電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

自分で植えた桃「あかつき」の収穫が間近に

2022年07月31日 06時00分32秒 | 週末農業・定年農業
今日で7月も終わり、明日から8月が始まります。この時期は、我が家の桃「あかつき」の収穫シーズンです。この若木は、亡父が植えた樹が大雪被害でポッキリ折れてしまい、川中島白桃と互いに花粉樹の役割をする品種が必要なことから、2017年の春に植えた(*1)もので、今年で六年目になります。昨年から出荷を始めたものですが、今年はかなり大胆に摘果をしましたので、かなり大玉のものもあるみたい。収穫が楽しみです。気をつけなければいけないのは野鳥の食害ですが、カイトを飛ばしたのと、不完全でも防鳥ネットをふんわりとかけたところです。



本当は、樹下に銀色の太陽光反射シートを敷けば紫外線の作用で赤くなるのですが、あまり不自然に赤いものは虫食いの可能性もあり、選果の際に信用できないので、自然のままです。日数が経てば追熟でひとりでに赤くなりますし。



真夏の青空の中、カイトが悠々と飛んでいます。出荷前にまずは試食が必要。今までじっと我慢の子でしたが、今日こそは美味しい桃を食べましょう。ワクワク!

(*1): 雪折れ被害に対応し桃「あかつき」の苗木を追加補植する〜「電網郊外散歩道」2017年4月
(*2): 桃「あかつき」の季節〜「電網郊外散歩道」2021年7月

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光電話契約変更とIPv6対応ホームゲートウェイに更新

2022年07月30日 06時00分21秒 | コンピュータ
昨日は、早朝4時に起きて桃とリンゴの摘果を実施、シャワーを浴びてゆっくりしてから、NTTから依頼されてきた業者が来宅、光ケーブルと接続するホームゲートウェイを交換していきました。従来の白いNTT PR-200 タイプから黒色の PR-500MI タイプに変更、NTT からプロバイダと同じ @nifty に統一するひかり電話の設定もとどこおりなく終了し、妻の要望である発信者表示も大丈夫のようです。あとはインターネット設定ですが、不明な点はプロバイダにお尋ねくださいとのことでした。そこはそれ、一応は元WEBサーバー管理者(モドキ)ですから、自前で(^o^)/



書斎の Linux PC からブラウザを立ち上げますが、もちろんここではどのサイトもエラーになり、接続できません。そこで、ブラウザにルータのアドレスを直に入力し、設定画面を開きます。

  • ルータの初期設定パスワードを作成し、入力。
  • user でログインし、初期設定をする。
  • プロバイダ名、ログインID、ログインパスワードを入力。
  • (一応、他の設定画面も眺めておきました。)

これで、接続設定は完了。いったんブラウザを閉じてから再度立ち上げて、試しに当「電網郊外散歩道」を開いてみました。これもスムーズに開けます。まずは OK でしょう。



念のため、回線速度を調べてみました。FAST.com は時間帯により値が大きく変動するので、USEN のスピードテストを利用、午前11時ころの結果も13時ころの結果もほぼ同等で、ダウンロードで約 83Mbps、アップロードで約 97Mbps となりました。接続の安定感も増したようで、たいへん快適です。

次の課題は、リビングの古い無線LANルータの更新だな。

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ソフトリングノートの普及で従来型のリングノートが店頭から減っている?

2022年07月29日 06時00分54秒 | 手帳文具書斎
「農作業メモ」ノートの残りページ数が心細くなってきましたので、至急、代わりのノートを確保(*1)すべく、いくつかの店を回った結果、驚くべき事実を発見してしまいました。

ソフトリングノートが普及した結果、従来型のリングノートが店頭から減少している!

まず、驚いたのは当地のイオンの文具売り場。以前、イオンのプライベートブランドのB6判ダブルリングノート(A罫)を購入しており、紙片を挟んでおくことができるポケットを持っているなど、有力候補として考えていました。B罫のものがあれば購入しようと行ってみたら、なんと、売り場がソフトリングノートに席巻され、従来型の金属製ダブルリングノート(B6判)がまったくない!
それではというわけで、行きつけの某書店の文具売り場を覗いてみたら、同様の傾向でしたが、なんとか極東ノートの「F.O.B COOP」のB6判を見つけました。ところがこれはA罫で、B罫は見当たらない。

うーむ、おそるべきソフトリングノートの普及です。売り場面積の制限がある店頭では、売れ筋のものが大きな面積を確保し、流行から外れたものは消えていく運命にあるのかもしれませんが、それにしても大きな変化ではなかろうか。もう一度、こんどは行きつけの文具店で探してみて、それでも不調ならば現在手元にある中からA罫のものを選ぶという次善の選択でもやむを得ないのかも。

(*1): 「農作業メモ」ノート更新の候補は〜「電網郊外散歩道」2022年7月

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今年の野菜づくりで一部失敗の原因は

2022年07月28日 06時00分57秒 | 週末農業・定年農業
今年の夏野菜が収穫シーズンです。トマト、ナス、キュウリなど、定番のものが裏の畑から続々運ばれてくるほか、今年はカボチャも6個収穫しました。一部を天ぷらにして食べましたが、いや〜、美味しかった。残りはただいま日陰で乾燥中。それはいいのですが、例年のものと比べて、今年は全体に出来がイマイチと感じます。また、中には大根のようにぜんぜんだめだったものもありました。原因は、どうも妻が春先に愚痴っていた「ホウレンソウが全然だめだったので今年こそ」という言葉を聞き、堆肥とともに徹底して消石灰をすき込んでおいたため、土壌のpHがアルカリ側に傾きすぎたためだろうと思われます。要するに、妻がどこにホウレンソウの種を蒔く予定かはっきりさせないで、全部に消石灰を入れちゃったための失敗、つまり栽培計画の不備(^o^)/

私はもっぱらサクランボや桃、リンゴなど果樹が中心なのに対して、老母からバトンタッチした妻が野菜を担当していますが、まだ連作障害を防止するための栽培計画を自分で作るというところまではいかず、それぞれの区画に昨年は何を植え、一昨年は何を植えていたか、おぼろげな記憶に頼っている状態です。秋野菜の植え付け時には、「農作業メモ」ノートをもとに妻と相談して、きちんと栽培計画を立てた上で耕耘し肥料等を投入する必要がありそうです。また、土壌pH測定用の簡易なメータも探してみましょう。

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織田信長に対する人物評価は時代によって変わった

2022年07月27日 06時00分52秒 | -藤沢周平
何で読んだか忘れてしまいましたが、藤沢周平は織田信長があまり好きでなかったらしい。たしか残虐に過ぎると嫌っていたのではなかったかと思います。一方で、世の中には織田信長の先進性・開明性を高く評価する立場から描かれた小説もたくさんあるようです。戦国大名の人物評価などというと、なんだか床屋政談のようなものですが、徳川時代には信長は「性残忍にして」という評価だったのが、明治期に鉄砲の三段撃ちや集団戦法などの合理性・決断力、天皇を復活させた点などが傑物と評価されるようになったらしく、このあたりは明治維新の影響というか、皇国史観の影響なのかもしれません。司馬遼太郎の『国盗り物語』などは、清濁併せ持った人物として描かれていますが、この中に徳富蘇峰の影響を指摘する意見もあるようです。

では、藤沢周平の信長嫌いは、作家個人の資質の違いによるものだったのか。もしかすると、長年にわたり酒井家が君臨した鶴岡では、明治維新にもかかわらず、徳川時代の人物評価が底流として流れていたのかもしれないと想像したりします。『論語』等の読み方にも荘内藩独特のものがあったようですが、これも明治維新で別の読み方が権威づけられただけのことかもしれず、かつては荘内藩的な読み方が正統だったのかもしれません。藤沢周平の作家としての資質の中には、そうした庄内人の底流があったと考えることもできます。さて、本当はどうだったのだろう?

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ワクチン接種の翌日はゆっくり休んで音楽三昧〜クロンマーの音楽を聴く

2022年07月26日 06時00分24秒 | -協奏曲
新型コロナウィルスに向けたワクチン接種の4回目はスムーズに終了し、若干の倦怠感は見られたものの、さほどひどい状況ではなかったのが幸いでした。終日、自宅で休み、音楽三昧となりました。せっかくの機会なので、過日の山形弦楽四重奏団の定期演奏会で接したクロンマーの他の分野の作品を、ネットであれこれ探してみました。

気に入ったのは、例えばクラリネット協奏曲。クロンマー(1759-1831)が生まれたのはヘンデルの時代で、亡くなったのはベートーヴェンの時代です。ハイドンやモーツァルト、ベートーヴェンなどとは同時代を生きたことになります。
Franz Krommer - Clarinet Concerto in E-flat major, Op.36


次は、フルート協奏曲。
Franz Krommer (1759-1831) : Flute Concerto in e minor op.86


さまざまな管楽器のための協奏曲をたくさん作曲しているようです。室内楽作品もかなりあるようで、これはこれからの探訪(^o^)/

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新型コロナ・ワクチン4回目を接種〜感染防止と生活

2022年07月25日 06時00分35秒 | 健康
日曜の午後、新型コロナウィルスの4回目のワクチンを接種してきました。集団接種にもすっかり慣れて、スムーズに接種完了。モデルナ製です。インスタントコーヒーを買って帰宅。今回は副反応がどの程度あるか、記録してみました。

24日(土) 15時 36.5℃
24日(土) 21時 36.5℃
25日(日) 05時 36.2℃ 接種腕の痛み少々
25日(日) 10時 36.5℃ 接種腕の痛み少々、やや倦怠感
25日(日) 18時 36.9℃ やや倦怠感

今のワクチンは、中国で流行し、遺伝子解析の結果が発表された初期型ウィルスの塩基配列に基づいて作られたmRNAのU(ウリジン)をU'(pseudウリジン)に変更し、作られたワクチンです。したがって、今のように感染を繰り返すうちに多くの変異が重なったタイプでは、初期型ワクチンの感染防止効果は低下するのでしょう。原理的に、変異型ウィルスの遺伝情報に対応したmRNAワクチンを使えば対処できることは確かですが、それを大量に製造し全世界に供給する態勢が作れるかどうかなのでしょう。

とはいえ、少数のウィルス数ならば自然免疫でもある程度の対処はできるようですし、獲得免疫でも細胞性免疫は低下しないようで、重症化は避けられるとのことです。液性免疫で抗体量がしだいに低下することが避けられないのなら、多量のウィルスに曝露される機会を減らすことがより大事になるでしょう。これまでの経過を見ると、感染者数が増えるのは窓を締め切りエアコンに頼りがちな夏場と冬場のようですので、社会生活を維持しながら多数のウィルスにさらされる機会を減らすには、個人的にはマスクと換気、社会的には多くの人を狭い面積に集めようとする「大規模」発想からの脱却が大事になるみたい。イベント等の分散開催や、大部屋スタイルからテレワークへの移行などは、この文脈に位置づけられそうです。その意味では、集団接種も時間をずらし、動線を整理し、極力混み合う事態を避けているようで、なるほどと感心させられます。

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山響+仙台フィル合同演奏会でブルックナーの交響曲第8番を聴く

2022年07月24日 06時01分27秒 | -オーケストラ
ようやく雨が上がった週末の土曜日、山形市の県民ホールで「東北ユナイテッド〜東北は音楽でつながっている」と銘打って行われた、山形交響楽団と仙台フィルハーモニー管弦楽団の合同演奏会に出かけました。2011年の東日本大震災の後、何かできることがあるはずだと開催された2012年の山響+仙台フィルの合同演奏会、あれはたしかマーラーの交響曲第2番「復活」だった(*1)はず。あれから回を重ね、3月のマーラーの交響曲第5番(*2)に続き、今回はいわゆる「ブル8」(ハース版)を取り上げたものです。



会場となったやまぎん県民ホールは、山形駅西口に新しくできた、音響の良さとオペラも公演可能なオーケストラピットを持つホールです。開場してすぐくらいに入った今回の席は某住職氏が代わって取ってくれたもので、三階の中央最前列。ちょいと「天井桟敷」を連想する、ステージ上の見晴らしの良さという点では抜群のポジションです。

プレコンサートトークでは、今回の指揮者、飯森範親さんと、山響の事務局長、西濱専務理事が登場、今日の曲目紹介とともに、飯森さんが来年?還暦を迎えるとのことで、ブルックナーを得意とする指揮者が長命なことを話題にしました。たぶん、大フィルを率いた朝比奈氏や、海外の指揮者ではオイゲン・ヨッフムなどを想定してのことでしょうが、飯森さんが話題にしたのはブロムシュテットの元気さでした。たしかに、1927年の7月生まれですから満95歳。わが老母と同い年なのですから、活躍にびっくりです。



ステージ上の楽器配置は、いつもの山響のこじんまりした二管編成とは異なり、さすがの合同演奏会です。ステージ前列左から、弦楽5部が第1ヴァイオリン(14)、第2ヴァイオリン(12)、ヴィオラ(10)、チェロ(8)、右端にコントラバス(6)の通常配置。後方左側にホルン(9)が2列、ただし前列(5)は通常のホルンですが、後列(4)は形がやや違い、曲目解説によればワーグナー・チューバだそうです。反対側の後列右側、コントラバスの後方にはハープが2台。そして後列中央にはフルート(3)とオーボエ(3)、その後方にクラリネット(3)とファゴット(3:うち1はコントラファゴット持ち替え)、そしてその後方にはトランペット(3)とトロンボーン(4)とテューバ、最後列にティンパニ、トライアングルとシンバルが位置します。通常の編成よりもホルンとトロンボーンを増強しているみたい。うーむ、壮観です。

拍手の中を楽員の皆さんが登場、コンサートマスター席には山響の犬伏亜里さんが一礼して座ります。指揮台に上がった飯森さんが指揮棒を一閃すると、静かにサワサワとブルックナーの音楽が始まります。第1楽章:アレグロ・モデラートです。弱音部の神秘性も量感があり、一転して威嚇的な強奏は大迫力で、ダイナミックでスケールの大きな音楽と感じます。おそらくこれは、大編成でなければ出せない響きなのでしょう。第2楽章:スケルツォ、アレグロ・モデラート〜langsam(ゆっくりと)。何度も繰り返されるスケルツォ主題が堂々としていて力強い。第3楽章:アダージョ、荘重にゆっくりと、しかし引きずらないように。特にこの楽章で、今回の弦の人数の多さがメリットになることをあらためて実感します。弦楽合奏の分厚さと量感、また弦楽合奏をバックに例えばホルンやワーグナー・チューバなどの金管楽器とが並奏するところなど、オルガンの響きを連想してしまいます。もっとも、オルガンではこのような最弱音は望むことができませんが。第4楽章:フィナーレ、厳かに、速くなく。迫力の展開です。大編成の威力がストレートに伝わります。この大きさのホール、この大きさの編成であればこそ出せる迫力なのでしょう。壮大な伽藍を見上げるような音楽。山響定期では珍しい、少々フライング気味の拍手が始まってしまいましたが、演奏には大満足で、大きな拍手を贈りました。本当はもう少し間を置いて指揮棒が降りきってから拍手したかったけれど、好意的に受け取れば、たぶん感極まってしまったせっかちさんがいたのでしょう(^o^)/

山形と仙台と、それぞれに独自の立脚点を置いたオーケストラが存在し、ふだんの活動の他に、単独では難しい、こうした大規模な編成の音楽を協力して演奏することで互いの音楽活動に資することができるのではないか。もとは東日本大震災をきっかけに復興祈念の取り組みとして始まった合同演奏会でしたが、東北ユナイテッド〜東北は音楽でつながっている〜の精神が今後も続いていってほしいものです。

(*1): 山響・仙台フィル合同による第222回定期演奏会でマーラーの交響曲第2番「復活」を聴く〜「電網郊外散歩道」2012年7月
(*2): 山響+仙台フィル合同演奏会でワーグナー、マーラーを聴く〜「電網郊外散歩道」2022年3月

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「農作業メモ」ノート更新の候補は

2022年07月23日 06時00分15秒 | 手帳文具書斎
「農作業メモ」ノートの残りページ数がしだいに少なくなり、もう5〜6ページしかなくなってきました。2019年の4月から4年で80枚、およそ160ページですので、平均すればおおむね年に40頁のペースです。今年いっぱいは使えそうかと思っていましたが、どうもギリギリか、無理そう。今のうちに次の候補を準備しておきたいところです。条件としては、

  • 安定して入手できるブランド、製品であること
  • サイズはB6判、50枚以上のダブルリングノート
  • 横罫、行間6mm(B罫)、ハードカバー

あたりでしょうか。今使っているコクヨのソフトリングノートは、紙質は好ましいものの、ソフトリングの耐久性に難がある(*1)ようで、ハードに使う「農作業メモ」として継続採用はしない予定。



手元にあるB6判リングノートを並べてみましたが、一部方眼罫のものがありましたが、他はみなA罫(7mm、21〜22行)のものばかりでした。1ページあたりでは、タイトル行+合計行を加えて19〜20日分しか取れません。サクランボなど果樹の出荷日数は、軽く21日を超えます。一覧性を重視して1日1行の形で記録するには、A罫よりもB罫のほうが望ましく、記入するのがもっぱら数字ですし、画数の多い難しい漢字を書くことも少ないので、老眼対策上もB罫で意外に大丈夫なようです。

(*1): 料理メモに使っているソフトリングノートの弱点〜「電網郊外散歩道」2022年3月

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JA共済のWEBアンケートはLinux/Chromeからも回答できた

2022年07月22日 06時00分27秒 | コンピュータ
JA共済から利用者アンケート調査への協力依頼のハガキが届きました。アンケート回答用のIDとパスワードをハガキで通知し、WEB上で回答するという形式の調査です。これまで、この手の調査は回答を求めるくせに Windows で Internet Explorer でしかもバージョンまで指定するという、まるで「トヨタ車で来ない患者は診察しない病院」のような対応が目立っていましたが、今回ははたしてどうか、興味本位で回答してみました。その結果、結論から言えばなんら問題なく回答することができました。

近年のこれまでの結果をまとめてみると、

年  調査名   Linux/Chromeでの可否
2020 農業センサス    ◯
2020 国勢調査オンライン ×
2021 クロネコメンバーズ ◯
2022 goo dアカウント設定 ×
2022 JA共済利用者アンケート ◯

ということになります。ふーむ。当然のことですが、技術的にできないというのではなく、要するにやろうとしていないのだな。官公庁や事業所に食い込んでいる業者の技術力や発注元の仕様設定の経験の差なのでしょうか。調査の性格や重要性を考えると、国勢調査オンラインという公的な業務を請け負った事業者がどこなのか、興味があるところです。営業力はあるけれど技術力は劣るとか、上意下達が強すぎて少数を切り捨てる社風とか、そんな可能性がありそう(^o^)/


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桃の出荷資材の調達と摘果、一部草刈り

2022年07月21日 06時00分26秒 | 週末農業・定年農業
昨日の午前中はときどき小雨がぱらつくお天気でしたので、作業小屋内で出荷資材の在庫を点検し、昨年の出荷実績にあわせて箱、モールド、ネット等の不足数を計算、農協に行って調達して来ました。これからダンボール箱の組み立てが必要になりますが、とりあえず当座の必要数は確保した形です。



午後からは、お天気が回復して来たけれど、けっこう風があってあまり暑くないので、自宅から少し離れたところにある園地に出かけ、川中島白桃の樹の周りの草刈りと摘果を実施しました。これから約1カ月余で収穫期となる川中島白桃は、あらかじめ摘花・摘果ができていたところはかなり大きくなっていますが、不十分だったところはてきめんに小さいです。テニスボールとピンポン玉くらい違います。同じ葉の枚数・面積ならば光合成量もほぼ同等でしょうが、半数に摘果したら1個あたりの光合成量は倍、4分の1に摘果したら4倍という理屈です。ほんとうは花芽の時期に摘花するのが理想なのでしょう。



午後の4時間、脚立の上り降りを含んでたっぷりと働いて、けっこうな有酸素運動になったかな。小さなペットボトルに持参した水を飲みつつ、ポケットラジオでNHK第1放送の「午後カフェ」を聴きながら、お天気の恩恵を味わいました。月末までには、乗用草刈機で一気に草刈りを済ませたいところです。



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新ジャガの試し堀りとチキンカレー

2022年07月20日 06時01分18秒 | 週末農業・定年農業
妻がだいぶくたびれているようですので、「夕食はまかせて!」と買って出て、新タマネギがあるし、チキンカレーを作ろうと考えました。そういえば、そろそろジャガイモの葉が倒れてきているし、新ジャガの収穫期が近づいています。まだ梅雨後期の雨降り続きですので、本格的な収穫は梅雨明けに回すとしても、試し掘りはしてみたい。で、クワで一箇所だけざっくりと試し掘りをしてみました。



おお、けっこう立派な「男爵」が育っています。さっそく5〜6個を掘り出し、さっと水洗いしてチキンカレーを作りました。鶏肉を炒めて取り出しておき、タマネギを炒めて水とコンソメ1個を入れて人参、ジャガイモ等を入れて加熱、火が通るころにトマトとキノコとジャムを加え、カレールーを入れて煮込みます。出来上がる直前に、炒めて取り分けておいたチキンを加え、数分間さらに煮込み、少し時間を置いてなじませてから供します。





うん、美味しい。これは梅雨明けの新ジャガ掘りが楽しみだなあ。ジャガイモは収穫後の徹底した乾燥が大事なので、晴天が続く頃に照準を当てて掘り出さないといけません。

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山形弦楽四重奏団第84回定期演奏会でボッケリーニ、シューベルト、クロンマーを聴く

2022年07月19日 06時13分50秒 | -室内楽
海の日で休日となった7月18日(月)、夕刻より山形市の文翔館議場ホールで、山形弦楽四重奏団の第84回定期演奏会を聴きました。プログラムノートとプレトークの担当はヴィオラの倉田譲さんで、今回取り上げた三人の作曲家と作品についての話。中では、シューベルト家の家庭音楽会でお父さんが担当したチェロがあまり上手ではなかったらしく、ワルツの「ブン・チャッ・チャ」でもちょっと遅れ気味に入るのに対し、ヴィオラ担当のシューベルトがすかさず合いの手を入れるので「(ン)ブンチャッ・チャ」みたいになると、いわゆる「ウィーン風」になるという話が面白かった。今回は、コロナ禍への対応もだいぶ慣れてきたのか関西からK氏が来県するなど、聴衆の人数もだいぶ多かったようです。



ちなみに今回のプログラムは

  1. ボッケリーニ 弦楽三重奏曲変ホ長調 Op.47-4
  2. シューベルト 弦楽三重奏曲第2番変ロ長調 D.581(第2稿)
  3. クロンマー フルート四重奏曲第8番ト長調 Op.92
      ヴァイオリン:中島光之、ヴィオラ:倉田譲、チェロ:茂木明人、フルート:鈴木芽玖

というものです。



1曲め、ボッケリーニの弦楽三重奏曲は、2つの楽章からなるチャーミングな曲です。ステージ左から、ヴァイオリン(中島)、ヴィオラ(倉田)、チェロ(茂木)という配置で、第1楽章:アダージョ、第2楽章:テンポ・ディ・メヌエット〜トリオ。気心のしれた三人による親密なアンサンブル。ネットで探せばいくつかは見つかるでしょうが、当地でこういう曲に実演で接するのは極めて稀なことでしょうから、実に貴重な経験です。

2曲め、シューベルトの弦楽三重奏曲第2番。こちらは4楽章形式の作品です。第1楽章:アレグロ・モデラート、第2楽章:アンダンテ、第3楽章:メヌエット、アレグレット〜トリオ、第4楽章:ロンド、アレグレット。終楽章などにシューベルトらしい少しデモーニッシュな面もちらりと見せながら、全体としては優しい音楽になっています。

15分の休憩の後、後半はクロンマーのフルート四重奏曲です。
F.クロンマー(1759〜1831)は、「18世紀末のウィーンで影響を及ぼしたチェコの作曲家の中で、最も成功した作曲家」とのことですが、もう少し詳しく知りたいと思い検索したけれど Wikipedia にもそれらしい項目は見つからない。よく調べてみると、クロンマーというのはドイツ語よみで、実は「フランティシェック・ヴィンツェンツ・クラマーシュ」という名前で項目が作られていた(*1)のでした。それによると、ハイドンを超えるなんだかすごい数の弦楽四重奏曲、ヴァイオリンや木管楽器のための協奏曲、9曲の交響曲などを作曲していて、「ベートーヴェンのライバルとして活躍」していた人らしい。どうやら近年その作品が見直されてきているのだそうです。
ステージ上は、左からフルート(鈴木芽玖)、ヴァイオリン(中島)、ヴィオラ(倉田)、チェロ(茂木)という配置で、黒づくめのおじさん三人組の中に華やいだ紅一点がいかにもフレッシュな印象です。
第1楽章:アレグロ、軽やかなフルートが飛び跳ねるような音楽。注目すべきはヴァイオリンを低めの音域で2ndに回らせて主役の座を奪ったような軽快なフルートだけれど、チェロの高域を使った表現も、でしょうか。第2楽章:アダージョ、まるで主役がVcに移ったかのようにチェロの印象的な響きで始まり、フルートとチェロが会話するような美しい音楽です。第3楽章:メヌエット、アレグレット〜トリオ。一転して華やかに軽やかに。弦3本のアンサンブルの緊密さが光ります。第4楽章:アレグロ。フルートと弦のアンサンブル、VnとVla の息のあった同行や、特にここでもチェロの高域を存分に駆使したパッセージが印象的な、室内楽らしいいい曲、演奏でした。

アンコールは、次回の第85回定期演奏会(*2)で取り上げられる予定の、モーツァルトの歌劇「魔笛」のフルート四重奏による編曲版から、「僧侶の行進」を。



今回のクロンマーは、米沢市出身で山響にもときどき客演で参加するという鈴木芽玖さんの提案で組まれたプログラムらしいけれど、弦の人はあまり知らないというクロンマーの作品を実演で接することができました。もちろん、私もすべて初めて聴く曲ばかり。こういう体験は実に貴重です。梅雨が一休みしている夏の夜、一服の清涼剤となった演奏会でした。

(*1): フランティシェック・ヴィンツェンツ・クラマーシュ〜Wikipedia の解説
(*2): 第85回定期演奏会は、2022年10月25日(火)、18字45分〜、文翔館議場ホールにて。

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鳥よけカイトをサクランボから桃へ移設する

2022年07月18日 06時00分40秒 | 週末農業・定年農業
我が家の自宅裏の果樹園は、隣接する放置果樹園の雨よけテントの残骸に野鳥が集合し、被害が目立つようになっています。人の姿があるときは鳥たちも寄り付きませんが、私たちも四六時中ずっと畑にいるわけではありませんので、サクランボや桃、プルーンなどの収穫シーズンにはさまざまな対策が必要です。

手っ取り早いのは、猛禽類を擬したカイトを立てること。これは、ノーベル賞を受賞した動物行動学者コンラート・ローレンツ氏の著書『ソロモンの指環』にあったように、猛禽類のような逆三角形の黒い影が通り過ぎるとき、小鳥たちは本能的におびえて逃げ隠れるのだそうな。野鳥は、きらきらひかるテープだとか人形やかかしなどは学習効果ですぐに慣れて効果が薄れてしまいますが、カイトは本能的行動を利用するため少しは効果が期待できそうです。そこで、サクランボの樹に立てていたカイトを、こんどは桃「あかつき」の若木に移設しました。収穫期が8月初旬となる「あかつき」は、すでにテニスボール大の大きさになっており、ここ数日の雨模様もあって急速に成長しています。鳥よけカイトの移設は、待ったなしの状況です。



もっとも、カイトも万能ではなく、風があるときはゆうゆうと泳ぎますが、無風のときはぶらんと垂れ下がっているだけです。野鳥、とくにムクドリたちは、風の強い日には飛びませんで、無風のときには活発に活動します。なかなかこちらの思惑通りにはいかないものです。結局、桃の実が色づく頃に防鳥ネットを張ることが最も効果的なのですが、カイトがゆうゆうと飛ぶ様子を眺めるのは気分が良いものです。子供時代に凧で遊んだときのような気分なのかもしれません(^o^)/

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理研で主任研究員となった女性・加藤セチの業績のことなど

2022年07月17日 06時00分25秒 | 歴史技術科学
地元紙「山形新聞」では、山形県ゆかりの人物を取り上げる連載をずっと続けていますが、最近では先月の「加藤セチ」の記事をたいへん興味深く読みました。



山形県の庄内地方、三川町の資産家に生まれた加藤セチ(*1)は、県令三島通庸の勧めでアメリカ式の大農場酪農経営に挑んだ生家の没落に伴い、山形師範学校に進み小学校教師となりますが、教育のあり方に悩み、やがて東京の高等女子師範学校に進みます。卒業後、札幌のキリスト教系の北星女学校で教師として働くかたわら向学心を燃やし、女子への門戸を開いた北海道帝国大学に選科性として入学(*2)します。そこで努力し才能を開花させますが、本当に力を発揮したのは理研に移ってからでした。このあたりの表面的な伝記的事項についてある程度は承知していましたが、今回の記事がきっかけであれこれ調べ始め、知ることができたのは、彼女の研究業績の概要(*3)です。



大正から昭和に移行した頃、すなわち1920年代に量子力学に関心を持ち、セチは分光器による光のスペクトル分析を化学物質に応用したらどうかというアイデアがひらめきます。今ふうに言えば分光分析の始まりです。白熱電球を光源に理研にあるさまざまな物質の吸収スペクトルを測定し、その構造との関連を調査します。その中で、各種ネオジム塩水溶液の吸収スペクトルからd殻における価電子のスピンの方向転換にあると結論し、注目を浴びます。日本で3人目の女性理学博士となった実際の学位論文は「アセチレンの重合」ですが、これはすでに無機化合物から有機化合物に研究の対象が移っていたことを意味するものでしょう。

そういえば、エチレンに臭素が付加する反応はゆっくりとした熱的付加反応ですが、アセチレンに臭素が付加する反応は意外なほどにさらに遅い。しかし、直射日光下では瞬時に反応が進み、光によるラジカル付加反応であることを示唆することを昭和の高校の化学実験で知ったものでした。そんな私の学生時代に、加藤セチは存命で都内の高校で物理化学生物を教える教師たちとともに無償の「理科ゼミ」を開催していた(*3)のだとのこと。不明を恥じるとともに、こうした先人の営為が、日本の科学研究を支えてきたのだなと感じずにはいられません。

(*1): 加藤セチ〜Wikipediaの解説
(*2): 美人すぎて科学者には向かない〜女性科学者・加藤セチものがたり〜加藤裕輔
(*3): 加藤セチ博士の研究と生涯〜スペクトルの物理化学的解明を目指して〜前田侯子〜御茶ノ水大学

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