電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

音楽愛好家にとってのブログの効用

2007年11月01日 06時27分55秒 | クラシック音楽
本日、野暮用で東京に来ております。LAN設備の整ったホテルからの投稿です。

私のような素人音楽愛好家にとって、ブログの効用は小さくないものです。たとえば、

(1) 音楽を、よりじっくりと聴くようになりました。素人とはいえ、文章にするには何度も何度もじっくり聴いて感じて、言葉にすることに努めないと、とても文章に表すことはできません。
(2) 様々な知識を調べ、集め、考えるようになりました。作曲家が何歳の頃の作品なのか、作曲当時はどんな状況だったのか。また演奏家が何歳の頃の録音なのか、また、演奏当時の状況や録音データなどを通じて、気づくことがたくさんあります。
(3) 演奏や演奏家への公平な視点を持つことができました。昔のレコード雑誌における評論家の好み(言葉をかえれば偏見)の影響からは自由になれたように思います。
(4) 自分だけでは気づきにくい、自分の趣味・嗜好の方向性に気づくことができました。自分が好む演奏は、明晰であり、かつ情感豊かな演奏、という方向性のように思います。
(5) プロ、アマチュアを含めた多くの人々の文章を読み、音楽を愛する人々の多様な生活や意見に触れて、視野が広がったような気がします。

などなど、多くの効用があります。当方のブログ「電網郊外散歩道」は、音楽だけでなく読書やコンピュータ技術や散歩など、雑多な話題を順次掲載しておりますが、さて、いつも来訪いただく読者の皆様の、ブログの効用はいかがでしょうか。
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8 コメント

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実に同感です (mozart1889)
2007-11-01 17:43:53
こんばんは。
つくづく同感です。ホンマにその通り、読みながら頷いておりました。
ブログを始めて、じっくり音楽を聴くようになりました。(1)~(5)までnarkejpさんのおっしゃるとおりだと思います。

ただ、最近、ブログを書くために音楽を聴いているようなところもありまして、本末転倒にならぬよう、この秋、またじっくりと、まずは音楽を聴いていきたいと思います。
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私も (親父りゅう)
2007-11-01 21:23:24
mozart1889さんと同様で、本末転倒にならないように留意しています。
だから、結果的にいろいろ聴いてるうちのほんの一部だけをアップしているという状態です。
自分の感受を言語化するのに、けっこう労力が要る場合がありますし、いろいろ感じても、もっと曲の背景や関連事項を知りたくなるからです。
時間の余裕もないのですけどね・・・
でも、基本は「楽しんで書く」です
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mozart1889 さん、 (narkejp)
2007-11-02 06:04:46
コメントありがとうございます。やはりそうですか。音楽を言葉にするのは難しいですが、mozart1889さんの記事は、わかりやすいですね。私も本末転倒にならないように自戒しながら、楽しくブログを続けたいと思います(^o^)/
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親父りゅう さん、 (narkejp)
2007-11-02 06:10:32
コメントありがとうございます。おっしゃるように、時間の余裕も大切。ほんとに、楽しく続けることが一番ですね。このところ、通勤の音楽にはセルの正規盤でシューマンの「ライン」を、携帯CDプレイヤーでモーツァルトのピアノ協奏曲第24番と25番を聴いております。
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私も同感です。 (ピースうさぎ)
2007-11-02 17:26:49
私はちょうど7年前からホームページをつくり、3年前からブログを書き始めました。
今はホームページは更新停止し、毎日ブログを書いています。

(1)から(5)まで、いつも実感しながら書いています。
いろいろな方の感じ方を読んでいると、本当に視野が広がります。

文章力がついたとは思わないですが、常に他人が読んだらどう感じるかという視点を意識して書くようになりました。

ネットで交流しなかったら随分独善的になっていたかもしれないです。

それでも自分の感性の言語化というのは毎日悩みます。(それが結構楽しいのです)
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おっしゃる通りですね (eyes_1975)
2007-11-02 19:14:43
私もnarkejpさんの項目に同感です。箇条書きにまとめます。
音楽を聴くのは簡単だが、それを文章にするのは容易ではありません。
また、その楽曲の演奏家に対するレコード誌の評価や私の好みとの食い違い。
演奏家の楽器編成の違い。
など、不平不満もあったりします。
でも、じっくり聴くことにより、その楽曲の解釈することができます。
また、様々な音楽ブログを見ているうちに演奏の特徴も伺えるようにもなり、勉強にもなります。
大曲を揃えて聴くのはお金と時間と時間が必要です。
まだまだ、私にとってはこれらの点は序の口です。
でも、できるだけ、嫌味のない記事にしたいと思います。
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ピースうさぎ さん、 (narkejp)
2007-11-03 05:56:53
コメントありがとうございます。音楽の抽象性が、逆に演奏や受容の多様性につながる、ということなのかな、と思っています。地元オーケストラや弦楽四重奏団の演奏を聴くと、生の演奏会の価値も痛感します。自分なりのレポートにすることで、楽しみも倍増するようです(^_^)/
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eyes_1975 さん、 (narkejp)
2007-11-03 06:11:56
コメントありがとうございます。多くの音楽愛好家が、多忙な日常生活の中で綴っているブログは、その方々の人柄や姿勢が伝わり、とても興味深いものですね。プロの方々の、音楽に対する姿勢には、思わず襟をただすこともしばしばです。
若い頃には、経済的な余裕はなくて、LPなどもあまり買えませんでしたが、少々の余裕が出てきた今は、逆にお金にまかせて買うだけ買って聴かずじまいのCDが出てきます。演奏会で実演を聴いた若い演奏家のCDを、応援の意味をこめて、意識して購入しようと思っています。
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