ドモナラズは母父がナリタハヤブサですから、プリモディーネやプリエミネンスやリキアイタイカンやアポロフェニックスなど成功例が多い「アフリート×Nijinsky」のニックス
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2005103112/
これは血統をやる人なら、アフリートがTom Foolを持つので、Nijinskyの母系にあるMenow×Sir Gallahad×Commando×Sundridgeの組み合わせと脈絡するのがニックスの秘密ではないか…とピンとくるでしょうが、アフリートの母母父Green Ticketの祖母DandillyもPharamondとSir GallahadとCommandoとSundridgeを持っているのです
ようするにアフリートにNijinskyをもってくると、アフリートの長所であるTom Fool的なスピード、無駄のない捌きや手先の軽さが伝わりやすい、ということですな~
ドモナラズの祖母ギャラントミシーはNasrullah≒Royal Charger3×3で、そこにGallant ManやMy Babuも入るのでNasrullah的なスピードが豊富
またナリタハヤブサの母父ダイハードはNever Say Dieの直仔ですが、このNever Say Dieはドモナラズの母母母父Gallant Manの父Migoliと下図のようにニアリーな関係で、つまり母アンプルカットはNever Say Die≒Migoli4×4ということになります
┌Nasrullah
││ ┌Blandford
││┌Blenheim
│└Mumtaz Begum
│ └Mumtaz Mahal
Never Say Die
└Singing Grass
│┌Vatout
└Boreale
│┌Sir Gallahad
││└Plucky Liege
└Galaday
┌Vatout
┌Bois Roussel
│└Plucky Liege
Migoli
│ ┌Blandford
│┌Bahram
└Mah Iran
└Mah Mahal
└Mumtaz Mahal
Never Say Die≒Migoliのクロスといえばサクラバクシンオーやメジロドーベルがクリアアンバーとネヴァービート経由で持っていましたが、両者の勝ち気な性格と字面の血統以上のスピードはこのニアリークロスから伝わった部分も大きいのではないか…ということはよく書いてきました
「前回乗ったときは引っかかって逃げてしまったので、そこに気をつけて乗った」とヨシトミは言っていますが、そういう気性もNever Say Die≒Migoliの影響が多分にあり、そこをなだめて差す競馬ができるようになったことでもう一段階ステップアップできた…ということでしょうね~
ただし伸びのない体型とアフリートにNasrullah的スピードを入れた配合からベストは1800mぐらいで、今回はレース運びやコース取りの巧さに加えて、スローであまり2000mのスタミナを要求される流れではなかったことも勝因としてあげられるでしょう