きのキンカメ産駒
 エーシンリターンズは小倉2歳Sに勝ち朝日CC2着のエイシンサンサンの娘。キンカメ産駒らしく外回りに替わって連勝してきた。ここも外回りだから近2走と同じぐらいはやれるだろう。

◇本質は中距離馬か
 オウケンサクラの父バゴは重厚なNashwanの仔で凱旋門賞馬。母ランフォザドリームは朝日CCとマーメイドSに勝った。娘も走りに中距離馬らしい重厚さがあり、前走も弾けたというよりはしぶとく伸びたという勝ち方。地力があるので上位争いはするだろうが、マイルで勝ちきるまでのイメージは湧かない。

 ラフォルジュルネはスペシャルウィークにCaroとMill Reefが入って中距離の斬れに秀でた配合。距離はもう少し欲しいが、外回り向きの脚があるだけに差しに回っても注目。
 ショウリュウムーンはキンカメ×ダンスでNijinskyとRaise a NativeとGraustarkのクロス。柔らかなストライド走法はいかにも外回り向きでここでも注意。
 ナムラボルテージはナムラマースの妹で父も同じChief's Crown系(チーフベアハートとグランデラ)だから3/4同血の間柄。馬のタイプも似ていて、距離はもう少し欲しいが外回り向きの持続力と斬れ味は買える。
 ベストクルーズはニッポーテイオーやタレンティドガールの姪で、祖母チヨダマサコはMy Babu4×4。手堅いマイラーで自在に立ち回るが斬れや瞬発力は平凡だから、内回りで少し紛れたほうがチャンスはあるか。
 サウンドバリアーはSecretariat5×3にSeattle Slewと「Bold RulerとPrincequillo」の組み合わせを重ねた。エルフィンSはスローすぎて不発に終わったが、外回り向きの斬れ味はあるので上がりがかかれば。
 ワイルドラズベリーはベッラレイアの姪だが、祖父Fairy Kingのパワーと粘りが強く出ている馬で、ワンカラットをよりパワー型にしたようなイメージ。紅梅Sは完勝だったが、本質は急坂小回り向きだ。
 ヴィクトリーマーチはアグネスタキオン×Caerleonだからアドマイヤオーラと同じ配合だが、祖母の父がRoberto系で全体にパワーと粘りの血が多く、これも阪神なら外回りより内回り向きの脚質といえる。
 オメガブルーハワイは母がFair Trialを豊富に持つので小回り1400m向きの器用な小脚がある。外1600mに替わるのは喜べないし、揉まれ弱さがあるだけに多頭数も歓迎ではない。
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