電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

老母の入浴支援で必要だとわかったもの

2022年06月30日 06時01分00秒 | 健康
在宅介護を希望している満95歳の老母は、ケアマネージャーとの相談を経て、週2回の入浴支援を受けています。はじめは少々遠慮があったようですが、最近はすっかり慣れて、入浴後はさっぱりして気持ちよく眠れるそうです。電動ベッドから歩行器を使って浴室に移動するまでは自力歩行ができ、そこからはヘルパーさんが手助けをしてくれます。この場面では、さすがに息子は手を出しにくい(^o^)/


 (2016年4月、リフォーム直後の浴室)

そこで最近になって明らかになったことは、浴槽のフタを後ろ半分だけ取り外し、前の半分を支えにして浴槽に入り、また浴槽から出る際もできるだけ自力でやろうとするものの、水の浮力により浴槽内で足元が不安定になりやすいとのこと。浴槽内で転びそうになってヘルパーさんが体で受け止めるようなこともあったそうで、浴槽マットがあるといいようだ、との報告を受けました。

さっそく介護用品の専門店に注文して浴槽マットを届けてもらいましたが、要するに水よりもだいぶ密度が大きいマット、例えば放射線よけの防護エプロンのようなずっしりと重いマットを浴槽内に沈めて、滑り止めにするもののようです。さっそく使ってみましたが、老母だけでなく私たちにも便利に使えるものでした。

全盲の祖母のために設置していた手すりが、やがて老父母の歩行に役立つようになった(*1)ように、バリアフリーに改築した母屋が老母の行動空間を広げ、運動能力の保持に役立ちました。とはいうものの、トイレの中の手すり(*2)や、今回の入浴支援で明らかになった浴槽内の滑り止めのように、実際に直面して初めてわかる必要性というのもあるようです。

(*1): 老父母のために手すりをつける〜「電網郊外散歩道」2008年6月
(*2): 老母の依頼でトイレ内にも手すりを取り付ける〜「電網郊外散歩道」2022年4月

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新型コロナのワクチン接種4回目の案内が届く

2022年06月29日 06時01分46秒 | 健康
先日、新型コロナウィルス感染症への対策として、ワクチン接種4回目の案内が届きました。届く前に、風邪で受診していた某医院の先生に「変異株には予防効果がだいぶ低下しているようだが、4回目の接種は受けたほうが良いのか」と質問したところ、「重症化予防の効果は依然として高いので、受けたほうが良いです」とのことでした。4回目となるとさすがに「またか」という気はしますが、古希を過ぎて新型コロナウィルス感染症に苦しむのも嫌だし、後遺症に悩まされるのも困りものです。せっかくの機会なので、接種を受けることにします。予定は7月24日(日)、この前後には何も仕事を入れないようにしないとなあ。

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関東地方などで梅雨が明けると東北の梅雨は本格化

2022年06月28日 06時00分49秒 | 季節と行事
例年のことですが、関東地方などで梅雨が明けたとの報道を聞くと、東北の梅雨はいよいよ本格化してきます。昨日の雨もけっこう本格的で、ときどき降りやんでくれたから良かったものの、梅雨末期のように降り続いたら大変なことになるところでした。

梅雨期は、サクランボの収穫でくたびれた後に、ゆっくり体を休めるのに良い時期でもありますので、ありがたい面もあります。暑さと湿気でほんとに体を休めることができるのか?という反論もありますが(^o^)/

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復活させた畑を荒らさないために

2022年06月27日 06時00分19秒 | 週末農業・定年農業
亡父の頃には白菜やジャガイモなどを植えて多くの作物を収穫していた野菜畑が、父の死去後はとても手が回らなくなり、しばらく荒らしてしまっていたのですが、数年前からこの畑を復活させようと試みております。ところが、毎年サクランボの収穫などで忙しくなるこの時期に、どうしても一ヶ月間の管理不足で草ボウボウになってしまう傾向がありました。そうなると草に負けてしまい、植え付けたサトイモの周辺を維持するのが精一杯という状況になってしまいます。



そこで、サクランボの収穫作業が終わったこの時期に、多少の草には目をつぶり、まずは耕運機で耕してしまうことにしました。幸い、ほとんどの草丈は数cm程度で、中にポツポツと10〜15cmくらいに飛び出したアカザが目につくというくらいです。日をおいてもう一度くらい耕うんすれば、草の伸びはかなり抑制され、草ボウボウの状態にはならないと期待できます。





この時期、桃やリンゴの摘果なども必須の作業ですので、非常勤の勤務予定と週間天気予報をにらみながら、効果的な労力の配分を考える必要がありそうです。

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Uターンのタイミング

2022年06月26日 06時00分49秒 | Weblog
私の場合、大学卒業後に関東某県に就職し、20代の終わり頃に故郷にUターンしました。Uターンの決意をするタイミングとしては、わりに早い方だったと思います。このタイミングについて、若いうちに戻る場合とある程度の年配になってからの場合と、それぞれに得失というか、事情が異なってくるようです。

  • 若い頃のUターン 既婚の場合でも、配偶者も子どもも若いので、適応力がある。経済的にもそれほど大幅な給料ダウンではないので、まだ我慢できる。郷里の家族もまだ若く、また保育施設なども待機はごく少なく、子育てなどで協力を得やすい。
  • 中年の頃のUターン 家族はそれぞれの交際や生活の基盤を持っており、子どもの学校の問題や、郷里の家族の介護とか一人暮らしとか切実な現実があり、Uターンの賛同・協力を得るのが困難な場合がある。経済的にも大幅な給与水準の差があるケースも少なくないし、人間関係も新たに作っていくことになる。

私の場合は、同郷の妻がUターンに積極的だったために早いうちに準備を始め、1年半〜2年くらいでなんとか帰郷することができましたが、私の方の個人的な動機として、郷里に山形交響楽団が存在しその演奏に接するという楽しみがあったことが挙げられます。関東在住といえど、当時オーケストラの生演奏に接するには何時間も電車に乗って東京に出かけ、また何時間もかけて電車で帰ってくるのがなかなか大変だという現実がありました。地理的な条件もありますが、Uターンしたおかげでオーケストラの定期演奏会に通い、また団員を中心に開催される様々な演奏会なども楽しむことができ、関東在住の当時よりもずっと内容のある音楽生活を送ることができているように感じます。

一方で、以前シルバー人材センターにサクランボ果樹園の剪定枝集めをお願いした際に協力してくれた人が、実は東京の某出版社に勤務していた人で、退職後に奥さんの染色の仕事?趣味?のために当地に住まいを選んでIターンしたようなケースもあります。子供も手を離れ、親の介護の心配もないという自由度の高い境遇だったようで、ある意味、うらやましい自由さでしたが、そろそろ退職が見えてきた年齢のときに、奥さんと相談して計画をしていたのだそうで、決断まで数年かけて検討したそうでした。

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記憶に残る学生時代の課題レポート〜あの問題が良かった(2)

2022年06月25日 06時00分50秒 | Weblog
昨日の続きです。
動物の産卵数と卵径をグラフにしてみると、いくつかの傾向が浮かび上がります。

  • 海産魚類では、小さい卵を多く産むことで、食物連鎖による捕食から生き残る確率を高めているものが多い。ただし、海藻に産み付けるなど産卵場所を限定することで、産卵数を抑えているものもある。
  • これに対し、サケ類のように産卵場所を淡水である河川に求め、栄養の多い大ぶりの卵を産むことで稚魚の運動能力が高まり、生き残る確率を高めているものもある。
  • 河川に生育する淡水魚類でも、フナやコイなどと比べて営巣行動を行うトミヨ(トゲウオの一種)やカラスガイの体内に産卵するタナゴなどは、卵や稚魚を保護することで大きめの卵を少なく産みながら絶滅を免れているのだろう。
  • 海産魚類でもアカエイやノコギリザメなどの軟骨魚類は卵胎生なので、大卵少産となっているが、これも稚魚の保護という点で共通と考えられる。
  • トノサマガエルやモリアオガエルなどの両生類は、全体の中では中卵中産の部類で、ゼリー状の粘膜により卵が孵化し幼生が泳ぎ出すまで保護するが、窒素代謝の産物を排泄する際に多くの水を必要とすることから、水の環境から離れることができない。
  • 爬虫類、鳥類に関しては、窒素代謝の産物を水に不溶な尿酸の形で卵殻内に蓄積するため、陸上に産卵することができる。このため、より多くの栄養を蓄えておける大卵少産の方向に進んだ。
  • 哺乳類は、排卵後に母体内で成長するため、卵が栄養を蓄えたり排泄物を希釈あるいは蓄積する必要がない。このため、魚類から両生類、爬虫類、鳥類に見られる「小卵多産〜大卵少産」の分布から大きく外れ、小卵少産を実現した。
  • 同じ鳥類でも、人間社会との距離が近いスズメが比較的大きめの卵を少なめに産むなど営巣場所の影響が見られたり、集団で社会生活を営むなど幼生の保護行動が発達している場合も、同様の傾向が見られる。

これらを総合して、次のように結論づけました。

動物の産卵数は、小卵多産と大卵少産とを種の基本的な生き残り戦略としながら、産卵場所を海から淡水、陸上へと変化させたり、卵や幼生の保護行動を発達させる形で適応している。この背景には、窒素代謝の最終産物をアンモニアから尿素あるいは尿酸へと変化させるなどの生化学的な進化が関わっている。

自分でも納得できるものでしたし、集めた多くのデータを総合する形での結論でしたので、自信もありました。残念ながらレポートは返還されず、評価を知ることはできませんでしたが、今でも思い出すことができるということは、かなり影響を受けた課題だったということでしょう。もしかしたら、「与えられたテーマ(魚類)の範囲を勝手に広げて答えているので減点」などということがあったのかもしれませんが、ほぼ半世紀を経た今、学生に考えさせるという点で「与えられた問題が優れていた」ということを感じます。たぶん、インターネットが普及した現代では、中高生でも自分なりに調べ考えることはできるはず。易しいけれど本質的な「問い」の持つ力かもしれません。



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記憶に残る学生時代の課題レポート〜あの問題が良かった(1)

2022年06月24日 06時00分13秒 | Weblog
学生時代の課題レポートで、自分としては良い出来だったと思うものがあります。たしか、理学部の教職科目で「理科教育法」を担当していた髙橋金三郎先生の講義だったと思いますが、たしか「マンボウは1億個の卵を産むと言われ、ニシンは数万個の、タナゴは数百個の卵を産む。同じ魚類なのに、この違いをどう説明するか。」というような内容だったと思います。先生には、自分は化学専攻で生物専攻ではないとかそういった言い訳は通用せず、General Science として考えてみなさい、という趣旨だったと思います。

自分としては、卵の大きさが問題になるだろうし、海産か淡水産か産卵の場所も関係するだろうから、それらの関連を調べる必要があるだろうが、ただ魚類だけを調べても進化の観点が欠けていることになり、他の動物も同じように調べてみることが必要だろう、というわけで、動物の産卵数と卵径と生態的な特徴を表にまとめていきました。

参考になったのは、理科年表と伊藤嘉昭『比較生態学』など何冊かの書籍、それに保育社の図鑑全集の「鳥」でした。特に魚類のデータは比較的多かったのですが、両生類についてはカエルとサンショウウオの、爬虫類については蛇類のデータがありました。鳥類の産卵数と卵径については図鑑の解説ページにデータが掲載されており、有益でした。

で、この結果をグラフに表すことにし、縦軸には産卵数を、横軸には卵径(mm)をとってプロットすることとしたのですが、あまりにも桁が違いすぎるので、それぞれの対数を取り、縦軸には産卵数の対数、横軸には卵径(mm)の対数に基づいてプロットしてみました。



このグラフは、後に紹介のために簡略化したものですが、問題はこの結果をどうレポートにまとめるかです。ここで、考察の内容が問われるというわけです。

(続く)
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パワータンク症候群?!

2022年06月23日 06時01分27秒 | 手帳文具書斎
サクランボの収穫作業がおおむね一段落したところで、奇妙な症状を自覚しました。例えば次のような状況です。

  • 出荷伝票を書こうとして作業小屋に放置していたゲルインク・ボールペンが書けなくなっていることに気づき、ムッとする
  • 3枚複写の感圧紙に手書きするのに、滑りすぎるインクのボールペンを敬遠する
  • 壁に掛けたカレンダーにボールペンで書き込もうとして、思わずペンの種類を確認しようとする

うーむ、明らかにこれは「パワータンク症候群」ですなあ。特に、インクを使い切ってストンと書けなくなる快感を知ってしまった場合は、かなり重症と言えます。名医 narkejp 先生の診たてによれば、PowerTank 症候群には新しいパワータンク・ボールペンを買い与えるのが最も効果的なのだとか。特に、「スマート」というジェネリック・タイプの特効薬が切れている現状では、新開発の軸が求められているとのことです。(ホントかいな(^o^)/wa-o )

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夕闇の中、書店への涼しいドライブ

2022年06月22日 06時00分04秒 | 散歩外出ドライブ
サクランボ収穫作業が一段落し、残務整理をしていると、行きつけの書店から電話連絡が入りました。ご注文の本が届きました、とのこと。夏至とは言え、すっかり日が暮れた夕闇の中、車を走らせて書店に向かいました。窓から入る風が涼しく、日中の暑さがウソのようです。某書店では、いままでたまっていたポイントも利用して新刊書を受け取りました。この本、実は予約注文したのが昨年の暮れで、何度かの発売延期の末、ようやく発刊にこぎつけたということで、関係者の悪戦苦闘ぶりが見えるようです。

で、その本は何かと言うと、

ジョージ・セル ー音楽の生涯ー マイケル・チャーリー著 伊藤氏貴訳 鳥影社 (*1)

というものです。

要するに、私が個人的に好んで聴いてきた指揮者、ジョージ・セルの伝記本です。原書は私が退職する前に発売され某密林で紹介されていたのですが、当時はまだ円高でお安く買えるとは言うものの、英語の本を辞書を引き引き読み通す自信がなかったためにパスしたのでした。なに、そのうち翻訳が出てくるだろうし、出なかったらそれだけの内容だったということだ、などと考えていたところ、このほどようやく訳本が完成したという次第です。

ざっと見てみたところ、たいへん興味深い内容です。写真のページ(p.5)で、ピアニストの「レオン・フライシャー」が「レオン・フィッシャー」になっているのは誤訳でしょう。

(*1): ジョージ・セル ー音楽の生涯ー 〜Amazon の紹介ページ

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農作業に忙しい時期に使うもの、使わないもの

2022年06月21日 06時00分52秒 | 季節と行事
農作業には年間で忙しい時期とあまり忙しくない時期があります。水田稲作農業であれば、田植えや稲刈りの時期は忙しい、いわゆる「繁忙期」にあたりますが、我が家のような果樹農家では、品種ごとの収穫期が最大の繁忙期にあたります。例えばサクランボの場合は、この6月の時期が文字どおりの繁忙期です。

繁忙期に使う頻度の高いものと低いものを考えてみると、

  • 高い 軽トラック、ポケットラジオ、パソコン、プリンター、農作業メモ(記録ノート)、ボールペンPowerTank
  • 低い Androidタブレット、Kindle Paperwhite、オーディオ装置、文庫本、太字万年筆、乗用車

    などということになりましょうか。軽トラックは収穫物の運搬や農協への出荷、親戚友人知人への発送などにフル稼働ですし、ポケットラジオは収穫のために脚立に登っているときに使います。パソコンやプリンターというのは、雇い人の皆さんの賃金支払い等のほかに、出荷管理や発送管理などの事務処理に使うもので、表計算とメールが主です。

    読書も音楽も外出も買い物も、ゆっくり楽しむ間が、余裕がない、というのが現実のようです。とはいうものの、サクランボの収穫作業に従事してくれた雇い人の皆さんも昨日で終了。まだまだもぎ残しや晩生種の収穫、作業小屋の後片付けなどの残務整理がありますが、今日からは自分たちのペースで進められるため、気持ち的にゆっくりします。今度は少しずつ読書や音楽なども楽しんでいけるでしょうか。そういえば、だいぶ前に注文していた本がいよいよ発刊の運びとなったとのこと。書店にいつ到着するか、これも期待が持てます。

    (写真は亡父が植えた黄色いバラ。今月上旬の撮影です。)
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    コーヒーと甘味〜D.joieのマカロンでほっと一息

    2022年06月20日 06時00分06秒 | Weblog
    サクランボの収穫作業も大詰めを迎えているこの時期に、ほっと一息入れられるのは、早朝の時間だけです。今日は河北町の老舗菓子店「まん平」、改装して「D.joie」となったお店のマカロンでコーヒーを。先日、従妹がサクランボの発送を頼みに来宅の際、お土産にいただいたものです。このマカロンもなかなか美味しい。



    コーヒーも小麦粉もバターも軒並み値上げしている中、どこの菓子店も大変だと思いますが、味を守りつつなんとか乗り切ってほしいものだと思います。

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    今日は山響定期のはずだったが〜サクランボ「佐藤錦」収穫作業が終わらない

    2022年06月19日 06時01分04秒 | Weblog
    今日は日曜日、本当は山響こと山形交響楽団の第301回定期演奏会の予定でしたが、残念ながらサクランボ「佐藤錦」の収穫作業がまだ終わらず、明日まで延長となりました。昨年の大不作に反し、今年は例年並み、いえいえ、平年をかなり上回る作況となっているようです。懸念した長雨にもたたられず、収穫作業が順調に進んだのはありがたいけれど、山響定期に行けないのは残念無念(ToT)。一瞬、雇人のリーダーに任せて出かけようかとも思いましたが、それって某観光遊覧船の経営者と同じじゃないかと思い返し、断念することといたしました。たしかに、暑さと連日の疲労のために脚立から転倒骨折などという事態は常に起こりうる危険です。そのような緊急時に雇い主が道楽で出かけていましたとは言えません。これは仕方がないでしょう。

    幸い、第301回定期のチケットはすでに完売とのこと。であれば、私が欠席しても楽団の経営上はなんら影響がないはず。せいぜい当ブログの演奏会レポートが欠番になるくらいかも。残念記念に、東京と大阪で演奏される「さくらんぼコンサート」(*2)と同じ曲目となっているプログラムを記録しておきましょう。

    1. 木島由美子:風薫(ふうか) 〜山寺にて〜 ※山響創立50周年記念委嘱作品
    2. ラロ:スペイン交響曲 神尾真由子(Vn)
    3. バルトーク:管弦楽のための協奏曲 BB 123
        阪 哲朗 指揮、山形交響楽団

    木島由美子さんは山形在住の作曲家で、以前にも山響と山形舞子による「紅藍物語」を聴き、「眼福、耳福」と喜んだ記憶(*1)があります。今回はどんな作品か、注目していた演奏会でした。また、神尾真由子さんのヴァイオリンで「スペイン交響曲」というのも楽しみでしたし、バルトークのいわゆる「オケ・コン」〜「オーケストラのための協奏曲」は、飯森範親さんが常任指揮者に就任した際に取り組んだ演奏会が鮮烈に記憶に残ります。再び山響の「オケコン」が聴けると、これもまた楽しみにしていた演奏会…いやいや、これ以上は愚痴になりましょう。

    とにかく、まずは豊作を喜び、今日もまた無事に収穫作業が終わることを祈りたいと思います。

    (*1): 眼福、耳福。〜山響と山形舞子による「紅藍物語」〜「電網郊外散歩道」2010年7月
    (*2): 6月22日:さくらんぼコンサート東京公演20226月23日:さくらんぼコンサート大阪公演2022

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    サクランボ「佐藤錦」の収穫が進む〜くたびれています

    2022年06月18日 06時01分08秒 | 週末農業・定年農業
    サクランボ「佐藤錦」の収穫と出荷が進んでいます。先日から、毎年お願いしている助っ人の雇い人の皆さんが来てくれていますが、同じペースで一緒に行動するものだから日頃の私たち夫婦のペースよりだいぶ早く、くたびれ方も倍のような気がします。やっぱり、50代と60代、古希の年齢は、疲労の仕方も回復の早さも違うなあと感じます。そうは言いながら、やっぱり同じペースで動かざるを得ない。期間が短いのでなんとかなっていますが、終わったらホッとするだろうなあ。


     (作業小屋内で選果作業中)

    出荷の際も、お天気には気を使います。晴天であれば軽トラックの荷台に載せてそのまま運搬できるのですが、先日のように積み込み中に突然の夕立に遭うと大変です。あわててブルーシートをかけて濡れるのを防ぐことができましたが、集荷締切時刻が迫る中、思わず焦ります(^o^)/



    とは言うものの、日々の出荷数が積み上がって行くのは充実感があります。出荷した箱数の累計は、すでに霜の害などで大不作だった昨年の実績を突破しました。昨年実績は赤字でしたが、今年はどうか。なんとか黒字に持っていきたいものです。

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    タクシーには無線があるのに

    2022年06月17日 06時00分38秒 | Weblog
    過日の北海道の遊覧船事故については、その後の続報に接するにつけても、驚き呆れることが多いです。先日、老母の通院のために車イス・タクシーを依頼したとき、あらためて感じましたが、タクシーには1台1台に無線が備えられているのですね。もちろんこれはお客さんからの依頼を効率的に配車するためのものでしょうが、過日の遊覧船では無線が使えず、携帯電話で代用していたというのですから、タクシーより劣る設備状況だったわけです。

    もし万が一、タクシーが故障したとしても、陸上ですから外に出て退避できるでしょうし、無線で迎えに来てもらうこともできます。ところが某遊覧船では、万が一の場合に備えた連絡通信のための設備が使えない上に、場所が海の上ですから安全に退避することすらできません。「起こる可能性のあることは起こる」「起こってほしくない事態は、最悪のタイミングで起こる」というマーフィーの法則を知らなかったのだろうなあ。やっぱり呆れるしかありません。一時ブームとなった「規制緩和」「民間の手法と活力で」物事を進めるという言説は、こういう経営者やコンサルタントのあり方を見るとき、どうも懐疑的にならざるをえません。

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    東北南部も梅雨入り宣言が出たけれど〜サクランボ収穫は真っ盛り

    2022年06月16日 06時00分58秒 | 季節と行事
    昨日、6月15日に山形県を含む東北南部にも梅雨入り宣言が発表されました。昨年よりも3日ほど遅いとのことです。当地の予報は午前・午後ともに降水確率が60%で、サクランボの収穫もある程度は雨の中での作業を覚悟しておりました。今年もお願いして来てもらった雇人の人たちも、十年来のお付き合いですのですっかり顔なじみとなっており、雨降りだったら申し訳ないなあと懸念しておりました。ところが「天は我を見放さず」の結果となり、朝方にパラパラとお湿り程度に降っただけであとはずっと曇り空。おかげさまで、カンカン照りの中の作業ではなく、ほどよく風も吹く涼しいお天気での収穫作業となりました。

    今年の作況は昨年の霜の害による不作がウソのようで、赤く色づいたサクランボが各枝々にたわわに実っています。たぶん、平年並みの作況となるだろうと、まずは一安心。露地栽培のサクランボは、長雨が降ればどっと実割れが生じてしまうだけに、とにかく早く収穫して早く出荷しなければなりません。農作業はお天気しだいの面があり、こんどの山響定期に間に合うかどうか、微妙な状況です。さて、どうなるか。

    画像は、2015年〜2021年までの当地のサクランボ収穫期(6月)の日別降水量を表すグラフ(*1)です。これで見ると6月15日はわりに降水量は少ない日にあたり、6月5〜6日の降水量は多いことがわかります。今年は6月6日〜7日にかけて降水量が多かったので、結果的には1日ずれましたが、この時期には雨が降りやすいという傾向は当たっており、まあ妥当なところでしょう。こうして見ると、今日16日は雨が降る可能性が大で17日(金)と18日(土)は大丈夫そうですが、さて結果はいかに。

    (*1): 気象庁の「過去の気象データ」から、当地の7年間の6月降水量を拾って表計算で集計した結果をグラフにしたものです。

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