電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

金銭感覚

2021年10月31日 06時00分08秒 | Weblog
お金の価値は時代によってだいぶ変わるわけですが、それぞれの人の金銭感覚は境遇や生活スタイルによってもずいぶん違ってくるように思います。私の場合、50年前の貧乏学生時代には千円札の値打ちがずいぶん大きかったように感じます。1日働いたアルバイトが1,500円くらいでしたので、スーパーで数日分の食料品を買うときも千円札でお釣りが来るように心がけていたものでした。就職し結婚してからは多少の余裕ができましたが、長距離通勤のガソリン代の負担が大きく、また飲み会などで会費や宿泊費で一万円札が何枚も飛んでいくのが痛かったものでした。総じて学生時代よりは余裕ができたものの、子育て時代も基本的に節約モードだったと思います。ところが、車の購入、子供の教育費や住宅の改築など、百万円や千万円単位の支出をするときには金銭感覚が変わってしまい、端数の数万円を大したことはないように錯覚してしまうことに気づきました。人間心理と金銭感覚の奇妙さに驚かされます。

年齢と共に立場も変わっていき、給料も頭打ちになりましたが、それでも定年退職直前の給料額は生活に余裕が感じられました。ところがいざ定年退職して全く別の世界に再就職してみると、給料は半分以下になり一気に生活感覚が変わりました。特に定年退職したばかりの年は、様々な税金や社会保険料が前年の所得額に対してかかりますし、給料天引きではなく自分で払わなければいけないものもあり、ある程度まとまった金額の現金が必要になります。再び一万円札の価値が大きくなりましたが、それでもまだ定期的に給料が出てボーナスも出たりすると、やっぱりありがたいものです。

退職して勤め人生活をやめ、年金に基礎をおいた農家として生活するようになると、農業収入の少額さと経費の大きさが目立ちます。大げさに言えば収入は千円札で入ってくるけれど、農業機械などの設備投資や収穫時期の人件費などは一万円札がまとまって飛んでいく感覚です。経費をいかに抑えるかが重要であると共に、やはり年金という生活の基盤があるから可能な経営スタイルだなと感じます。このあたり、真っ当な金銭感覚を持っていればなんとか経営を維持できますが、退職金を当てにして大型投資をしたり自分本位の願望の要素が強い経営計画だったりすると、それこそ老後破産の憂き目にあいかねません。同様に、配偶者がルンルン気分で金銭感覚や生活スタイルを変えないでいたりすると、多くの人が長生きする時代には経済的な不安が残ります。

定年退職から年金生活に移行する前後の生活は、自分と家族の金銭感覚をすり合わせ、徐々に若い時代の感覚に近づけていくことが大事になるなあと感じます。

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アスパラ菜とベーコンのパスタ、カブのキムチ漬け

2021年10月30日 06時01分12秒 | 料理住居衣服
お昼に、例によってパスタを作って食べました。裏の畑から採ってきたアスパラ菜とブロックのベーコンを少し厚切りにして、トマトがないので濃縮トマトペーストを使い、トマトソース風にしてみました。本物のトマトソースの味にはなりませんが、まあ雰囲気は出ます。



アスパラ菜は、パスタをゆでているときに茎のほうを先に、後で全体を入れて取り出し、冷ましておきます。粉チーズをたっぷりかけて、なかなかおいしかった。



もう一つ、イタリアンではないけれど、カブと刻んだ葉と茎を塩もみしてからキムチのたれをかけて冷蔵庫で冷やしておいた即席キムチ漬けです。カブが新鮮なので、これもおいしいです。

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ネット時代の恩恵〜"Powers of Ten"の動画を観る

2021年10月29日 06時00分39秒 | Weblog
インターネットで動画が公開されるようになり、様々な恩恵を受けていますが、先日しばらくぶりに動画「Powers of Ten」(イームズ・オフィス)を見ることができました。これは、もともとはたしか1970年代の後期に作られたのだったと思いますが、10の累乗というのがどういう意味があるのかを、実感として理解することができる、非常に優れた映像だと思います。10の0乗=1mの世界から、10の1乗(10m)、10の2乗(100m)、10の3乗(1000m)という具合に視野が広がっていく様子は、感動的です。また、再び10の0乗に戻ってから、こんどは10の-1乗(0.1m=10cm)、10の-2乗(0.01m=1cm)、10の-3乗(0.001m=1mm)、と視野を狭めていくと、対象がどんどん拡大されていきます。原子分子の世界が電子や素粒子の世界にまでクローズアップされていく様子は、理系人間にとってはほんとに圧倒的な体験ですし、おそらく中学生や高校生にとっても得難い有意義な体験と言えるでしょう。

最初に観たのは英語版でした。後に FM-TOWNS の CD-ROM を購入して楽しみました。今は YouTube で公開され、しかも日本語版も用意されているようです。

Powers of Ten with Japanese translation


こちらはオリジナルの英語版です。英語が苦手な子供たちでも、何度か見ているうちに、ああそうか、と気づいてくれるかもしれません。

Powers of Ten™ (1977)


こういう映像企画が実現できた70年代アメリカの活力と創造性を羨ましく思うと同時に、制作から44年が経過し、今は YouTube に公開されているということに、アメリカの懐の深さを感じます。

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最初にデジタルカメラを買ったのは

2021年10月28日 06時00分29秒 | ブログ運営
若い頃に、長く愛用した一眼レフ・フィルムカメラ、ミノルタのXG-EとXG-Sを脇において、はじめてデジタルカメラを購入したのはいつだったのだろう? はっきりとした記憶がないので、調べてみました。ブログでは使用記事はありましたが購入の記録はありませんでしたので、例によってテキストファイル備忘録で検索してみました。

$ grep "カシオ" memo-utf.txt
(略)
2010/04/21 デジカメの修理と新規購入 これまで使っていたカシオのデジカメEX-Z30が故障で不調のため修理に出し、代替製品として同シリーズのZ330を購入した。14,356円、山形市島地区のK's電器より。
2004/07/04 カシオのデジタルカメラを購入 電巧堂にて、カシオのデジタルカメラと64MBのSDカードを購入。合計40,000円ほどの支出。小型でPCにUSB接続でき、たいへんよろしい。

そうか、このブログの開始より少し前、同じ年の夏にカシオの EX-Z30 という胸ポケットに入るタイプを購入していたのだな。はじめは接写のしかたがわからず、ボケた写真を撮っていたのでしたが、一眼レフとは異なるコンパクトカメラの撮影モードを理解してからは、クローズアップも利用することができ、ブログ記事に写真を加えることが多くなったはずです。



今使用中のデジタルカメラも、6年後の2010年に購入したカシオの廉価製品で EX-Z330 という後継機ですが、これもすでに10年を超えており、いつ壊れてもおかしくない状況ではありますが、どうもまだスマートフォンのカメラを使うスタイルに完全に移行するのを踏ん切れないところがあります。今はほとんどブログ記事のためにカメラを使っているようなものですので、撮影もスマホだけにするのもありなのですけれど、比べると画像が明るいし、使えるうちは使おうかと考えております。

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野菜作り2年目のハクサイの出来は〜過ぎたるはなほ

2021年10月27日 06時00分47秒 | 週末農業・定年農業
退職して完全フリーになった一昨年には、週末農業で10年余り続けている果樹の他に、老母と妻と一緒に野菜作りをはじめました。昨年は急に助っ人を頼まれて勤め人になり実質的に週末果樹農家に戻ってしまいましたが、今年は非常勤です。勤めのかたわら再び野菜づくりを再開しています。特に、ハクサイは土作りから計画的に取り組み、事前に耕耘した畑に石灰窒素をまいておき、しばらく期間を置いてから堆肥をすき込み、それから苗を植え付けましたので、例年になく順調に大きく成長しました。8〜9月頃は、今年はよく育っているなあと満足感に浸っていたほどです。

これまで野菜づくりを主導してきた老母の指示で、追肥も欠かしませんでした。ところが、10月も半ばになった頃、白菜の外葉が黄色〜白っぽくなり、なんだか変になった株が見られます。あれ、おかしいぞ? 調べてみると、どうやら「ベト病」というもので、肥料の与え過ぎ、窒素過剰のときに発生しやすいらしい。

考えてみれば、老母は元肥をあまり準備せず、生育後に欠乏した分を追肥で補うスタイルだったように思います。それが今年は、十分な元肥の量にさらに加えてかなりの量の追肥を行ったために、肥料のやり過ぎ、窒素過剰になってしまったようなのです。人間で言えば、飽食の状態で糖尿病を発症するようなものでしょうか。

健康な生活には適正な栄養管理が欠かせないように、野菜作りも単位面積あたりの施肥量をある程度きちんと管理する必要があるのでしょう。飽食の生活習慣を改善せずに薬で治そうとするのと、「窒素過剰」で「ベト病」が発生したから抗菌剤散布というのは、同じなのかもしれないなあと反省した次第。野菜作りの基礎的な教科書がほしいなあ。

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遠い記憶の中の飲み物「こうせん」〜祖父の思い出

2021年10月26日 06時00分18秒 | Weblog
ずいぶん昔の記憶です。我が家の囲炉裏端で、働きに来ていた出入りの夫婦に、祖父が「こうせん」という飲み物の話をしたのです。するとおっちゃんの方だったと思いましたが、「そんなにうまいものなら一度飲ませてみてくれ」と言ったのです。祖父は、「よし、飲ませてやる」とか言って、「こうせん」というのを飲ませました。幼かった私も飲ませてもらいましたが、たいへん美味しかった記憶が残っています。何か粉末を熱い牛乳に溶き、砂糖で甘くしてふうふう言いながらさまして飲むのでした。体も温まり、疲れも取れるような飲み物だったようです。

こんな記憶が突然に蘇ったのは、中尾佐助著『料理の起源』(NHKブックス)を読んでいて、こんな記述に出くわしたから。

日本では、先にのべたように、主として裸大麦からハッタイ粉、香煎をつくり、水や湯で練って食べたり、飲みものとすることは、朝鮮にはなはだよく似ている。(p.77)

食べ方(飲み方)もよく似ていますので、「香煎」が「こうせん」だったのでしょう。

また、香煎は豆を原料に味噌を作る際に、香煎に種麹を混ぜて麹を作るため、味噌製造には重要な原料だったらしいです。戦前、大正〜昭和初期には味噌を大量に自家製造しており、また祖父の農学校の仲間の「タカヤ」さんが村山市大久保で酪農をしていた関係で乳牛を飼育し始めたという我が家には、こうした飲み方が残っていたのでしょう。

香煎とは大麦の粉のようですが、牛乳を使う場合、一種の「大麦ラテ」と言うべきでしょうか。今でも、おそらくは

  1. 香煎に少量のお湯を加え、よく練る。
  2. 少しずつ牛乳を加え、練った香煎をのばす。
  3. レンジで1分30秒〜2分ほど温めた後に、よく混ぜる。
  4. 好みでハチミツまたは砂糖をくわえる。

というような作り方で作れるのだろうと思いますが、さて「香煎」を入手してみなければ。

老母によれば、我が家で大麦や小麦を栽培していたのは昭和30年代の前半までで、その後は井戸を掘って畑を開田(*1)し、稲作に注力する方向に転換、大麦・小麦ともに栽培をやめてしまったらしい。30代で失明し全盲となった妻を支えて生きた祖父(*2)は、自家製「香煎」を飲む機会はその後なくなってしまったのだと思います。

今読んでいる中尾佐助著『料理の起源』、たいへん興味深い本です。

(*1): 我が家の「近代産業遺跡(?)」〜「電網郊外散歩道」2015年5月
(*2):法事の準備中に祖母への弔辞が出てきた〜「電網郊外散歩道」2020年2月

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山響第296回定期演奏会でシューベルト、シューマン、ハイドンを聴く

2021年10月25日 06時00分15秒 | -オーケストラ
よく晴れた10月の空の下、山形テルサホールにて、山形交響楽団第296回定期演奏会を聴きました。
今回のプログラムは、次のとおり。

古典派からロマン派への潮流への旅路
  〜古典音楽の名手 鈴木秀美と山響の友情と、名手 三輪郁との共演が誘う〜
 2021年10月24日(日) 15:00開演 (14:00開場)
 山形テルサホール
 演奏:鈴木秀美 指揮 山形交響楽団、三輪 郁(Pf)
 曲目:
  シューベルト:交響曲 第7番 ロ短調 「未完成」D.759
  シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 作品54
  ハイドン:交響曲 第104番 ニ長調「ロンドン」Hob.I:104

午後2時の開場に合わせて早めに到着、少し周囲を散歩した後で入場して西濱事務局長と今日の指揮者・鈴木秀美さんによるプレコンサートトークを聴きました。最近、シューベルトの「未完成」が取り上げられる機会が少なくなっているそうで、楽員の中からリクエストがあり、今回久々にプログラムに組んだのだそうです。鈴木秀美さんいわく、シューベルトは心の中に響く旋律をppで表現する傾向があるのだそうで、そういえばここぞというところで流れる有名旋律はたしかにppが多いです。シューマンのピアノ協奏曲については、妻クララのために作られた曲ということもあるでしょうが、1900年までに演奏された約190回のうち100回はクララが演奏しているのだそうです。それはすごい! 最初の女性の職業ピアニストというだけでなくこの曲の評価が定着するのに果たした役割は大きいです。最後のプログラムがハイドンですが、シューマンとハイドンの間の年代差は約40年ほどだそうです。高校や大学を卒業した人が還暦を迎えるくらいの時の流れにより、古典派からロマン派へ、人々の好みもスタイルも大きく変わったと言ってよさそうです。

1曲め:シューベルトの「未完成」、楽器編成と配置は、左から第1ヴァイオリン(8)、チェロ(5)、ヴィオラ(5)、第2ヴァイオリン(7)、左後方にコントラバス(3)と弦楽セクションが対向配置に、正面中央にフルート(2)とオーボエ(2)、その後方にクラリネット(2)とファゴット(2),最後方にホルン(2)、バロックティンパニ、トランペット(2)、トロンボーン(3)です。このうち、ホルンとトランペットはナチュラルタイプの楽器を使用している模様です。
指揮者の鈴木秀美さんが登場、指揮棒を使わず、テンポはあまり速くなく、コントラストのはっきりした演奏ですが、むしろロマン的な雰囲気のある明瞭さというべきか。山響の弦楽セクションの音の純度が素晴らしいです。そして第2楽章の木管のソロのところも、金管の音のまろやかさも、しばらくぶりの「未完成」交響曲を堪能しました。

ステージ上にピアノが引き出され、2曲めはシューマンのピアノ協奏曲。楽器配置に変わりはありませんが、トロンボーンが退きます。8-7-5-5-3 の弦楽五部に Fl(2)-Ob(2)-Cl(2)-Fg(2) の木管、Hrn(2)-Tp(2) の金管はナチュラルタイプ、それにバロックTimp. です。ソリストの三輪郁さんは、深緑のドレスで登場、鈴木秀美さんは指揮棒を持って、ゆったりとしたテンポで演奏が始まります。ピアノの音がとてもきれいで弱音と間を重視した繊細な表情を見せ、曲の進行にともないオーケストラがダイナミックな響きを聴かせます。演奏後、聴衆の拍手に応えてのアンコールは、シューマン「トロイメライ」。これがまた、絶品でした。



休憩時にホワイエに出て、三輪郁さんのCDを購入。ほんとにしばらくぶりのCD購入かもしれません。タイトルは「NOVELETTEN」、R.シューマンの作品に加えて、ドビュッシーやプーランク、ゴドフスキの曲を収めたものです。山形大学出版会、2,300円。これは自宅に戻って聴くのが楽しみ。

後半は、鈴木秀美さんお得意のハイドンの音楽から、1795年に作曲されたという交響曲第104番「ロンドン」です。モーツァルトはいわゆる三大交響曲を発表して1791年には亡くなっており、ハイドンにとっても最後の交響曲になります。ステージ上はピアノが退いただけで、楽器編成と配置は変わりません。第1楽章、アダージョ〜アレグロ、鈴木秀美さんのハイドンはやっぱりいいなあ。繊細さと力強さ、コントラストのハッキリした明晰さがとても好みです。第2楽章:アンダンテ、優雅な変奏曲。第3楽章:メヌエット、アレグロ〜トリオ。活気ある音楽。第4楽章:フィナーレ、スピリトーソ。元気よく快速、作曲者の年齢を感じさせない、パワフルな音楽になっています。そういえばハイドンは、この頃は長年の宮仕えを終えて自由の身になり、エステルハージ公の室内オーケストラの人数制限のない、40〜60人規模のオーケストラを想定して作曲できるようになっていたはず。定年退職してしょぼんとしている人は、ハイドンを見習って元気を出してもらいたいところです(^o^)/

今回も、良い演奏会でした。シューベルトといいハイドンといい、鈴木秀美さんの演奏には、以前から好感を持って受け止めています。来年の夏(8月)には、鈴木秀美さんの指揮とアマデウスコアの合唱、やまぎん県民ホールで、新型コロナウィルス禍で変更となったヘンデルの「メサイア」を聴くことができるらしい。また9月の定期には、同じく鈴木秀美さんの指揮で、スティーブン・イッサーリスが登場するらしい。たいへん嬉しく喜ばしいことで、大歓迎です!

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「三大テノール」演奏会の案内ハガキが届く

2021年10月24日 06時00分07秒 | クラシック音楽
先日、「三大テノール」演奏会の案内ハガキが届きました。「三大テノール」といえば、パヴァロッティ、ドミンゴ、カレーラスの三人が歌ったあのコンサートのことを思い出しますが、もちろんそれではなくて、新しい山形県民会館「やまぎん県民ホール」で明年2月23日に開かれる演奏会です。

「三大テノールの宴」
   〜日本を代表する3人のテノール歌手による夢の共演!〜
 福井 敬、村上 敏明、笛田 博昭 (Ten.)
 藤岡幸夫 指揮、山形交響楽団
【予定曲目】
ロッシーニ:歌劇『セヴィリアの理髪師』序曲
チレア:歌劇『アルルの女』より「フェデリーコの嘆き」
プッチーニ:歌劇『ラ・ボエーム』より「冷たき手を」
プッチーニ:歌劇『トスカ』より「妙なる調和」
プッチーニ:歌劇『トスカ』より「星は光りぬ」
ヴェルディ:歌劇『椿姫』序曲
デ・クルティス:帰れソレントへ
ニーノ・ロータ:映画『ゴッドファーザー』より「愛のテーマ」
バーンスタイン:『ウエストサイド物語』より「マリア」
サルトーリ:タイム・トゥ・セイ・グッバイ
プッチーニ:歌劇『トゥーランドット』より「誰も寝てはならぬ」ほか
 2023年2月23日(水・祝) 14時開場、15時開演
 チケット料金(前売):S席5,000円、A席 4,000円、S席ペア 9,000円

新型コロナウィルス禍で、純器楽とくらべて合唱や声楽は受難の度合いが高かったのではないかと思いますが、このところ当地・山形でもオペラ公演や声楽の演奏会が続いています。かつて、世界の三大テノールの東京公演が発表された時、東京在住だった叔父さん夫妻もチケット合戦に応募したのだそうです。たしか1人4万円とか言っていましたが、残念ながら外れてしまい、ビデオで観るしかないと口惜しがっていました。会場はたしかどこかの球場か巨大なアリーナで、マイクロフォンで拡声された歌声を聴く形ではなかったかと記憶しています。それを思えば、約2,000人規模のホールで50人弱のオーケストラをバックに歌われる音楽の数々は、演奏家の表情もはっきり見える近さでの楽しみ方となり、まことに贅沢な限りではなかろうか。
山形交響楽団の定期会員の場合は、さらに会員割引での案内でしたので、S席ペア券をさっそく申し込みました。



さて、今日の午後からは山響こと山形交響楽団の第296回定期演奏会の予定です。今回は、

古典派からロマン派への潮流への旅路
  〜古典音楽の名手 鈴木秀美と山響の友情と、名手 三輪郁との共演が誘う〜
 2021年10月24日(日) 15:00開演 (14:00開場)
 山形テルサホール
 演奏:鈴木秀美 指揮 山形交響楽団、三輪 郁(Pf)
 曲目:
  シューベルト:交響曲 第7番 ロ短調 「未完成」D.759
  シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 作品54
  ハイドン:交響曲 第104番 ニ長調「ロンドン」Hob.I:104

というものです。三輪郁さんによるシューマンのピアノ協奏曲、鈴木秀美さんの指揮でシューベルト「未完成」やハイドンの「ロンドン」交響曲が楽しみです。

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タマネギ苗の植え付けで腰が痛い〜2日に分けて実施

2021年10月23日 06時00分14秒 | 週末農業・定年農業
前もってマルチ栽培の準備をしていたタマネギ苗を植え付ける作業を、ようやく実施しました。予約注文していた苗が届き、白200本、紫50本の計250本を植え付けます。



ところが、150本を1人で植え付けたところで腰が痛いのと雨がぱらつき始めたので、「やんだぐなって」(嫌になって) 中断。この日、妻は仲良しだった友人が病気で亡くなったために出かけておりました。
その翌日は雨降りと強い風で農作業はとてもできません。翌々日、ようやく続きを行いました。




これで、まずは根付くことを期待して、2週間後に追肥の予定です。追肥と言っても、黒ビニルの上から「ネギ・玉ネギの肥料」をパラパラと撒くだけですが、それでも十分に育ってくれます。あとは冬を越して来年春にまた追肥をします。

玉ネギが250個というとずいぶん多そうですが、年間に消費する玉ネギの量はけっこう多いもので、作業小屋に保存した今年の玉ネギは不自由なくどんどん使うことができるのがありがたい。この作業によって来年の収穫が期待できるわけですので、腰が痛くなる作業もなんとか我慢できるというものです(^o^)/

ところで、マルチ栽培の黒ビニルのスペースがまだだいぶ空いています。妻は留守をして自分が植える分が少なくなったのが不満なのか、苗を追加購入してもっと植えようと張り切っています(^o^)/

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整形外科で先週の血液検査の結果を聞く〜右薬指の関節痛は

2021年10月22日 06時00分34秒 | 健康
先週、右薬指の第2関節が痛み、整形外科を受診しました(*1)。心配したのは関節リウマチでしたが、お医者さんの診断は「ブシャール結節」とのこと。念のため血液検査もやってみましょうということで、検査結果を聞くために今週再び受診しました。その結果、一般検査は省略して特別検査のほうは、

推算GFRcreat 72.5 mL/min
抗CCP抗体   0.5 未満 U/mL

ということでした。
推算GFRcreat というのは、血清クレアチニン(Cr)に基づくGFR(糸球体ろ過量) を表すのだそうで、要するに腎臓の糸球体でのろ過がうまくいっているかどうかを表す指標ということでしょうか。その結果は、60〜89の範囲が「正常または軽度低下」だそうで、まずまずのところでしょう。

抗CCP抗体 というのは、抗環状シトルリン化ペプチド(cyclic citrullinated peptide: CCP)抗体(ACPA) のことで、これは上皮細胞に存在するフィラグリンのシトルリン残基を認識する抗体だそうです。 抗CCP抗体は関節リウマチに特異性の高い抗体であり、関節リウマチの診断だけでなく、診断確定前に関節リウマチの発症を予測することもできるのだそうな。この結果が 0.5未満ということは、関節リウマチに特異的なシトルリン化がごく少ないということで、まずは安心できそうです。関連情報で、シトルリン化と歯周病菌の関連などもありました。歯周病菌が全身に影響を及ぼす場合があるとは聞いていましたが、口腔内衛生は大事なのですね。

さて、ではあの痛みは何だったのかということになりますが、指関節に違和感を感じて下手に揉んだり引っ張ったりしたのが悪かったということなのでしょう。年齢と共に、関節は固くなりモノを扱う手つきは不器用になりますが、運動に使う筋肉とは異なり、関節はソフトに扱うことが大切なようです。

(*1): 右薬指の関節が痛むので整形外科を受診する〜「電網郊外散歩道」2021年10月

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FMループアンテナについて

2021年10月21日 06時00分42秒 | クラシック音楽
寝床わきのラジカセの代わりに、ONKYO のミニコンポのCDチューナー・アンプで DENON の小型スピーカを鳴らすのはうまくいき、予想以上に品位の高い音で楽しめるようになりましたが、問題はFM放送です。これまではラジカセのロッドアンテナでなんとか受信できていましたが、こんどはアンテナの問題があります。FM専用アンテナの引き込みは書斎のみで、アナログ時代のテレビアンテナで代用するという裏技もテレビ放送のデジタル化で使えなくなりました。なんとか室内アンテナを工夫する必要があります。そこで思い出したのが、若い頃にアパート生活をしていたときに使っていたループアンテナの原理です。



要するに、NHK-FM山形の受信周波数は 82.1MHz ですから、

 (電波速度3.0×10^8m/sec×短縮率0.95)/(周波数82.1×10^6Hz)
= 285/82.1
= 3.47(m)

つまり、約3.5mの長さの単線ループを作り、これを75Ω同軸ケーブルに接続すれば良いということになります。

さっそく、道具箱から使っていない単線を取り出して 3.5m のループを作り、これを同軸ケーブルの芯線と網線につなぎ、ONKYO のミニコンポのFMアンテナ端子(75Ω)に接続したところ、まずまずの音でステレオ受信できました。もちろん、山形放送局のアンテナからけっこうな距離がありますので、電界強度は十分とは言えず、音量を上げればS/N比の問題は明らかです。でも、室内で動き回っても人体による影響はほとんどなく、寝床で静かに聴く程度で音量をあまり上げない限りノイズは気になりません。窓から局アンテナの方角が開けているという田舎の受信環境が、都会のビル街によるマルチパス歪もなく、受信距離のわりに良好に受信できる好条件になっているようです。

というわけで、簡単なループアンテナでNHK-FM放送をステレオ受信できるようになりました。やったね!

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タマネギ苗の植え付け準備と秋野菜の現状

2021年10月20日 06時00分42秒 | 週末農業・定年農業
果樹園のほうは今月末〜来月初旬のリンゴ「紅将軍」と柿の収穫まで一段落で、ただいま秋野菜の作業中です。まずはタマネギ苗を植え付ける準備をする必要があります。9月に予約注文していた苗が届く前に、畑に多めの堆肥とネギ・タマネギ肥料を少量だけ散布し、耕耘しておきます。ロープを張って真っ直ぐにした後で、畝幅90cm、畝間60cmくらいでマルチ栽培用の5穴の黒ビニルを張りました。



ここに植え付けるのは、タマネギ苗を250本、内訳は白が200本、紫が50本です。さらに、ニンニクを80個ほど植え付ける予定でいましたが、ニンニクの方は先日、妻が植え付けてくれていたみたいです。ニンニクは1個ずつばらして塊茎の尖ったほうを上に、根が出る方を下にして植え付けます。パスタなどにどんどん使いますので、いくらあってもたぶん余ることはありません。もし余ったら、ご近所の非農家に分けてあげればよい(^o^)/

ところで、秋野菜の現況は、次のようになっています。まず、白菜は土作りがうまくいったのか、びっくりするほどの成長です。ただし、ちょっと油断したらモンシロチョウに食い荒らされていますし、少しベト病も出ているみたい。ジマンダイセン散布が必要のようです。



寒冷紗で覆ったキャベツは問題なく成長しており、レタスは必要に応じて少しずつむしって食べていますので、これも順調。



オクラはそろそろ終わりのようですが、ナスはまだまだ収穫できています。



残念だったのはホウレンソウでした。予定区画に石灰を入れて土壌を中和するのを忘れたために、発芽はしたもののほとんど育たない状態です。あらためて、ホウレンソウでは「石灰で中和する」作業が大切であることを実感したところです。野菜作り2年生の良い教訓でした。

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書斎のステレオのアンプを元に戻したが

2021年10月19日 06時00分33秒 | クラシック音楽
ここしばらく、書斎のメインのステレオ装置は ONKYO のミニコンポ FR シリーズのCDチューナーアンプ XN7TX(D) で代用してきましたが、本来のパイオニア製プリメインアンプ UK-A3 に戻しました。考えてみれば、NHK-FM は簡易なデスクトップ PC-audio で「らじる★らじる」で聴くことができますし、ヤマハのスピーカ NS-650 で聴くのは CD/DVD の音や映像ということになります。ショパンのチェロソナタのたっぷりとした音や、ヴェルディやプッチーニのオペラの映像とともに流れる音楽は、やっぱりデスクトップ PC-audio の小型スピーカには出せない味です。

しかし、メインのステレオ装置とは言いながら、LDプレーヤーにDVDプレーヤー、ダブルカセットデッキと、なんとも年代物の顔ぶれだなあ(^o^)/
今は、単体のFMチューナーは新製品はもちろん、現行のものもほとんど製品がないのですね。やっぱり時代は「らじる★らじる」で十分だ、というふうにすっかり変化してきているようです。



代わりに、寝床わきの書棚に置いていたラジカセを撤去し、ONKYO のミニコンポを置きました。スピーカは、亡父が生前に使っていた DENON のミニコンポのスピーカを流用しました。やっぱりラジカセよりもずっと良い音です。寝床わきですので静かに流すだけですが、より品位の高い音だと感じます。

DENON のチューナーアンプは、残念ながらチューナー部がダメになったようで、FM/AM ともに不可です。その点、MDこそ使えなくなったものの、ONKYO 製品のチューナー・アンプ部は信頼性が高いと感じます。




ただし、寝室にはFM放送用のアンテナ引き込みはなく、以前のアナログ時代なら使えたテレビアンテナの流用という裏技もデジタル化で使えなくなりました。ラジカセならばロッドアンテナで辛うじて受信できましたがどうもノイズっぽくて、寝床ではもっぱらUSBメモリに保存した MP3 ファイルの再生が中心でした。せっかくですので、昔取った杵柄で、FMループアンテナをもう一度作ってみましょうか。

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「名字マップ」で調べてみると〜山形県に多い名字は

2021年10月18日 06時00分05秒 | Weblog
何かのきっかけで、「名字マップ」というサイト(*1)があることを知りました。日本地図に名字を入れると、都道府県別の特化係数がグラフ化され、地図上には色の濃淡でその名字の割合の高さが表示されるというものです。鈴木、高橋、佐藤といったポピュラーな名字は全国的ですが、画像のように「阿蒜(あびる)」さんは千葉県や東京都に多いということがわかります。「江波戸(えばと)」さんなども同様の傾向があるようです。

では、山形県に多い名字はと調べてみると、

鑓水、叶内、杉生 さん

などが該当するようです。

これはあくまでも現在の分布状況であり、昔の分布とは違っているわけですが、明治時代に名字を選ぶ時には近隣に身近なものを選んだと考えられますので、突拍子もない大きな変化は考えにくいです。その点では、わが先祖のルーツを数百年前までさかのぼると相模国あたりに由来するらしいのですが、相模国には確かに少なくないようです。たぶん、主君の転勤に付いてきたけれど、全国転勤するのはいやだと帰農・土着したということなのでしょう。「やっぱり山形が良い」と思った人なのだね、きっと(^o^)/

(*1): 名字マップ

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来年は手帳とダイアリーを一本化することに

2021年10月17日 06時00分08秒 | 手帳文具書斎
今年、2021(令和3)年は、高橋書店の「リベルプラス1」という小型の綴じ手帳にスケジュールを、コクヨのキャンパス・ダイアリーの週間レフト式のものを使ってきました。たいへんコンパクトで使い勝手もまずまず良好なのですが、職場の業務日誌と手帳とキャンパス・ダイアリーと備忘録ノートと、日々の出来事を記録するのが重複していると感じるようになりました。職場の業務日誌のほうは今の非常勤の勤務が終われば解消になりますので別扱いにするとしても、手帳のスケジュールとダイアリーの5行日誌を一本化し、1冊で間に合うようにすることはできるのでは、と考えました。




そうすると、来年の手帳とダイアリーは一本化して備忘録ノートと二冊を持ち歩く態勢となります。今の綴じ手帳のサイズで厚手の週間レフト式タイプを使えば可能ではありますが、数行の日誌記録の行間隔が狭すぎるし、これに合わせて小さな字を書くのも読むのも老眼の目にはちょいと辛いものがあります。どうせスケジュールの混み具合も大したことはない定年農業の日常なのだから、それならばB6判のダイアリーにスケジュールを書き込むようにすれば、かなりゆったりとメモできるだろう。



というわけで、行きつけの書店に早々と用意された「手帳・ダイアリー・コーナー」をじっくりと眺め、ターコイズブルーの表紙も鮮やかな高橋書店の「フェルテ9」というタイプを購入して来ました。こちらは、3年間カレンダー、年間計画の次に、今年の11月から2023年の3月まで、月曜始まりの月間ブロック式のスケジュール、その後には見開き一週間の1日7行の記録ページとなります。ここは時間軸があり、朝8時から夜12時までの時刻目盛が打ってあります。2行分くらいのスペースに矢印等で行動記録を表し、残り5行を日誌に使えるでしょう。また、右ページ下部には当月と翌月の暦が掲載されていますが、このあたりも便利そうな工夫です。





ダイアリーの記録及びメモ・ページの横罫は行間隔が6mmのいわゆるB罫相当で、細字のペンならばなんとか読み書きともにできそうです。紙質は万年筆インク対応で、プラチナ古典BBならば裏抜け皆無、パイロットの青も中字のペンでぎりぎり裏抜けはなさそうなレベルです。パワータンク等のボールペンならばまずは安心でしょう。色違いの栞が2本付いていますので、1本は月間ブロックの当月スケジュール・ページに、残りはダイアリーの当日のページにはさんでおくのが良さそうです。



いわゆる付録のページは、印紙税額一覧や世界時差一覧表などあまり使うこともないでしょうが、年齢早見表だけは役立ちます。あとは、アドレス帳や地下鉄路線図等の付録ですが、コロナ禍の今は用がなくても、親族の冠婚葬祭等で必要になる場面もあるかもしれず、文字が少しだけ大きいのは助かります。

これで、税込1,540円。今年の手帳リベルプラス1は税込680円でキャンパスダイアリーは830円でしたので、合計1,510円でした。同等の予算で機能が一本化できる点はプラスですが、実際に使ってみての具合は来年にならないとわかりません。さて、どうか。

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