大雪の晴れ間、ありがたい休息日です。モーツァルトの「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲」K.364 を聞きました。1779年、モーツァルト23歳のときの作品です。19歳の時にまとまって書いたヴァイオリン協奏曲も、後半の三曲はずいぶん充実していましたが、4年後に書かれたこの曲はほんとうに充実した立派な音楽です。
第1楽章、アレグロ・マエストーソ、変ホ長調。コンチェルト・グロッソを思わせるオーケストラの充実した響きの中で、ソロ・ヴァイオリンとヴィオラの対話が始まる。特にヴィオラの響きがとても印象的で、雰囲気がいい。
第2楽章、アンダンテ、ハ短調。モーツァルトの嘆き、訴えは、母の死か、アロイジアとの別れか、それとも就職ならずザルツブルグに戻った失意か。(だが、若者の失意はまだ未来を夢見ることができる。)
第3楽章、プレスト、変ホ長調。はつらつとした音楽。ヴィオラ奏者は嬉しいだろうな、こんな素敵な曲が演奏できて。
演奏は、LPがクリーヴランド管の首席奏者だったラファエル・ドルイアン(Vn)とエイブラハム・スカーニック(Vla)、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団。ゆったりしたテンポの第2楽章、モーツァルトの嘆きが胸をえぐるが、しかし気品を失わない、堂々たる演奏。終楽章のプレストは、はつらつとした表情で、オーケストラの高性能を遺憾なく発揮する。これは、セルとクリーヴランド管の残した名演奏の一つだと思う。CBS-SONY 13AC-805。
CDはジェラール・ジャリ(Vn)とセルジュ・コロ(Vla)、ジャン=フランソワ・パイヤール指揮パイヤール管弦楽団。響きがとても美しい。日本コロムビア、My Classic Galleryシリーズより、GES-9235である。
参考までに、演奏データを示す。
■セル盤
I=13'00" II=12'03" III=6'05" total=31'08"
■パイヤール盤
I=13'03" II=10'07" III=6'45" total=29'55"
第1楽章、アレグロ・マエストーソ、変ホ長調。コンチェルト・グロッソを思わせるオーケストラの充実した響きの中で、ソロ・ヴァイオリンとヴィオラの対話が始まる。特にヴィオラの響きがとても印象的で、雰囲気がいい。
第2楽章、アンダンテ、ハ短調。モーツァルトの嘆き、訴えは、母の死か、アロイジアとの別れか、それとも就職ならずザルツブルグに戻った失意か。(だが、若者の失意はまだ未来を夢見ることができる。)
第3楽章、プレスト、変ホ長調。はつらつとした音楽。ヴィオラ奏者は嬉しいだろうな、こんな素敵な曲が演奏できて。
演奏は、LPがクリーヴランド管の首席奏者だったラファエル・ドルイアン(Vn)とエイブラハム・スカーニック(Vla)、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団。ゆったりしたテンポの第2楽章、モーツァルトの嘆きが胸をえぐるが、しかし気品を失わない、堂々たる演奏。終楽章のプレストは、はつらつとした表情で、オーケストラの高性能を遺憾なく発揮する。これは、セルとクリーヴランド管の残した名演奏の一つだと思う。CBS-SONY 13AC-805。
CDはジェラール・ジャリ(Vn)とセルジュ・コロ(Vla)、ジャン=フランソワ・パイヤール指揮パイヤール管弦楽団。響きがとても美しい。日本コロムビア、My Classic Galleryシリーズより、GES-9235である。
参考までに、演奏データを示す。
■セル盤
I=13'00" II=12'03" III=6'05" total=31'08"
■パイヤール盤
I=13'03" II=10'07" III=6'45" total=29'55"
でも、おっしゃるように「若者の失意はまだ未来を夢見ることができる」と思います。
クレーメル盤をよく聴きます。TBさせていただきますね。
モーツアルトの協奏交響曲って素敵な曲ですよね。
TBさせていただきました♪
モーツァルトの協奏交響曲、お好きな人が多いんですね。ちょっと嬉しい。
ずぅぅぅっと以前にアバドとウィーン・フィルが日本でやったのが出会いでした。
その後、スゥイトナー、ベーム、セルと聴いてきて、最近はグリュミオーです(指揮は???忘れました。隣の部屋に行けばあるのに、モノグサなもんでして・・・。)
私はこれほど素晴らしい音楽を手元に置きながら、聴いていなかったことをもったいなく思ってしまいました(^^ゞ その上この音楽は、聴けば聴くほどビオラの存在が大きいと感じますし、味わいが増してきます。私にとっても大切にしておきたい一曲となりそうです。