電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

サクランボの満開時とリンゴの開花前の防除が終わる

2024年04月24日 06時00分29秒 | 週末農業・定年農業
風邪と歯痛で足踏みをしましたが、サクランボの満開時の防除をようやく終えました。早朝4時に起きてホットミルクとパンで手早く腹ごしらえをし、すぐに出動。自宅裏の数本と離れたもう一つの園地(こちらが主力)のサクランボに動力噴霧機で丹念に散布します。枝が混んでいると花の部分に散布ムラができてしまいますが、適切に剪定してあればどの花にも抗菌剤「ファンタジスタ」の薬液がかかります。昨年まで動力噴霧機の余水弁の不調で噴霧圧が充分でなかったため、夏場のカイガラムシ防除の際に樹の高いところの枝まで届かず、ウメシロカイガラムシにやられて一部に葉がでない枝が見られます。特に老樹にその傾向が顕著です。亡父が植えてからすでに50年になるものが多いので、本当は樹も弱り、世代交代が必要なのでしょうが、今から若木を植えても私自身いつまでも管理できるわけではありません。今年の収穫状況を見て、弱った老樹は間引き伐採し、他の樹の日当たりを良くすることでサクランボ果樹園全体の寿命を維持することを考える必要がありそうです。

もう一つ、本数としては数本しかありませんが、リンゴ「紅つがる」と「紅将軍」の開花前の防除も併せて実施しました。リンゴの花は白いのですが、開花前のガク片が薄紫色をした可憐なもので、たいへん魅力的です。あとは、満開10日後の5月初旬まで防除作業はなし。野菜畑の植え付け準備をして、桃の摘花作業も「あかつき」から「川中島白桃」へ移行していきます。

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サクランボ「佐藤錦」はまだ満開ではないようだ〜満開日の重要性

2024年04月20日 06時00分43秒 | 週末農業・定年農業
我が家の果樹園では、ただいま桃「あかつき」の摘花作業の真っ最中。昨日の午後は風が冷たくて風邪を引きそうだったので、歯医者と耳鼻科を受診することにしました。おかげで進捗状況はようやく50%近くまで来たところです。



ところで、サクランボ「佐藤錦」の状況は? 早生種の「紅さやか」や晩生種なのに開花が早い「ナポレオン」等は4月14日前にもう咲き始めていましたが、「佐藤錦」は4月15日ころの開花となりました。ただいま、気温がやや高い自宅裏の果樹園では八分咲、もう一つ、自宅からは離れた園地は少し気温が低いために、六分咲といったところでしょうか。満開は22日ころと予想しています。なぜ満開日に注目するのかというと、この時期に灰星病等の防除のため「ファンタジスタ」(*1)等の抗菌剤を散布するのが最も重要な作業になるためで、日中はブンブン飛び交う訪花昆虫を保護するために、まだ訪花昆虫が飛ばない気温の低い夜明けころの時間帯に実施する必要があります。いわば、気合を入れて早起きし、薄暗いうちに動き出す必要がある、サクランボ関連農作業では最重要なヤマ場の一つ。

来週の月曜日、22日には、桃「あかつき」の摘花も中断して早朝決起、気合でサクランボの防除を行います。これを無事に終えると、少しホッとします。いやいや、この週末は山響の第316回定期演奏会の予定。井上道義さんの指揮でオール・モーツァルト・プログラム(*2)となっていますから、これをご褒美にして頑張りましょう。

(*1): ファンタジスタの特長〜病原菌の生育ステージとファンタジスタの阻害部位
(*2): 山形交響楽団第316回定期演奏会〜山響コンサート情報より

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植えて3年目の晩生種のモモが花盛り

2024年04月19日 06時00分35秒 | 週末農業・定年農業
自宅裏の果樹園、ただいま春の真っ盛り。サクランボがそろって咲き始め、プルーンも開花期に入りました。早生種のモモ「あかつき」の摘花作業を進めていますが、いまのところ25%程度の進捗状況です。午前中は穏やかな陽気でも午後からは風が出てきて、強い風が吹くと花びらが飛ばされていきます。

写真は、植えて3年目の晩生種の桃「美晴白桃」と「青空むすめ」の若木です。昨年までは樹の成長を優先させ、全部摘花して実らせなかったので、この若木を収穫するのは今年が初めてです。「美晴白桃」は以前植えた樹を収穫していますが、「青空むすめ」は植えたのも収穫も初めて。資料(*1)によれば晩生種でも遅い方の9月中〜下旬が収穫期とされています。そんな遅い時期にまだ桃が食べられるのはちょいと嬉しいかもしれません。


 (美晴白桃、2022年4月)

 (青空むすめ、2022年4月)

見た目では区別がつきませんが、「農作業メモ」に植えたときの記録がありますので品種は確定しています。でも、念のために品種名と植樹年を書いた木札を下げたほうが良いのかもしれません。両方とも花粉がごく少ない品種ですので、「あかつき」の花粉が頼りです。そのため、「あかつき」の摘花が終わってから、花弁が散って実がある程度の大きさになり、受粉の目安がつくようになってから摘花ではなく摘果をするようにしましょう。よって、しばらく花はこのままです(^o^)/



桜を詠んだ和歌はそれこそたくさんあるのでしょうが、桃の花を愛でて詠んだ歌と言うと、私はこれを思い出します。写真は少し前に筆ペンでいたずら書きしたものですが、万葉集より、大伴家持の歌;

春の苑 くれなゐにほふ桃の花 
  した照る道に 出で立つをとめ
            大伴家持 万葉集 巻十九

若い頃ならば恋人を想像したのでしょうが、古希を過ぎた今は高校生、大学生になった孫たちの年代をイメージします。若さがまさに春のイメージ。あと数年で、本格的に収穫できるようになるでしょうから、今は USB メモリに収めた mp3 形式の音楽ファイルをお供にせっせと摘花を進めましょう。昨日はサン=サーンスの交響曲第3番とブルックナーの交響曲第8番でした。曲が終わるまでやろうと決めると、単調な作業に飽きて投げ出すことも防げるのです(^o^)/

(*1): 青空むすめ:モモ(桃)〜果物ナビ

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ジャガイモの植え付け終わる

2024年04月17日 06時00分38秒 | 週末農業・定年農業
2019年に復活させた野菜畑に、ようやくジャガイモを植え付けました。今年は、

  • 男爵 3kg 2列
  • キタアカリ 3kg 2列
  • アンデスレッド 5kg 4列

の3種類を植え付けましたが、男爵とキタアカリは農協に予約していたもの、アンデスレッドは昨年の芋を種芋として一部を残しておいたもので、芽が出てきたものを植え付けました。幸いに今日は雨の予報ですので、水やりの心配はなさそうです。



野菜の中でもジャガイモは使い途が広く、収穫後よく乾かして保存すればかなりの期間もちます。そんなわけで、ネギ、玉ねぎ、里芋、ナス等とともに、毎年必ず栽培する品目の一つになっています。あとは、葉物野菜は月末に種苗を購入して植えるばかり。野菜の栽培もなかなかおもしろいものです。

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果樹園の春の始まり〜モモ、スモモ等の開花から

2024年04月14日 06時00分49秒 | 週末農業・定年農業
当地、山形県の村山盆地は、ただいま桜前線が急速に通過中です。どこを見ても桜、ニュースも錯乱、もとい、桜一色の状態です(^o^)/

当「電網郊外散歩道」は、主流の桜報道からはちょいと外れて、タイトル通りの郊外散歩、果樹園の春の様子をお届けしましょう。まずは、花盛りとなっているモモ「あかつき」から。



こちらは、8月初旬に収穫期を迎える品種で、当地では早生種に相当します。晩生種と比べると、開花もやや早いようです。では、晩生種「青空むすめ」はどんな開花の状況かというと、



こんな感じ。植えてから3年の若木ですが、ぽつりぽつり咲き始めたところ、でしょうか。

これに対して、花盛りなのがスモモです。剪定が間に合わず、咲かせ放題となってしまった大石早生がびっしりと花をつけています。



同じスモモでも、セイヨウスモモに相当するプルーンは、まだ芽が出たかどうかくらいの状態です。柿もまだまだ目立ちません。



サクランボも花芽が割れて白い花弁が見えるか見えないかくらいの状態。もう少し経つと、サクランボの開花が始まり、サクランボ果樹園も白い花でいっぱいになるでしょう。その頃には、プルーンも開花し、リンゴも薄紫のガク片の色気をチラリと見せながら、そっと咲き出します。



とりあえずは、我が家の果樹園の開花状況の前半部のレポートでした。

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復活させた野菜畑に今年は何を植えようか

2024年04月11日 06時00分41秒 | 週末農業・定年農業
父母が元気だった頃、休耕田に客土して畑にして、野菜を作っていた農地がありました。父が亡くなり母も衰えが目立つ頃、じゅうぶんに管理ができずに荒らしてしまっていたのを2019年に復活させ(*1)、その後なんとか維持してきています。昨年からは広すぎて耕運機で耕すのがしんどくなってきて、ご近所の農家のトラクターで耕してもらっています。今年もなんとか手配できて、数日前に耕したと連絡をもらいました。



やっぱりトラクターで耕耘したほうが深くまで耕せて良いみたいです。作業手順としてはすぐに苦土石灰を散布できればよかったのだけれど、あいにく地域の行事とかちあい、昨日になってようやく手があきました。一昨日の雨で畑に入るとズブズブで、とても中には入れません。仕方がないので、あぜ道から届く範囲で苦土石灰を散布。終わってから長靴で無理やり中央突破で、両側に散布。来週あたり、こんどは堆肥を入れる予定です。果樹園の仕事が一段落するまで待ちましたのでかなり遅くなってしまいましたが、野菜畑の土作りが終わったら、さて今年は何を植えようか。

  • ジャガイモ  男爵、キタアカリ、アンデスレッド
  • 里芋  どだれ
  • サツマイモ
  • カボチャ
  • 枝豆  湯上がりむすめ、秘伝豆
  • トウモロコシ

こんなところかな。連作を避けて別の場所に植えるには、ある程度の広さがあったほうが便利です。出荷もしていない自家用菜園としては広すぎる畑も、その点では意味があるかもしれません。

こうした記事を毎年のように記録しているおかげで、野菜畑の作業もブログが農事暦代わりになっています。写真付き、検索機能付きで、なかなか便利です。

(*1): 荒らしていた畑を復活させる〜「電網郊外散歩道」2019年5月

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好天に恵まれ、引き続き果樹園で農作業

2024年04月02日 06時00分58秒 | 週末農業・定年農業
昨日に続き好天に恵まれて、果樹園で農作業を続けています。過日、カイガラムシの防除は終わっていますので、サクランボ剪定枝の残りを焼却しつつ、自家用のリンゴを剪定。サクランボや桃とは異なり、こちらは出荷していないので、どうしても後回しになってしまいます。今ごろリンゴの剪定かとリンゴ栽培農家には笑われるところですが、正直言ってサクランボの本数が多すぎるので、なんとも仕方がありません。



しかし、暖かくなったら一気に草が伸び始めました。オオイヌノフグリやオドリコソウなどが中心ですが、密生して繁茂する様子はなかなか迫力があります。昨秋にどっさり入れた堆肥も効いているでしょうし、まだ果樹の葉が出ていないため光は当たり放題です。今こそおらが天下の意気込みでせっせと光合成をしていることでしょう(^o^)/



晴天続きで地面も固まり、長靴の必要はなくなりました。作業シューズで歩き回ると、足元がずいぶん軽く感じます。暑くもなく寒くもなく、今ごろからゴールデンウィーク前後までのお天気が一番気持ちがいい、農作業日和かもしれません。



妻はお出かけ中。私は一人で留守番で、お昼は軽くチャーハンととうが立った白菜を使ったコンソメスープ。食後にミカンを添えましたが、何というミカンなのか聞くのを忘れました(^o^)/

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剪定枝を片付けると見えてくるものがありまして…

2024年03月28日 06時00分10秒 | 週末農業・定年農業
昨日の水曜日は良いお天気になりました。雪降りの火曜日がちょうどよい休養日になったようで、午前・午後と元気に剪定枝集めの作業に従事しました。腰が痛くなりますのでときどき休憩を入れながら働き、午前2時間半、午後は3時間半、実質6時間も動き回りましたので、実際くたびれました。残るサクランボの本数は5〜6本くらいでしょうか、草も次第に伸びてきていますので、小枝が草に埋もれる前に、焼却も含めて今日中になんとか終えたいところです。





剪定枝を片付けてきれいになった園地で春の空を見上げると実に良いお天気で、夜は放射冷却が厳しいため、昨夜から霜注意報が出ていました。発芽が早い紅秀峰などは今朝の降霜の被害が懸念されますが、こればっかりはお天気しだいですのでなんとも言えません。佐藤錦はもう少し後にずれそうですので、発芽時期の霜の害はなんとかクリアできそうかな。



そうそう、剪定枝を片付けるといやでも見えてくるというか、目につくものがありまして…




野ネズミの巣穴ですね。今年は暖冬だったせいか、やけに活動が活発な気がします。剪定枝を片付け終わったら、間髪を入れず園地全体の巣穴に殺鼠剤を投入してねずみ算式の増加圧を抑制する必要があるようです。それと同時に、カイガラムシ対策の防除だな。いずれも待ったなしです。



あともう少し。幸いに今日は暖かくなりそう。途中、総代をしている寺の墓じまいに立ち会う必要がありますが、お天気が予報通りならなんとかなるかなあ。頑張りましょう。

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サクランボ果樹園で剪定枝を集めて焼却する

2024年03月25日 06時00分44秒 | 週末農業・定年農業
昨日の日曜日は、ようやく晴れて春らしい陽気になりました。我が家のサクランボ果樹園も、連日寒い雨雪の日が続きましたので、剪定枝の処理が待ったなしの状況になっていますので、山響オーケストラの日の演奏会にもかかわらず、終日、妻と二人で枝集めの仕事にかかりきりになりました。



バッサリと切り落とした枝を集め、燃えやすいように切り落として束ねるという単純作業です。園地の面積とサクランボの本数がけっこうありますので、集めるにも腰が痛くなりなかなか大変です。



午前中に2時間、午後に2時間、あまり一気に頑張ると後に響きますので、とりあえず1日合計4時間位の作業時間にします。まだまだ終わりが見えませんが、夕日がだいぶ落ちてきた時刻に一旦作業は終了。



撮影地点の手前までが終わったところで、この先がまだ残っているところです。本数的には3分の1くらいは終わったでしょうか。



焼却するにも延焼の懸念がありますので、あまり巨大な焚き火にならないように一日分を燃やしながら作業を進めました。幸いに燃え終わるのも早く、土をかけて火を消しました。

今年は、剪定枝にウメシロカイガラムシが目につきました。おそらくは、昨年の夏に動力噴霧機の調圧ダイヤルに続く余水弁の不調(*1)があり、防除液が充分に若枝まで届かなかったためと思われます。放置すれば若枝が吸汁されて枯れ始めますので、今年は重点的に対策することが重要になります。佐藤錦は例年3月28〜29日頃に発芽しますので、その前にハーベストオイルと石灰硫黄合剤による防除が必要です。そのためには落ちている剪定枝を始末しないと休眠期の防除まで進めませんので、ここが踏ん張りどころです。

(*1): 果樹農家の冬支度〜動力噴霧機を修理し来年の稼働に備える〜「電網郊外散歩道」2023年11月

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剪定枝を集める作業は降雪のため中断

2024年03月20日 06時00分58秒 | 週末農業・定年農業
我が家の果樹園のうち、自宅裏のサクランボ等の剪定は終わりましたが、自宅から少し離れたところにあるもう一つの園地のほうがプロに剪定を委託したままになっています。これを集めて処分しておかないと、月末のカイガラムシ対策の防除や草刈り等の農作業ができません。まずは「枝集め」を終えるのが課題です。

とは言いながら、広い! サクランボの本数が多い! お天気が良ければ熱いコーヒー等を持ち込み、ラジオを聴きながらルンルン気分で作業をするところですが、最近は先月の陽気を取り戻すように降雪があり、午後には融けてしまうものの、とにかく寒くて決意も鈍り、意気込みもくじけます。風もピューピュー吹いていて、風邪をひきそうな悪条件。地域の総会や寺の役員会等の準備にかまけて、畑仕事は一時中断です。

そう言えば、昨年は孫たちがやって来て剪定枝集めのお手伝いをしてくれたんだったなあ。上の子はこの春から大学生になり、下の子は高校2年生になります。孫たちが大きくなるのは早いものです。

写真は先日の好天時のもの。このくらいの陽気だと、作業もはかどります。

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確定申告が終わり、今後の果樹園経営を考える

2024年03月07日 06時00分02秒 | 週末農業・定年農業
確定申告がようやく終わりました。私の場合、年金所得を主体としながら、昨年の3月まで非常勤で仕事をしていましたので僅かですが給与所得があり、さらにサクランボや桃を主体とする農業所得があります。給与や年金は源泉徴収票があればよいので楽ですが、農業経営の場合はそうはいきません。出荷伝票で出荷額の合計を調べて出荷証明書と照合し、農協の出資配当金や各種補助金等を合算して収入を算出します。これに対して支出の方は、苗木代、肥料・農薬代、農機具の修理代、農業用ガソリン等の燃料代、段ボール箱やパッケージなどの出荷資材、農協の出荷手数料などは農協でまとめて証明してくれますが、土地改良費、剪定や収穫など雇人の人件費、農家の店等で調達したもの等はそれぞれ領収書が必要です。軽トラックの自動車税や車検費用もありますので、租税公課や修理代等に振り分けなければいけません。会社経営に比べれば金額ははるかに少ないですが、細かく気を使う必要があるのは同じです。自前の表計算のワークシートでできるようになっているとはいうものの、なかなか面倒です。

昨年春の霜害で花芽がやられたサクランボは、結局は例年の半分以下の収量となり、収入も大きく減収となりました。その分、桃の出来がよかったのでいくぶん盛り返したとは言うものの、主力のサクランボの落ち込みを挽回するまでにはいたらず、かなりの赤字となりました。退職前、フルタイムで働いていた頃は源泉徴収の税額も大きかったので、多少赤字になっても確定申告で戻ってきたのですが、今は源泉徴収額が少ないので、払っていないものは戻ってきません。このあたりはお天気しだいなので、私にはどうすることもできませんが、さて今年はどうなるのだろう。

今年は例年にない暖冬で、異常なほど積雪量が少なく、山間部に積もった雪の量は例年の2割くらいだそうです。雪国である東北地方で夏場の水不足を心配しなければいけないのですから、電力会社も頭が痛いでしょう。温暖化の影響は、気候が極端に現れることであると言います。春先の気候の特徴は三寒四温で寒さがぶり返しながら徐々に暖かくなることですが、開花期の4月になっても雪が降ったり遅霜が頻発するようだと、花芽は壊滅的な影響を受けてしまいます。そうした気候の変化の影響を受けにくくするには、経営的な工夫も必要になるでしょう。

  • 剪定を依頼している雇人の人たちに支払う額は栽培面積によって決まり、気候や収量によらず一定の固定経費となっている。果樹園経営を今後いつまでできるかを考えると、当分は自前でできる程度に思い切った栽培規模の縮小を行い、後期高齢者となり安全に農作業ができなくなった時点でスムーズに廃業できるように準備しておく必要がある。
  • 樹高が高く作業の危険性の大きいサクランボ主体から、樹高が低く作業が楽な桃を主体にするように、果樹園の樹種構成を変えていく必要がある。

これらを見越して数年前から植えている晩生種の桃が、今後は少しずつ収穫できるようになります。サクランボは老木を少しずつ伐採して規模を縮小していき、若木を主体とするように移行していくことが今年の目標かな。

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サクランボの剪定作業が続く

2024年02月21日 06時00分28秒 | 週末農業・定年農業
暖冬とはいえ、まだまだ風は冷たいので、お天気を選んで畑に出ます。今の時期は、とにかくサクランボの剪定。年齢的に、我が家で一番高い12尺(12段で高さが3.6m)の脚立は怖いので、もっぱら取り回しの楽な8尺(2.4m)を主に使っていますが、樹が大きくなってそれでは枝の先端まで届かなくなってきています。思い切って下方の側枝のところで切り戻し、高さを制限するように剪定中。花芽は主に新しい枝の基部につきますので、これも収穫作業の安全と効率化のためには重要なポイントです。



脚立から落ちて怪我をするのは、必ずしも高いからではありません。多くは足がもつれたり段数を間違えて足が地面に着かないうちに降りようとするため。雪があるうちは雪がクッションになってくれますが、雪が融けたら地面に落ちます。若いうちなら転んでも受け身が取れますが、老人にはそれができない。中途半端な高さから転倒すると、腰を打ったり首をひねったりして半身不随などの大きな怪我になることが多いです。主たる原因は体力低下に伴う疲労と思われますので、1日の高所作業は2時間程度として、あとは地上の作業とします。ポカポカ陽気でお天気がいいと、歩き回る疲労も心地よいものです。

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4年ぶりにサクランボ剪定講習会に参加する

2024年02月19日 06時00分39秒 | 週末農業・定年農業
コロナ禍のためにずっと開催されてこなかった地区のサクランボ剪定講習会、今年は四年ぶりに開催されるということで、しばらくぶりに参加して来ました。講師も参加者も少しずつ若返ってきているのがわかります。農業は後継者難とはいうものの、サクランボ作りはまだ市況が安定しているため、やりようによっては収益性が期待できますので、やってみようと若い人がトライしているようで、世代交代が少しずつ進んでいるようです。



講師の説明もわかりやすく、まず樹の中心の高いところから始めて下へ、と作業を進めていきます。樹の中心部は脇枝を取り、若干の細枝と弱めの徒長枝を残す程度にして、光がまんべんなく入るように(開心)剪定します。下の枝は主枝の伸長方向に伸ばすようにして、基部に近い脇枝は取ってしまいます。1年目の徒長枝が2年目には先端が3本に別れますがまだあまり太くならない。ところが3年目にはぐうーっと太い枝になってしまいます。そのため、2年目の枝の基部に花芽が着くので、葉芽を数個残して切ります。どの枝を残しどの枝を切るかは、主枝全体に対する徒長枝の分布を見ながら判断します。

そんなような解説を、実地に切りながら説明を受けます。皆さん、現在進行形で剪定作業の真っ最中ですので、質疑応答も真剣なやりとりが続きます。終わってからの懇親会でもいろいろ有益な話を聞くことができて、楽しく過ごしました。

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自宅裏の果樹園でサクランボの剪定を開始する

2024年02月01日 06時00分40秒 | 週末農業・定年農業
一昨日に続き昨日も雲ひとつない晴天となりましたので、自宅裏のサクランボ果樹園の剪定作業を開始しました。ほとんど雪のない冬ですので、脚立を運ぶのも楽勝です。昨年1年間で伸びた枝を間引いて整理するだけでなく、全体的に光が充分に当たるように、冬場に見ればスカスカに感じる程度に剪定していきます。



例えばこの状態では、樹の中心部に向かって分れて伸びている枝がたくさんありますが、これはやがて重なり合い、光を遮るだけになってしまいます。樹の中心部の方向は明るく光が届くように分岐する枝をごく少なく、逆に主枝が伸びる方向には成長枝を確保しつつ、しっかりした花芽が多くついている短果枝は残すように剪定していきます。



ここまで剪定すると、まずまずかな。お天気がいいので、ラジオを聴きながらの作業も楽しくできます。1人だけの作業ですと、午前中に1本の半分くらいの進み具合です。脚立の上でバランスを維持するには、脚部の筋力はもちろんですが、けっこう腹筋と背筋を使います。作業の始まりの時期には、体を慣らす意味で適度に休みながらとは思っていますが、やっぱり1人で畑に出てしまうと3時間立ちっぱなしというのが起こってしまいます。この時期は、飽きたら中断、くたびれたら休憩、というのが大切なようです。



ところで、例年、1月末の今ごろの時期は、好天に恵まれるような印象があります。晴天で積雪の表面が融ける→放射冷却で夜は氷点下に下がる→表面が凍った「かた雪」となり子どもが上がっても沈まない雪面になる→小学校まで道路を通らず田んぼの中をまっすぐ突っ切って登校できた記憶があります。あれはこの時期だったのではなかろうか。そして「節分寒波」と呼ばれる2月の寒波が来ていたような気がしますが、寒暖の波を何度か繰り返しながら、間違いなく春がやってくるのでした。今回の寒波はこの節分寒波に相当するのでしょうか、地震の被災地の方々にはまだまだ辛い冬でしょうが、少しずつ昼は長く夜は短くなっていますので、なんとか乗り切っていただきたいものだと願っています。

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農協のシステム改編により購買代金請求書の項目が「読めない」事態に

2023年11月28日 06時00分19秒 | 週末農業・定年農業
当地の農協のシステム改編にともない、10月から様々な伝票の様式が変わりました。先年、複数の地区農協が合併統合していますので、各支店の帳票類が統合改編されるのは理解できるのですが、それにしても文字が小さすぎて、購入した品名が虫眼鏡なしにはとても読めないのです。

旧請求書の品名:10.5ポイント(約5mm角)
新請求書の品名: 7 ポイント(約2.3mm角)

おそらくは仕様書に基づいてどこかの業者に発注しているのだろうと思いますが、仕様を決める際に、1ページあたりの品目数を枠決めして、その寸法に入るように業者側が文字のポイントを設定したのだろうと思います。しかし、これは間違いだろう。

旧請求書の品目数:18、セルの高さ:8mm、セル幅:55mm
新請求書の品目数:19、セルの高さ:8mm、セル幅:45mm

このように、消費税の区分(8%対象と10%対象)など記載行数が増えているのに品目数も増やしていて、なおかつセル幅も狭めている。文字のポイント数を小さくとったのは、おそらくそのあたりが原因なのでしょう。これは、増えた項目である取扱支店名を略号にするなどの対応をとれば、従来の幅を確保できたはずです。

もしかしたら、「求められた仕様書通りに作りました、文句あるか」という専門業者に対し、注文主側が文句をつけられない状態になってしまったのでしょうか。せめて仕様書の方で「従来の帳票と同程度の視認性を確保すること」くらいの項目を入れていれば、こんな事態にはならなかったでしょうに。

一応、農協の支店の窓口に改善をお願いしたい旨を申し入れましたが、果たして担当部署まで届くかどうか。それ以前に、決済責任者がこの文字の大きさでよく認めたものだと不思議です。もしかしたら、自分はシステム系は苦手だからと若い人に丸投げした? なんだかその辺が真相のような気がしないでもない(^o^;)>poripori


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