なんくるのひとりごと

日々の想いを言葉にしてみたい

空手

2008-10-21 12:19:24 | 日記
嘉手納由絵(よしえ)さんの指導で、ひまわり組の子どもたちは
空手を習う。

エイッイヤッと声がするので2階に上がってみた。
元気の良い声が飛ぶ。
「よろしくお願いします」
先生の前に一人づつ出て「形」をみてもらっているようだ。
前に両手を交差させ、直角に礼をする。

声が小さいと「元気よく」と先生のゲキが飛ぶ。
いち
「エイッ」
にー
「エイッ」・・・足と手を機敏に動かして
メリハリを効かせる。

自然に身体が動く、無理のなのが「形」である。
頭で考えてしまうと動きが止まるので難しくなる。
右を出したら左、それが自然の動きである。

全体練習の後、自信のある子から「はいっ」と手を挙げてみてもらう。
先生の前に出て「よろしくお願いします」と自分からみてもらう。動く。
もちろん先生の掛け声に合わせる。

もう一度、
やり直し
と先生に言われて、悔しくて泣く。
「泣いて諦めるか、泣かずに練習してもう一度挑戦する」
「諦めてはだめ」とまたゲキが飛ぶ。

「もとい」と言われて、
退場したテツ君クヤシイ。小さく涙を見せたが、
気を取り直して、退いた場所で再び練習を試みていた。
気の取り直し方も上手になっていく。
親と子の場面ではなかなかできないこと。
他者だからこそ頑張らすことができる場面だ。と、つくづく思う。

何度も繰り返し自信をつけて再び「はいっ」と手を挙げるテツ君。
先程は手と足がバラバラな動きだったのに、今回は練習のかいがあった。
身体でしっかりと覚えたのだろう。
エイッ、エイッ、と8つの動作がスムーズに流れて
メリハリが効いて、なかなか良い。

「はーい合格、テツ君」
思わずこぼれたダイヤモンドの笑顔。
ほっとし、そして満足そうな顔。
悔しい経験を何度も積むことは成長することなのだと。
そう思うのである。

負ける場面も、悔しい場面も、嬉しい場面と同じように必要なのだとも。
子どもたちにとって大切な環境とは、そのどちらも経験できる場があり時が
準備されるということなのだ。
守られて、ばかり居るより、挑戦して悔しい気分を味わうことで
むくむくと沸き起こる「やる気」「まけん気」、
その悔しさがバネになり、後の自信育てるのだ。

何度もだめ押しされて合格した子は、何度も場数を踏んだということなのだ。
おねがいします。と自ら、先生の前に出て個人的な技を披露するのも
緊張するものである。
その緊張感を何度も克服した子どもたち
全員合格でみんないい笑顔だった。

ちなみに先生は世界チャンピオンに輝く実績の持ち主です。