栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

マリーンSは

2009-07-19 08:18:54 | 血統予想
マチカネニホンバレがかぶってますね~
ダート中距離界を担う大器なのは誰もが認めるところですが、シンボリクリスエス×Deputy Ministerといえばあのサクセスブロッケンを思わせる組み合わせで、胴長体型のストライド走法で東京で4連勝した馬
アフリートにナスキロで軽いスピード満点のフリートアドミラルが、脚抜きのいい小回り1700mでスイスイ行ったら捕まえきれるかどうか。ここは意外に試練かもしれませんよ
私はフリートの単勝だけ買って観ていようかと…(^ ^;)

日曜の予想原稿は新潟10,新潟11,小倉10,札幌8と4鞍やりましたが、どれも雨にらみ道悪にらみでアイビスSD以外は小回り(内回り)でもあり、Fair Trial的小脚やLa Troienne的パワーを重視ということで
札幌は夜半からシトシト降ってます
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ザッツザプレンティ≒ショウナンパントル≒ショウナンアクロス≒フライングメリッサ

2009-07-19 05:53:28 | 血統予想

ショウナンアクロスはザッツザプレンティと3/4同血(ダンスインザダーク×バブルプロスペクター)でバブルガムフェローと父系母系が同じ(SS系×バブルカンニー牝系)で、2歳時に百日草特別を逃げ切ったときにはクラシック路線に乗ってくるかと思われたが、その後は長いスランプを挟んでマイル路線に転向、すっかり準オープンの安定勢力に収まってしまった
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2005102155/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2000101398/

ザッツとは母父にIn the Wingsを挟むか挟まないかの違いだが、バブルプロスペクターにIn the Wingsを配するとNorthern DancerやMill Reef≒Hopespringseternalなど強力な相似配合になり、これがスピードを生んだと考えられるが、もう一つのポイントはSadler's WellsとパナスリッパーとLyphardを通じてFair Trialのクロスが遠いところで生じることで、これが字面の血統以上の小脚を伝えた要因だろう。バレークイーン的な小脚と言ってもいい

だからショウナンアクロスはどちらかというとストライドというよりはピッチで差す脚質で、だから追い込み脚質ながら東京の長い直線ではハマりそうでなかなかハマらない。準オープンに上がってからは馬券に絡んだのはいずれも阪神内1400mだ。ちなみに3/4姉のショウナンパントルも阪神JF勝ちはまだ内回りの頃だった

しかしバブルウイングスにブライアンズタイム、ダンスインザダークと配されたフライングメリッサの場合は、Fair Trialを2世代いじってないこともあり、むしろバブルガムフェローをサンデー×ミスプロ柔くしたような柔さと粘りのストライドで走るから面白い
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2004102746/

けっきょくこういう問題は、いつも言うように実馬と血統表を見比べて何がONになっているかを洞察するしかないわけですが、Sadler's Wellsが入るわりに妙に手先が俊敏な馬がいたら、おそらくそれはFair Trial的な小脚がONになっているのではないかと考えられます
その典型例がアンライバルドでありカンパニーであり、そしてエルコンドルパサーなわけですね
博多特別絡みでいうと、ホーマンファラオはサドラー系×トニービン系で、これもわりとFair Trialっぽい馬やと思いますよ

というわけで、ショウナンアクロスに新潟内1400mという条件は意外に合っていて、フライングメリッサに小倉1800mの高速戦は意外に合ってないのではないかと思うわけですが、いや長いわりにあんまり大したネタじゃないですな(^ ^;)

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土曜

2009-07-18 01:00:50 | 血統予想
対馬特別は平坦のパンパンでエメラルドミストのRound Table斬れを買ってみたいのですが、前走の大幅馬体減からあまり戻っていないという陣営のコメント。パドックを見るまでは▲でいくしかないです…
シルクシャンゼリゼが人気になる根拠は骨っぽいメンツが揃った昨夏の湯川特別2着でしょうが、Nijinsky3×5とAlydarが「Bull LeaとBlue Larkspur」で脈絡する配合で、見るからにAlydarでっせという力馬。函館の上がり36秒の競馬でしつこいのはわかりますが、開幕週の小倉で捲りきれるかとなると、はてこんなに◎が並んでいいのかと思うわけですが…

九スポはアグネスサクラで堅いでしょう。前走も◎でしたが、Fair Trialが多すぎるぐらいの配合で、ホワイトマズルやトニービンのナスキロ斬れではなく、エルコン的Fair Trial的な俊敏さが出たピッチ走法は明らかに小回り向き。気性も前向きですが、前走の位置で競馬できるなら取りこぼしは考えにくいですね

土曜はメジロマ○ヤーで勝負したいですね~
メジロマ○ヤーみたいなあの馬で(・∀・)
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Never Bendと夏馬

2009-07-15 21:15:56 | 血統予想
アイビスサマーダッシュの原稿を書くので過去の連対馬の血統表をチェックしていると、Never Bend持ちがやたら絡んでいることに気づく

メジロダーリング(01年1着)Never Bend4×5
シンボリスウォード(01年2着)Never Bend4
ブレイクタイム(02年2着)Never Bend5(+Buckpasser4×5)
ティエッチグレース(03年2着)Never Bend4(+Seattle Slew2)
タカオルビー(04年2着)Mill Reef4×4(+Caerleon2,Buckpasser5)
ウェディングバレー(05年2着)Never Bend5×4
サチノスイーティー(06年1着)Never Bend3(+Numbered Account5)
ナカヤマパラダイス(07年2着)Never Bend4×5
※数字は血統表中の世代

スプリント戦では最初のダッシュや無酸素運動の持続に強靱な筋力が必要で、だからスプリンターと呼ばれるような馬は肉量豊富でコロッとした体型をしているわけだが、Nasrullah+DominoのスピードとLa Troienneのパワーを併せ持つのがNever Bendという血だ

ちなみにNever Bendを持たない馬でも、La Troienne系のクロスは持っていることが多い
テイエムチュラサン(05年1着)Cohoes5×5(+Caerleon3)
サンアディユ(07年1着)フレンチデピュティ×CaerleonでNorthern Dancerとナスキロラトロのクロス
カノヤザクラ(08年1着)母がWoodman×Sadler's WellsでLa Troienne継続クロス

札幌スプリント連覇のノーブルグラス(父ミルジョージ)など、夏の北海道の短距離重賞でNever Bend持ちが活躍することは以前から指摘してきたが、洋芝向きのパワーという点でも秀でた血脈だ

またNever Bendを持つ馬はエリモハリアー(母父ブレイヴェストローマン)なんかが典型だが、硬くてあまり全身運動ができないから手先のパワーに頼った走りになりがちだが、あれでも暖かい時期はいくらかでもフォームに柔らかみが出てくるように見える。つまりNever Bend持ちの硬肉=夏馬が多いという側面もあるのではないかと

というわけで、Never BendをはじめとするLa Troienne血脈を引き、わりと硬肉で夏場に実績がある馬…という切り口で攻めてみるのも面白いかもしれないですね~
今年の出走予定馬では、過去の勝ち馬であるカノヤザクラやサチノスイーティーの他、6~8月(2.0.2.1)のあの馬とか、6~8月(4.1.1.4)のあの馬なんかが当てはまりますな(・∀・)
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そろそろロージズインメイについて

2009-07-15 03:03:03 | 配合論

日曜はウインズ札幌の常連たちと札幌競馬場のゴンドラ席で一日競馬をやってきました
新馬戦が始まる前に昼飯でも食おうと食堂に入ったのですが、私の注文したカレーだけが待てど暮らせど出てこず、オバチャンを急かしてやっときたと思ったら阪神4Rのファンファーレが…
仕方ないのでカレーを食らいながら食堂のテレビを遠目に見ていると、マイネアロマが好位からきれいに抜け出して快勝

メタボ血統博士さとる「ロージズインメイ勝ちましたね。中央初勝利じゃないですか?」
筆者「ダイイチルビーの孫か。わりと母系が出てるように見えるなあ~」

マイネアロマの牝系はイットーにさかのぼる“華麗なる一族”で、3代母ハギノトップレディは桜花賞馬で、祖母ダイイチルビーは安田記念やスプリンターズSの勝ち馬
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007104369/
トニービン×トウショウボーイはHyperionとNasrullahの組み合わせのクロスになり、本馬の伯母でオークス3着のダイイチシガーをはじめ、神戸新聞3着のベッスルキング、ロードモンタナ、ウェディングハニーなどがこの配合ですが、マイネアロマの体型や走法はこれらとかなり重なるものがありました。あ~なるほど、トニービン×トウショウボーイのイメージやなあと思わされる馬です

ロージズインメイの父の父Devil's BagはHalo×Balladeという超良血(Glorious Songの全弟、Saint Balladoの全兄、RahyやSingspielの叔父)ですが、そこに米アウトサイダー血脈とPrince JohnやRoyal Gemのスタミナが重ねられた緩い配合(Double Jay5×4)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a010a10/
最近のリーディングサイアー級の種牡馬をみると、ノーザンテーストやトニービンやミルジョージは自身に強いインブリードがあり、サンデーサイレンスやブライアンズタイムは自身はアウトですが父に強いインブリードがあります
これらと比較すると、ロージズインメイの血統表中の近い先祖で良質のスピードを固定しているといえるのはDevil's Bagだけですから、この配合形で何か特長のあるスピードを高いアベレージで伝えることができるかどうかは微妙なところで、だから新種牡馬ロージズインメイについてはこれまで貝になっていたわけですが(^ ^;)、マイネアロマの血統表を見て、芝の活躍馬が出るとしたらこういうパターン、つまり母の資質で芝を走るというようなパターンが多いのかなあ~と思ったわけです

ちなみにゴンドラ席で同室だったのは岡田総帥のグループでした。一緒に連れてったオバチャンが七夕賞の写真判定でギャーギャー騒ぐので苦笑してました(^ ^;)

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オペラハウスの硬肉で

2009-07-14 13:04:24 | 血統予想

「オペラハウスの硬肉は、Nasrullahで柔らかくなるまで煮込みたい」
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/f9ffc1b753c096aa9c014b0de892f3a0
で書いたように、オペラハウスはSadler's WellsのスタミナとHigh Topのパワーを伝える一方で、体の硬さや手先の重さも伝えるのが(日本の軽い芝においては)弱点だ
だからテイエムオペラオーやメイショウサムソンのように、Blushing GroomやPrincely GiftやGrey Sovereignやナスキロ血脈を経由してNasrullahのクロスを持つ、Nasrullah的な柔らかさを伝える牝馬との配合で、日本向きの軽さ柔らかさを補強する配合で大物を出してきた

ミヤビランベリの場合は祖母の父がテスコボーイだが、それ以外にNasrullah的な柔らかさを補った配合とはいえない
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2003105321/
Northern DancerやCourt MartialやDjebelやLa Troienneなどのクロスによって、あくまでオペラハウスとホリスキーのパワーと粘りを引き出した配合になっている

だから七夕賞のような荒れ馬場や目黒記念のような不良馬場で強いのはわかっているのだが、新潟大賞典では新潟外回り特有の上がり勝負で、小倉大賞典では開幕週のレースレコード決着で、やっぱりもどかしいところを見せている
次走が札幌記念にしても新潟記念にしても小倉記念にしても、馬場が渋って欲しいことに変わりはないだろう

オペラハウスは5歳時に本格化し、キングジョージなど欧中距離G1を3連勝してカルティエ賞最優秀古馬に選ばれた。ミヤビランベリはオペラオーやサムソンほど日本向きの軽さ柔らかさはないが、それはオペラオーやサムソン以上にオペラハウス的な馬だという言い方もできるわけで、ここまで本格化すれば欧州のタフな馬場に挑戦してみるのも面白いのではないかと思うわけですが、現実には難しいかなあ…

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ショウナンカンプ産駒

2009-07-13 19:17:01 | 配合論

先週は尾瀬特別ショウナンカザン、郡山特別ショウナンダンクと、福島芝1200mの特別をショウナンカンプ産駒が連勝。絶好調ウチパクを背に先行押し切る勝ちっぷりは、父譲りの力強いパワーを感じさせました

ショウナンカザンの血統表をみると、サクラバクシンオー≒ダイナマイトダディ(ユタカオー×ノーザンテースト)2×2がまず目に飛び込んできますが、ショウナンダンクもNijinsky4×3にノーザンテースト4×4とかなりクロスは強力です
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2005101404/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006100853/

ショウナンカンプ産駒といえば、新馬-特別を連勝して桜花賞路線に乗ったショウナンカッサイも、
ヤセイコーソ≒メジロフィーシャー3×3(タケシバオー×メジロハリマ)
Nijinsky≒Storm Bird4×4
テスコボーイ4×5
というなかなか凄い配合で、一部血統ファンの間では話題になった馬でした
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006101051/

このように代表産駒3頭が揃いも揃って強いクロスを持っているわけですが、ショウナンカンプは父系も母系も日本で育まれてきた和風血統で、Hail to ReasonやMr.Prospectorといった流行血脈もナスキロラトロのような他の有力血脈とニックしやすい組み合わせも持たないので、ノーザンテーストとテスコボーイというリーディングサイアーの血をクロスさせ、そのクロスの強さや多さが生む活力によってスピードを維持するしか手がなかった、ということかもしれませんね

とはいえ、ダイナマイトダディ肌やミュージックタイム肌との配合で、これだけの結果を出せる種牡馬もなかなかいないわけで、こういう内国産血統こそ頭をひねって配合を考える必要があるんだろうなあと、まあセレクトセール初日にこんなこといっても聞く耳持たれないでしょうが…(^ ^;)

賢島特別でショウナンカザンに跨って快勝した藤田騎手が、父ソックリのパワー型スプリンターだと言っていたのが印象的でした

ちなみに船橋で4勝して現在B2のレッドナイトはサクラハゴロモ=アンバーシャダイ3×3ですが、これは知り合いが配合した馬でもちろんこのクロスは狙ってます(^ ^;)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2005101275/

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エルコン産駒

2009-07-12 09:03:50 | 血統予想
エルコン産駒はSpecialのFair Trial的な実直さや粘りや小脚がONになりやすいので、芝のデータでいうと中山>東京、京都や阪神なら内回り>外回りという傾向が出ているのは順当なところ
サクラオリオンのようにDanzigを入れたり、ミストラルクルーズのようにDamascusを入れたりするとより硬肉になって、どちらも時計のかかる小回り1800~2000mがベストですから、△筆頭ぐらいの評価は必要でしょう

今日は知り合いの馬主さんにゴンドラ席取ってもらったので、これから支度して札幌競馬場へ
芝1500mの新馬も楽しみですが、馬券は10Rの平場かなあ…
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タマモナイスプレイで失敗しましたが

2009-07-12 08:10:46 | 血統予想
ミリオンウェーブはフジキセキにミスプロとナスキロでタマモホットプレイのような柔緩慢なストライドで走るから、やっぱり阪神内1400mではなく京都外1400mで買うべき馬でしょう、と懲りずに言い張ってみます(^ ^;)
基本阪神内回りはFair Trial小脚>ナスキロ大脚ということで…
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タマモナイスプレイ

2009-07-10 16:58:02 | 血統予想

土曜のジュライSで人気になりそうなタマモナイスプレイは、タマモホットプレイの全弟でチャームポットの全兄
フジキセキ×ノーザンテースト×ディクタス×ロイヤルサッシュだから、ドリームパスポートとは3/4同血の間柄になる
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2005106133/

タマモホットプレイとチャームポットはノーザンテースト的な伸びのない体型とPrincely Gift的な柔緩慢ストライドで走るので平坦大回りの1400mがベストだが、この馬はWild Riskの4×6のほうがONになったように見える。やはりストライドは柔らかく大きいのだが非力さはあまり感じない

ここまで(4.2.3.6)だが、掲示板を外すほどの凡走をしたのは卯月S13着(中山芝1600m)、心斎橋S7着(阪神芝内1400m)、東山特別6着(京都芝外1600m)の3回のみ
東山特別は6着といってもコンマ3秒の接戦で、実はこの馬、直線の長いコース(東京、京都外、阪神外)では崩れたことがないのだ

この血統と走法からすると、字面の実績ほど阪神内1400mに適性が高いとは思えない。実際準オープンでは東京と京都外で好走し中山と阪神内で凡走しているわけで、ここまでクラスが上がるとそういう微妙な適性が露わになってくるというべきだろう

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