電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

燃料高のご時世、好燃費がありがたい

2022年10月31日 06時00分16秒 | 散歩外出ドライブ
先日、開通した自動車専用道路を走行して、しばらくぶりの高速ドライブにやけに懐かしさを感じました。そういえば、退職して非常勤になり、県内外の出張などもなくなりましたし、のんびり郊外の一般道を走るのが中心で、高速ドライブはずいぶん久しぶりのような気がします。

そういえば、最近の燃料消費率(燃費)の状況はどうなのだろう? この機会に、PCの表計算で整理してみました。継続して記録している燃費データはすでに4台、30年以上になりますが、今の愛車マツダ・デミオXDの現況です。



ふーむ。今年は通年で 22.0km/L となっています。先日の高速走行では、たしか26〜27km/L の値を示していたはず。走行距離はそろそろ 88,000km に近づいていますが、快調に走っております。軽油を満タンに給油して、以前は 5,000円札でお釣りが来たのですが、最近は 5,000円札に小銭を加えないといけません。短い距離で go-stop を繰り返すような走行には不向きですが、まあ月に 5,000 円強で1ヶ月走れると考えると、この物価高のご時世にはありがたい限りです。

クリーンディーゼルの宿命で、ときどき DPF再生が始まりますが、その間隔はこれまで 200〜150km くらいだったのが、最近は 100km を切るようになっています。ちょいとススが溜まりやすくなってきたのでしょうか。次の定期点検で診てもらいましょう。

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東根市の「ポポラ」でラ・フランスを購入〜自動車専用道路の開通も

2022年10月30日 06時00分26秒 | 散歩外出ドライブ
昨日、10月29日(土)は、妻と二人で東根市の「よってけポポラ」で娘のところへ「ラ・フランス」を購入・発送しました。また、今日が亡父の月命日でもありますので、お花や葉物野菜などを購入。果物の美味しい季節とあって、「ポポラ」の無料駐車場には贈答品や土産物などが目的の県外ナンバーの車がいっぱいで、大部分は仙台ナンバーのようでした。

「ラ・フランス」(*1)は、以前は亡父も植えて出荷もしていたのでしたが、収穫後、選果してから予冷のため農協の冷蔵庫に運び、一定期間冷蔵した後に出庫後の点検・選果、そして箱詰めして出荷と、老齢農家には作業が過酷過ぎるとあきらめて、全部の樹を切り倒したのでした。以後、ごく親しい親族のみ購入して送っていますが、ちゃんと「追熟させて◯日頃から」という食べ方を知っている人には味と香りが絶賛大歓迎され、「すぐに食べようとする」など食べ方がわからない人には不評で敬遠されるという果物のようです。ちなみに、私は大好物です(^o^)/



「ポポラ」のすぐ近くに十割そばのそば店があり、敷地の一角にベーグルの店ができているとのことで、ベーグルを購入してお昼にしました。朝の残り物との組み合わせはなんだかへんな感じですが、なかなか歯ごたえもあり、特に一番人気だというイチジクのベーグルが美味しかった。






そういえば、東北中央自動車道の東根北〜村山本飯田までの区間が開通(*2)し、供用開始される日のはずと思い出し、これは行ってみなければとミーハー魂が騒ぎます。ついでに尾花沢の道の駅で買い物をしてこようと考え、15時半ころに二人ででかけました。今回、供用開始されるうち、東根北インターから村山本飯田インターまでの区間はできたてホヤホヤの道路で、村山盆地の中央部を走る景色も長めが良く、物珍しさが先に立ちます。あいにくの曇り空、時々雨模様のお天気で、周囲の山々も夕日に照らされるところと雲に隠れるところが混じる状況で、スカッと爽やかな秋晴れならばさぞや快適なドライブになることでしょう。尾花沢北インターで降りて道の駅「ねまる」を物色しましたが、時間的にもう品物が少なくなっているようで、漬物を二三種類購入しただけで帰ってきました。久しぶりの高速ドライブ、できればもう少し足をのばしたいところですが、高齢の親族も少なくないですし老母の様子も気になりますので、ショートステイに慣れてもらうことも考えてみなければいけないようです。



(*1): 全国シェア6割を誇る山形県産「西洋なし」〜歴史と主な品種、食べごろの見分け方〜おいしい山形
(*2): 東北中央自動車道・東根北ー村山本飯田が開通、首都圏と新庄が直通〜山形新聞オンラインより

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アホ猫が粗相していた床下のシロアリ対策工事

2022年10月29日 06時00分09秒 | 料理住居衣服
一昨年の秋に20歳で亡くなったアホ猫(娘)は、若い頃はちゃんと猫トイレにしていたのに、晩年は猫トイレ以外の場所で粗相してしまうため、ついに猫用おむつをすることに(*1)なってしまいました。最後の頃は可哀想でしかたがなかった(*2)ものですが、少しずつ時が癒やしてくれたことは確かです。それは良かったのですが、実は思わぬところで影響が出ていました。

猫が粗相をした場所は、気づいたときにはすぐに拭き取って対処していましたが、気づかずに床にしみこんでしまった場所がありました。土蔵との接続部のところで、今年になってなんだか床がふかふかすることに気づいて、ピンときました。シロアリだ! 工務店に点検と対策を依頼し、このたびようやく工事に入ることに。先年リフォームした古民家の母屋に続く居住部は昭和60年代の建物ですから、あちこち傷んできているのは確かです。職人さんは和室の掃出し窓から出入りするようにし、床下を対策してもらいました。併せて、母屋の屋根の西側に落雪止めの増設工事も実施しました。やれやれ、これでしばらくは大丈夫でしょう。

(*1): アホ猫(娘)と猫用おむつ〜「電網郊外散歩道」2020年9月
(*2): 娘猫を埋葬〜「電網郊外散歩道」2020年10月

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サトイモの収穫を少しずつ進める

2022年10月28日 06時00分32秒 | 週末農業・定年農業
秋も深まり、霜注意報が出るようになりましたので、サトイモの収穫が待ったなしです。「里芋は霜が降りる前に収穫すべし」とは老母の教えです。ところが、なんだかんだと野暮用が重なり、まとまった時間にサトイモの収穫をすることができません。例年ですと、妻と二人で半分の時間、およそ半日で終えることができるのですが、今年は妻の膝の具合が悪いので私一人で収穫しなければなりません。疲労を考えれば、例年の倍以上の時間がかかります。これまで、ちょっとした時間の合間をみて収穫作業に取り組み、2畝あるうちの半分、1畝(15株)を2回に分けて掘り出しました。写真は2回目に掘り上げたときのもので、9株分です。

今年は、植えた後に草取りなどの管理が充分にできませんでしたが、植え付ける以前の元肥として牛糞堆肥をしっかり与えたのと、遅ればせながら追肥と土寄せをやりましたので、生育の状況はまずまずのようです。



これで1株分ですが、ごらんのようにかなり大きなイモが育っています。葉の茂り具合が良好だと大きなイモができるのかと思っていたら、案外そうでもないようで、葉は大きく育っているけれど小さなイモがたくさんついているケースもあり、葉は貧弱だけれど芋の数は少なく大きさが大きいというケースもあるようです。サクランボや桃などの果樹と違って、このあたりの傾向の掴み方はまだまだ経験不足のようです。品種は「土だれ」というもので、当地の芋煮会では一番ポピュラーなサトイモです。とろりとした粘りがあるのが特色で、牛肉との相性も抜群です。



クワでサトイモを掘り起こしていたら、野ネズミの巣にあたったらしく、目が開いたばかりのような子ネズミが数匹、チョロチョロと逃げ出してきました。可愛そうですが、来年にはこれが全部ねずみ算式に増えることを考えるとそんなことも言っておられず、即決でギロチンの刑に。アホ猫が元気だったらさぞや狂喜乱舞したことだろうと思いますが、人間様だってもともと「従属栄養生物」なのですから、悪く思わんといて(^o^)/

この日は、用事があってコンテナに3分の1くらいで撤退し自宅に戻って、収穫したイモを作業小屋の入り口の風通しの良いところに並べて乾かしました。乾いたら作業小屋に収納し、必要に応じて持ち出して消費していきます。



うーん、このでかいサトイモを見ていると、無性に芋煮が食べたくなります(^o^)/

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サツマイモとりんごのチーズトーストを作ってみる

2022年10月27日 06時00分16秒 | 料理住居衣服
掘り上げて乾かしていたサツマイモがたくさんありますので、できるだけ小さいものから処分しようと、サツマイモとりんごのチーズトーストを作ってみました。実は、数日前に試しにクリームチーズとサツマイモだけで作ってみたのですが、喉につかえてむせてしまったので、サツマイモだけでなくもう少し水分があってしっとりしたものを添えたほうがいいと感じたため、手近にあったりんごを試してみたものです。

【材料と準備】

  • 食パン   2枚
  • サツマイモ 小1本  数ミリ厚に切って水でさらし、耐熱容器にラップしてレンジで2分間くらい加熱。
  • りんご   1/4個  薄切りにして塩水につけておく。
  • ジャム   適量  今回は自家製りんごジャムとハックルベリー・ジャムを用いた。
  • バター   適量
  • とろけるチーズ 適量


あとは、食パンにバターを塗り、電子レンジで加熱しておいたサツマイモと薄切りのりんごを適当に交互に並べ、適度にジャムを塗り、とろけるチーズを散らしてオーブンレンジで5〜6分焼きます。



左側の紫色のほうはハックルベリー・ジャム。



こちらはりんごジャムを塗ったほうです。

どちらも甘い系ですが、ぜんぶサツマイモを並べてとろりとハチミツをかけるというレシピよりは、甘さはだいぶ控えめかも。塩味はスープにまかせるような形ですね。なかなか美味しかった。また作ってみよう。

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妻がダウンしたのでご飯作り係をする

2022年10月26日 09時16分19秒 | 料理住居衣服
昨日は、山形弦楽四重奏団の第85回定期演奏会に行く予定でしたが、妻がダウンしてご飯作り係となりました。デイサービスに行った老母が、昼の薬を忘れたとかで電話が来て急いで届けたり、霜注意報が出始めたのでサトイモを試しに掘り出してみたり、非常勤の職場へ半日出勤したり、昭和の建築である居住棟の床に少し気がかりな点があり、某工務店に依頼してシロアリの点検をお願いするとともに、屋根の落雪防止の工事を発注していますが、急な連絡が入ったりで、なんとも多彩な一日。妻もパニックになるのはやむを得ません。夕食は簡単に山形名物「ひっぱりうどん」で済ませ、朝食はサトイモの煮物とナスの味噌炒めなど妻の作りおきのおかずに海苔と味噌汁だけ用意しました。

考えてみれば、気軽に演奏会に出かけられるのも、家族の無事があってのことです。万が一、老母の他に妻も看護介護などということになったら、演奏会三昧の生活も難しくなることでしょう。もっとも、現在そうした境遇にある方は世の中にはおおぜいおられることでしょうから、先行きの不安を嘆くよりも今の幸いに感謝すべきなのかもしれません。そうそう、老母のデイサービスのアンケートに、「どんなことをしてみたいですか?」という質問があり、95歳の老母は、昔は楽しみだった手芸や畑仕事などもできなくなり、特に趣味らしいものもなくなったけれど、「歌を聞いたり歌ったりはしてみたい」と回答していました。旅行もグルメも興味がないけれど、歌は楽しみのようです。聴覚は古い脳に働きかけ、感情を揺り動かす力があるのだそうで、「音楽は心の栄養」というのはそのとおりなのかもしれません。

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チェーンソー用の混合油を調製する

2022年10月25日 06時00分57秒 | 週末農業・定年農業
このところ、果樹園で枯損木の伐採などの仕事をやっています。剪定ノコギリでギコギコやっていたのでは、時間がかかってしかたがないので、ここはチェーンソーの出番です。



チェーンソーは、使う前にチェーンオイルと混合油を補給する必要がありますが、作りおきの混合油がなくなってしまいましたので、自分で調製することにしました。チェーンソーの説明書によれば、2サイクルエンジンオイルとガソリンを 1:25 の割合で混合するとあります。そこで、混合ポリタンクの 1:25 の目盛をもとに、エンジンオイルとガソリンを所定の割合で混合して、4リットルほど調製しました。




これをチェーンソー専用の 5リットル携行缶に移し、持ち運びできるようにしました。



チェーンソーを使う作業の際には、防護メガネと革手袋が必須です。まとめて A5 サイズのバッグに入れてセットにしておくと、うっかり忘れを防止できるようです。





今日は、18時45分〜山形市の文翔館ホールで山形弦楽四重奏団の第85回定期演奏会の予定。フルート四重奏版のモーツァルト「魔笛」です。良い演奏会が続き、ありがたい。

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山形交響楽団第304回定期演奏会で小田実結子とドヴォルザークの音楽を聴く

2022年10月24日 06時01分47秒 | -オーケストラ
朝のうちは曇り空で庭木の伐採などもできたけれど、お昼近くになったら寒冷前線の通過で雷雨となり、ようやく雨が上がった頃、山形交響楽団の第304回定期演奏会にでかけました。本日のプログラムは、

  1. 小田実結子:生まれかわりの旅 〜出羽の山々に想いを馳せて〜 ※山響創立50周年記念委嘱作品(世界初演)
  2. ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲 ト短調 作品33 ピアノ:阪田 知樹
  3. ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調「新世界より」作品95
      指揮:原田 慶太楼、山形交響楽団

というものです。小田実結子さんという人の作品は初めて接しますし、ドヴォルザークのピアノ協奏曲を取り上げるというのも滅多にない体験。それにすっかりおなじみになり過ぎた「新世界」を組み合わせるというのですから、どんなふうな演奏会になるのか、期待も高まります。

開演前のプレトークでは、指揮者の原田慶太楼さんが西濱事務局長を圧倒する勢いで名前に関する裏話を聞かせてくれました。某所の楽屋の名札が慶太「楼」ではなくて慶太「桜」になっていたそうで、それ以来、あだ名が「桜チャン」になったとのこと(^o^)/ いや、それは遊郭と間違われたり飴玉の本舗と間違われたりするよりも風情があって良いのではなかろうか(^o^)/ それよりも、日本人作曲家の作品を世界に紹介したいという意気込みに共感します。演奏前に、今回の小田実結子さんの作品に期待が高まります。

ステージ上には、協奏曲で使うピアノがすでにセットされた状態で、これは前日にピアノのセッティングに関連してトラブルがあったためだそうです。詳しくはわかりませんが、協奏曲でピアノのトラブルでは話になりませんので、念のためということで了解です。ピアノ以外の楽器編成と配置は、ステージ左側から、第1ヴァイオリン(10)、チェロ(6)、ヴィオラ(6)、第2ヴァイオリン(8)、左後方にコントラバス(4)の10-8-6-6-4 の対向配置。中央部後方に木管がフルート(2)、オーボエ(2)、その後方にクラリネット(2)、ファゴット(2)、木管の左後方にホルン(4)、右後方にトランペット(2)、最奥部には左からパーカッション、ティンパニ、トロンボーン(3)、テューバというもので、山形テルサのステージがぎっしりという感じです。

1曲め:小田実結子さんの委嘱作品。鈴がチリンと鳴って音楽が始まります。いわゆる「現代音楽」の不協和音満載ではなくて、もっとずっと純な響きで心に残ります。ちらりと民謡風なところがあったり和楽器の笙のようなところがあったりするのは、月山など出羽三山をイメージしての要素でしょうか。山響の規模を目一杯使って、実にパワフルな印象。これは機会があればぜひまた聴いてみたい音楽です!
楽団員と聴衆の拍手の中、作曲者の小田実結子さんが客席からステージに上がり、一層大きな拍手を受けました。見た感じあまり大柄には見えない、どちらかといえば小柄な女性ですが、どこにあれだけの音楽のエネルギーがあるのだろうと不思議に思える、作品と作曲者でした。

続いてドヴォルザークのピアノ協奏曲。プレトークでも触れていましたが、演奏会にこの曲が取り上げられることはごく少ないのだそうです。山響の団員でも、演奏したことがある人は二人だけだったそうで、同じドヴォルザークの作品でも、チェロ協奏曲やヴァイオリン協奏曲に比べてピアノ協奏曲は不遇な印象です。確かに、LPやCDなどのタイトルでも、過去に話題になった記憶があるのはリヒテルとクライバーの録音くらいではないかと思います。私の小規模なLP/CD/DVD等のライブラリでも、ドヴォルザークのピアノ協奏曲は後回しにされており、必要に応じてネットで検索して聴くくらいでしたから、ナマで聴けるチャンスはまことに貴重です。曲の冒頭部はオーケストラが演奏するだけで、他のヴィルトゥオーゾ・スタイルの協奏曲のようにど派手にぶちかますことはありません。ピアノは途中からそっと入ってくるのです。そして、オーケストラに寄り添いながら、オーケストラの一部になったようにピアノが歌います。この曲は、ソリストの阪口知樹さんのお気に入りなのでしょうか、心からの共感をこめて演奏しているように感じられました。

聴衆の大きな拍手を受けて、ソリスト・アンコールは、同じくドヴォルザークの歌曲から「わが母の教え給いし歌」を、阪口知樹さん自身の編曲で。これがまた絶品で、思わずため息が出るほどの素晴らしさでした。



15分の休憩の後、プログラムの後半はドヴォルザークの交響曲第9番「新世界から」です。あまりにも有名になり、映画やドラマなどでもしばしば使われるため、音楽の印象よりもそのドラマ等の記憶のほうが強くなってしまい、通俗なセンチメンタリズムを連想してこの曲そのものを敬遠してしまうということがあるのかもしれません。ところが、原田慶太楼さんの「新世界から」はだいぶ違っていました。冒頭はだいぶ遅めに始まりましたが、ダイナミックかつHrnとTp,Tbなどがステージ上の楽器配置を活かして立体的に音が飛び出すように聞こえます。楽章間の移行も間を置かず、緊張感を保ったまま続けて演奏されますので、その分だけイングリッシュホルンの鄙びた音色と旋律が印象的です。弦楽の響きがたいへん魅力的ですし、弦楽のトップで室内楽のように演奏されるところも素晴らしい。第3楽章は軽やかに演奏されますが、ティンパニやトライアングルが実に効果的に響きます。アタッカで終楽章へ。余計なことを考える間もなくダイナミックな音楽に引き込まれます。曲が終わっても緊張感が持続する中、指揮棒が降りるまでずっと静寂が続き、緊張感が解放されてどっと拍手が沸き起こります。いや〜、しばらくぶりに「新世界から」を満喫したぞ!

そういえば、終楽章の例の「1回だけ登場するシンバルの一打ち」ですが、これは某映画?ドラマ?のように派手にジャーン!と鳴らすのではなく、ドラムセットの一部のように、スティックでジャン!でした。このあたり、ドヴォルザークがアメリカで接した音楽として、ディキシーランド・ジャズのようにドラムセットを一打ちする場面を想定したのかもしれません。

もちろん、ナマの演奏会ですから、完全に無傷というわけにはいかないわけですが、そんなことを感じさせない、たいへんパワフルでダイナミックで印象的な演奏会となりました。素人音楽愛好家としては、もう大満足です。



そうそう、終演後に退席するとき、高校生らしい一団を見かけました。もしかしたら、協賛企業が用意してくれている若い人向けのサポートシートだったのでしょうか。このあたりも、「地域に音楽を」との精神で創立され50周年を迎えている山形交響楽団が、真剣に地域の中での音楽の未来を考えていることの証明かもしれないと感じ、ちょいと嬉しくなりました。

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歩数計の電池を交換する

2022年10月23日 06時00分03秒 | 健康
ふだんからポケットに入れて一日の歩数を計測している SEIKO の歩数計の電池が切れたようで、過去記事(*1)を参考に、Panasonic のリチウム電池 CR2032 を購入してきました。前回、交換したのが昨年の11月ですので、およそ1年ということになります。以前使っていた OMRON の製品はもう少し交換までの期間が長かったような気がしますが、まあそんなものでしょう。日常生活でどのくらい歩いているかは、これからの70代の健康を維持する重要な指標と考えていますので、歩数計(万歩計)は大事な道具です。イマドキの若い人なら、スマホで計測していると言うところでしょうが、当方の場合はおおむねカバンの中で、実質的に不携帯電話となっていますので、スマホの歩数計機能では意味がありません。朝、起きてズボンを履く時に歩数計をポケットに入れ、農作業の際に作業着に着替えるときに作業着のズボンに移し替え、戻ってきてまた普段着のポケットに入れておきます。寝る前に歩数を調べると、7,000歩〜8,000歩を示すときは「よく働いた」と満足しますし、3,000歩くらいしかないときには「あまり動かなかった」と反省します。そんなわけで、歩数計のボタン電池 CR-2032 の交換は、実は重要イベントなのです(^o^)/

(*1): 歩数計のリチウム電池を交換する〜「電網郊外散歩道」2021年11月



なお、本日は山響こと山形交響楽団の第304回定期演奏会の予定。

  1. 小田実結子:生まれかわりの旅 〜出羽の山々に想いを馳せて〜 ※山響創立50周年記念委嘱作品(世界初演)
  2. ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲 ト短調 作品33
  3. ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調「新世界より」作品95
      指揮:原田 慶太楼、ピアノ:阪田 知樹

楽しみです。早めに行って駐車場を確保し、ホールの周りを散歩してみたいところですが、さてお天気はどうだろう?

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管理できない梨の樹と枯れたサクランボの樹を伐採する

2022年10月22日 06時00分41秒 | 週末農業・定年農業
自宅裏の果樹園には、サクランボを中心に、桃、梅、柿、スモモ、プルーンなどの樹が植えてあります。サクランボと桃は毎年出荷しており、それなりに農業経営の基盤となっています。梅、柿、スモモ、プルーンは自家用と親戚友人知人に送るのが主体で、出来が良ければ出荷もする、といった位置づけです。亡父はこれに加えて和梨を植えておりました。豊水と幸水という品種です。ところがこの和梨は、近隣の野鳥の大好物らしくて、亡父も頭を痛めていました。二重に袋をかけても、袋の上からクチバシでつついて穴を開けていくのですから始末が悪い。防鳥ネットを張るくらいしか対策はなく、結局は本数も少ないし、野鳥の残りを人間様がいただくような格好に落ち着いてしまいました。

そんなわけで、週末農業はサクランボと桃、スモモ・プルーン類のほか、もう一つある園地のりんごの管理で精一杯で、梨まで手が回らないのが実情なのですが、「桃栗3年柿8年、梨の馬鹿野郎16年」の言葉もあり、切り倒すのももったいない、定年退職したら維持管理できるようになるだろうとの目論見で来て今に至ります。ところが、近年になっても非常勤で頼まれて勤め人をやめられないために、相変わらずの週末定年農業で、防除の種類も時期も違うのですから、やっぱり梨までは管理できません。どうも、我が家のシンクイムシ被害の元凶となっているフシがあり、伐採するほうが良いのではないかと考えるようになりました。せっかくの成木を伐り倒すのはもったいないのですが、では70代〜80歳まで、ちゃんと管理できるかと考えれば答えは明らかです。サクランボの経営規模の縮小を考えるくらいですから、別の樹種に手を広げる余力はないと考えるべきでしょう。




で、思い切って梨の樹をチェーンソーで伐採しました。はじめに周辺の細枝を落とし、しだいに太い枝を切り落とし、最後に幹を残すだけになりました。あとは自然に枯れるのを待ち、ある程度の年数が経ったら根っこを掘り起こしてロープをかけ、重機で引っ張ればゴロンと転がります。あわせて、枯れたサクランボの樹も伐採。もう一つの園地でも、サクランボの老木を1〜2本伐採の予定。太い丸太は手頃な大きさに切りそろえ、ご近所で薪ストーブを使っている夫婦に提供することになっています。全部あわせると軽トラック2台分くらいはあるかな。ここ数日、秋晴れの良いお天気のおかげで作業がはかどりました。

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ようやくサツマイモを掘り出す

2022年10月21日 06時00分52秒 | 週末農業・定年農業
今年の農作業も、「着々と」とは言えないまでも、なんとか進んでいます。先日、懸案だったサツマイモの収穫を行いました。草取りもままならず、つる返しも不十分で、でき具合はどうかと心配でしたが、なんとか大ぶりのイモと小ぶりのイモと、両方を収穫しました。野ネズミにやられたようなものもなく、まずまずのでき具合かと思います。



収穫後は、風通しの良い場所で広げて乾かし、作業小屋の中に保存します。あとは、機会あるごとに少しずつ使っていくことになりますが、これまでのところ、

  • スイートポテト
  • 焼き芋
  • さつま汁
  • 甘煮
  • きんとん

などが中心ですが、実はカボチャのピザが美味しかったので、サツマイモのピザができないかと考えております。レンジでチンしておいて、ピザに載せて焼けばどうなのだろう? いやいや、そんな単純なものではないか(^o^)/

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浦島太郎に友だちがいたら〜デイサービスと老人

2022年10月20日 06時00分10秒 | 健康
95歳の老母、一昨年までは裏の畑で野菜作りを陣頭指揮して楽しみ、デイサービスには拒否感を示していました。ところが、昨年から体力的に畑仕事はムリだと感じたらしく、そうなると寝ている時間が多くなり、さらに体力が低下します。今年、仏壇で手をあわせていたら自力では畳から立てなくなったことが衝撃だったらしく、運動を兼ねてデイサービスに行くことを了承しました。で、トントン拍子に話が進み、こんどは週二回、行くことになりました。お風呂が広々としていて良いのと、同世代の人たちと話ができるのが良いそうで、こんなことならもっと早くから行っていれば良かったとさえ言っております。

そう言えば、浦島太郎は竜宮城では乙姫様と楽しく暮らしていましたが、たぶん乙姫様は若くて同世代っぽくて話が合ったのでしょう。でも、浦島太郎はふとホームシックになる。乙姫様は事情がわかりますから、「決して開けてはいけません」と言って、玉手箱をもたせます。浦島太郎が村に帰ってみると、いつのまにか長い時が経っていて、知っている人は皆死んでしまい、見知らぬ人たちばかり。うーむ、それは寂しい。話もできません。で、結局は玉手箱を開けてしまうのですが、あっという間に白髪のおじいさんになってしまいます。このあたり、孤独な浦島太郎にとって老化は不幸ではなく、福音だったのかもしれません。もしも浦島太郎に話の合う友だちがいたらきっと事情は違っていたのでしょうけれど。

わが老母は、熱心に畑仕事に取り組んでいたときは、それなりに工夫もして楽しみがあったと思いますが、それがなくなると、世代が違う家族の中で必ずしも話題が共通とはいえません。ほとんど浦島太郎状態でしょう。ところがデイサービスに行くと、周囲は近隣の同世代または近い世代ばかり。人や地域の話題も共通性がありますし、健康の状況も似たりよったりです。こうなると、浦島太郎に同世代の友だちが出来たようなもので、ぜひ行きたい、もっと早くから行っていれば良かった、となるのもなるほどと理解できます。

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秋が深まり、サンザシの実が赤い

2022年10月19日 06時00分42秒 | 季節と行事
深まる秋、某所で見事なサンザシの赤い実を見つけました。サンザシは「山査子」と書き、サンザシ属はメイフラワーと呼ばれるそうです。メイフラワーと言えば、迫害を逃れて英国からアメリカ大陸に渡った清教徒たちの乗った船がメイフラワー号だったはず。今のマサチューセッツ州プリマスに到着したピルグリム・ファーザーズとこの植物とのご縁はどの程度あるのかわかりませんが、しかし見事な赤色の、可愛らしい実です。残念ながら、同じ赤色でも食べるにはりんごのほうがありがたいようで野鳥も食べないみたいですが、秋の季節感を感じるにはふさわしいかも。



こちらは黄色のサンザシです。やっぱり赤色のほうが見事だなあ。

そういえば、北原白秋の「この道」にも、終わりの方にサンザシが出てきたはず。

山田耕筰:この道(北原白秋) Kono-Michi(Kōsaku YAMADA)小川明子(Alto)、山田啓明(Pf), YouTube より。


はて、「サンザシの枝も垂れてる」のは、季節はいつなんだろう(^o^)/

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タマネギ苗を植え付ける〜最近の自宅裏の畑

2022年10月18日 06時00分14秒 | 週末農業・定年農業
日一日と秋も深まり、すでに10月も半ばを過ぎています。我が家の自宅裏の畑では、タマネギ苗の植え付けが終わりました。昨年よりは実質一週間ほど早いようですが、作業時間は同じように二日がかりとなりました。今年は、白200本、紫60本の計260本を植えています。さらに、ニンニクを80個ほど植える予定です。去年の写真と比べると、黒マルチが土で汚れているのが目立ちますが、これは黒いマルチシートの上で苗をほぐしたためです。



もう一つ、昨年はタマネギ苗を予約して購入したので、苗が立派に育っていましたが、今年は店頭で購入したためか、なんだか苗が細くて弱々しい。一週間の差がこのあたりに出ているのかもしれません。



そうそう、すぐに寒冷紗をかけるのをさぼったら虫に食われて丸坊主になっていたキャベツですが、寒冷紗のドームの中にモンシロチョウが一頭、ヒラヒラ飛んでいました。おそらくこいつが食害した張本人で、青虫から蛹になり、羽化したばかりで逃げられないでいるのでしょう。即決で真犯人と認定し、極刑に処しました(^o^)/
しかし、キャベツの生命力もすごいもので、丸坊主になった先端から芽が出て葉が開き、けっこうな大きさになってきています。はたしてちゃんと玉になるものかどうか、このまま見届けたいと思います。



こちらは、裏の畑の桃「あかつき」です。2017年の春に2本の苗木を購入して植えた(*1)ものですが、5年目にはこれだけの大きさに育っています。すごいものです。自宅裏の果樹園には、サクランボ、スモモ、桃、梅、プルーン、柿が植えてありますが、こんなふうに成長する様子を見ると、大きく広がりすぎた古い樹は少しずつ縮小または伐採して本数を減らすとともに、新旧世代交代して小ぶりな若木を主体にしていくほうが、年齢的な条件や労力を減らす面からも良いのかな、と感じます。

(*1): 雪折れ被害に対応し桃「あかつき」の苗木を追加補植する〜「電網郊外散歩道」2017年4月

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ブルックナー「交響曲第2番」を聴く

2022年10月17日 06時00分34秒 | -オーケストラ
私がブルックナーの音楽に目覚めたのは比較的遅く、LPの新譜と一緒にCDも発売され始めた頃のことでした。昔、まだ若い頃には、NHK-FMのラジオ放送の音ではブルックナーの魅力を感じるには至らず、高価なLP2枚組の正規盤を購入するには懐具合が寂しいという具合でしたので、ブロムシュテット指揮ドレスデン・シュターツカペレのDENON盤が2枚組LPが5,000円なのにCDは1枚で3,800円でひっくり返す手間も不要という情けない理由で購入したのでした。ところがこれが大当たり! LPをひっくり返す手間もいらず、迫力ある金管楽器群、なめらかな弦楽器の音色、そして全休止は全くの静寂。この演奏・録音にすっかりほれ込んでしまい(*1)、ブルックナーの音楽に注目し始めました。そして、ジョージ・セルの正規盤でCD2枚組の「第8番」を購入したのは、その少し後だったと記憶しています。大きな伽藍を見上げるような音楽(*2)。定年退職前、現役時代の激務の頃、音楽に飢餓状態になるとこのCDを聴いて空白を満たしたように記憶しています。
その後、山形交響楽団の定期会員となり、飯森範親さんが音楽監督としてブルックナーを取り上げるようになって、ナマのブルックナーに接する機会が増えました。また、飯森+山響のコンビでブルックナーのCDが発表されると、すぐに購入して繰り返し聴いてきました。と同時に、ブルックナーの交響曲にはいわゆる「版」の問題というのがある、ということを実感するようになりました。

作曲家ブルックナーは、どうも周囲の人にいろいろ言われると、自分の作品を何度も改訂するようなのです。押しも押されぬ大家として有名になるとそうでもないのでしょうが、改訂のたびに第1稿、第2稿さらには第3稿と、さまざまなバージョンが出来てしまい、特に初期作品にその傾向が著しいようです。しかも、それに輪をかけているのが、20世紀に国際ブルックナー協会で彼の全集の編纂の中心となっていたローベルト・ハースが、異なる稿を折衷する主観的な編集姿勢を批判されたり戦前にナチス党員であった過去を問われたりして退き、学究的なレオポルト・ノヴァークに交代して新全集が編纂されることになり、いわゆるハース版とノヴァーク版ができます。加えて、ハース版はパート譜など楽譜の入手が容易だけれど、ノヴァーク版は国際ブルックナー協会からレンタルしなければいけないため、その経費の負担の問題もあるなど、どうも一筋縄ではいかないようなのです。さらに、ノヴァークの引退・死去後、キャラガンなどが引き継ぎ校訂を行っていますが、これによりさらに版が増えているようなのです。

改宗したユダヤ人であり第二次大戦でヨーロッパを追われたジョージ・セルが徹底したナチス嫌いで、ハース版でなくノヴァーク版を採用して演奏する理由はなんとなく理解できますが、そうなると音楽の演奏に思想信条の要素が入ってくるようで、素人音楽愛好家にはちょいと荷が重い(^o^)/
「交響曲第2番」は、この「版の問題」が顕著な作品のようで、理系の石頭には調べて理解するのに骨が折れました。とにかく知ったかぶりをしてもしょうがないし、「かくあるべし」などと制約を課して聴くのもどうかと思うし、今はただあまり身近でなかった曲を親密に聴くことができることを喜ぶべきでしょう。

で、今回のCD、飯森範親指揮、山形交響楽団による「交響曲第2番ハ短調」は、1877年第2稿、キャラガン校訂版による演奏とのことです。2016年3月12日、酒田市の「希望ホール」での庄内定期演奏会でのライブ録音、先に送付された山響定期会員向けの特典CDです。いや、これが何度も繰り返し聴くほどに実にいい曲、いい演奏で、聴き応えがありました。第1楽章:モデラート、第2楽章:アンダンテ、荘重に、やや運動的に。第3楽章:スケルツォ、適度に速く、第4楽章』フィナーレ、より速く。速度等の指示はハース版とは違っており、ノヴァーク版に準拠しながらキャラガンさんが近年の研究をもとに細部を校訂した版ということでしょうか。冒頭の弦のサワサワしたトレモロからチェロが主題を奏でるブルックナーらしい始まりや、緩徐楽章の弦楽の美しさ、スケルツォの活力、終楽章の晴れ晴れとした終わり方など、実に魅力的な演奏になっています。

楽器編成は、Fl(2),Ob(2),Cl(2),Fg(2),Hrn(4),Tp(2),Tb(3),Timp. と弦楽5部,の二管編成。ブルックナーというと、後年の第8番のように大編成の圧倒的な迫力の凄さも感じますが、巨大なパイプオルガンの圧倒的な響きの威力はよくわかるけれど、あまり大きくない普通のパイプオルガンの魅力や、あるいは教会で聴くチャーチ・オルガンの響きに敬虔な祈りの気持ちに導かれることは何度も経験しています。四管編成の大オーケストラによる晩年の作品も素晴らしいけれど、二管編成の小さなオーケストラで演奏される初期ブルックナーの音楽も、同様に魅力的だと思います。しばしば現れる全休止に、音楽全体が振り返るように立ち止まり、そして再び歩み始めるような曲。オルガンのような響きもそうですが、どこか教会の音楽のような印象を受ける曲です。

(*1): ブルックナー「交響曲第7番」を聴く〜「電網郊外散歩道」2006年6月
(*2): ブルックナー「交響曲第8番」を聴く〜「電網郊外散歩道」2007年2月

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