栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

POG指名馬が有馬とNIKKEIを勝ったというのに、こんなヘッポコ予想でいいのだろうか…(^ ^;)

2010-12-27 11:55:59 | 血統予想

中山10R 有馬記念
◎14.ペルーサ
○10.エイシンフラッシュ
▲7.ブエナビスタ
△1.ヴィクトワールピサ
△13.オウケンブルースリ
ブエナは東京と外回りは(ペルーサに◎を打った秋天とJC以外は)全部◎を打ってきたが、有馬や宝塚や秋華賞では◎にしなかった。もちろん強い2着だったのは認めるが、勝ってないのも事実だし東京よりパフォーマンスが落ちているのも事実だから、ここもその見識でいきたい。エイシンは内回りは(3.0.1.0)で、3着は休み明けの皐月賞。母がレッドゴッドのニアリークロスで自身はフェアトライアルの薄いクロスだから重々しい血統のわりに俊敏で小脚がきくのが長所で、折り合いさえスムーズなら中山内回りを上手に立ち回れる馬だと思う。上積みあるローテにここ2週の調教も良く、馬券を買いたいのはこれ。しかし私は3歳ではペルーサが最強だとずっと書いてきたしずっと◎にしてきた。ベストは東京2000mかもしれないが、ブラッシンググルームの変幻自在のオールラウンドさはマヤノトップガンやアグネスデジタルなどを見ての通りだし、若葉Sでヒルノダムールを捲り潰した競馬も強いの一語だった。また裏切られるかもしれないが、やっぱり一番強いと思う馬をG1では◎にしよう。馬券はちょっと変則的に、ブエナを負かすとしたら◎○という買い方で。

中山7R ホープフルS
◎10.ディープサウンド
○5.ナカヤマナイト
▲1.フェイトフルウォー
△4.プレイ
×7.ベルシャザール
◎はリファール4×3が目に付くが、母がデインヒルの強力な相似配合だからナカヤマフェスタ的な配合でもある。だからディープ産駒ながらデインヒルの影響のほうが強い体型走法で、掻き込みの強いパワー走法は明らかに東京より中山向き。相手も印の4頭で、ベルシャザールはキンカメ産駒らしい外回り向き加速だけに3着までとみた。

阪神7R 2歳500万下
◎6.サトノオー
○11.ランパスインベガス
△18.ヴィジャイ
×13.サイレントソニック
◎は1600mでも少し短いような気がするが、しかしちょっとモノが違うだろう。○はディープサウンドに競り勝っただけのことはあって馬も配合もいい。1F短縮もプラスでこれを相手本線にとりたい。

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ヴィクトワールピサはNETKEIBAの「POGオススメ10頭」で推奨した馬で(栗山さんも指名していましたが)、走った両親のきれいな父母相似配合ですから間違いが少ない配合で、血統屋が配合だけで推しやすい馬といえます

たとえばペルーサのようなアウトブリードだと、どういう方向に振れるのか、両親のどういう要素が発現するのか血統表だけでは読みにくいところはありますが(そのぶんうまくいけばオリジナルな強さをつくれるという期待値は高い)、ヴィクトワールピサは読みやすい相似配合でだいたい思ったとおりの理想形に出て、思ったとおりに皐月賞を勝って、ダービーは少し甘くなって、なんかそのあたりでPOG馬選びから始まったストーリーはいちおう完結というか、イマイチ感情移入しにくくなった部分は少しありましたね~

下に書いたように、今回はスロー濃厚で内枠を引いた時点で◎を打てる材料は揃っていたわけですが、でも私はペルーサの器の大きさと、エイシンフラッシュの本当の強さ、この未知の魅力に一票投じたくなったので、予想に関しては悔いはないです

そしてレースが終わった後も、この2頭にはまだわからない強さがあると思っているし、それは来年以降の楽しみにとっておきましょう

しかしブエナビスタのこの秋のもの凄いパフォーマンスに対して、得られた勝ちが秋天のみというのはちょっとかわいそうな気はしますね~

そんなわけで、ヴィクトワールピサの配合については(主にロジユニヴァースとスウィフトカレントとの比較において)もう書き尽くした感はあるので、過去の記事から抜粋しておきますね~

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ヴィクトワールピサは走った両親のきれいな相似配合で、Haloクロスの無駄のない脚捌きとFair Trialクロスのパワー加速を受け継ぎ、鋭角なコーナーを回りながら加速できるのが最大の長所で、だから小回りコースがベターだと書いてきました
父母の重厚な欧血も密にクロスするので3/4兄のスウィフトカレントより底力と持続力もあり、2400mでも簡単にバテることはないのですが、それでも中山2000mと東京2400mでは2馬身ぐらいはパフォーマンスは違うのではないかと思っています
JCとダービーでも3着に踏ん張っていますが、距離だけでなく長すぎる直線をごまかすうえでも、スローの上がりの競馬になったことが大きかったのではないかと
今年のJCの上がり3F11.2-11.3-11.9は、マツリダゴッホが4角先頭で見せ場タップリに粘った08年とまったく同じ
だからあの3着はゴッホの4着と同じように解釈すれば合点がいくのですが、となると今回、中山の2500mでどういう評価をすべきか…
まずあまりスタミナを要さないスローになることが第一条件でしょう
今回の鞍上はネオユニヴァースとのコンビで二冠を制したデムーロですが、スローで前半スタミナを温存できて、なおかつ父の皐月のようなロスのないイン捲り差し、この最高形が実現すれば、JC以上にやれる可能性もあるのではないかと

「3歳馬が揃いも揃った有馬の、3歳馬限定のプレ展望でも…」より
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/7543a24e9a55e0d75a001d856f497866

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ロジユニヴァースと同じような戦績でここまできたヴィクトワールピサだが、母ホワイトウォーターアフェアがボモーヌ賞(仏G2・芝2700m)の勝ち馬であること、その母Much Too Riskyのところに全くスピードが入らないことから、こちらのほうがスタミナ面には信頼が置けるしレースぶりにも少し重厚さがある

まあ微々たる差異だと思うが、似たような配合で似たような戦績でも、ヴィクトワールピサのほうがスタミナ面に関しては少し上ではないかというのが、春のG1を前にした私の見解です

「ロジユニヴァースとヴィクトワールピサの距離適性について」より
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/2e446ec7efd6a07cd2b6a707e102ff61

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父がサンデーからネオユニに替わったことで、父母の欧血の要素も押さえた配合になっているのがスウィフトカレントとの違いで、兄にあったどこかひ弱な面が弟には(今のところは)みられないのは、この欧血のサポートよるものではないかと

ラジオNIKKEIで上がり11.6-11.4-11.8の、11.4の最速ラップのところで捲り上げてくる脚は見た目以上に速く、あの脚は皐月賞を勝てるぐらいのレベルにあると思いますが、捲りきってから最後のひと踏ん張りがきくかどうか、そのカギはポインテッドパスとMuch Too Riskyが握っているといえるでしょう

「ヴィクトワールピサとスウィフトカレントの『1/4の違い』」より
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/89659849e6edd8aa0358adc17872e56b

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